鎌倉アルプス ( 大平山:159.2m ) 2015.11.11 登山



【PHOTO & 記録 鎌倉アルプス 1】

早いもので 2015年も残すところあと 1ヶ月。
7月に 奥白根山にて負傷してしまい、 夏山の最盛期である 7、8月を無為に過ごす羽目になってしまった身としては、 登山を再開した 9月から頑張って山に行こうと思っていたのだが、情けないことに この 11月は山行 ほぼ “ ゼロ ” という状況になってしまった。

30年近い登山歴の中、突如として山行意欲が減退してしまうことが何回かあり、 それがこの 11月に巡ってきたということだと自分では解釈している。
日帰りで登ることができる未踏の山については これはと思う山がなかなか見つからず、 既に登った山については その登った時のことを思い出して新鮮味を感じることができない状態で、結局 行く気が失せてしまうのである。
国土地理院刊行の 2万5千分1地形図には 17,000近い山が記載されており、その僅か数パーセントの山にしか登っていない身で 『 登る山がない 』 などと言うのは大変おこがましいのであるが、そう感じているのだから仕方が無い。
過去を振り返れば、この停滞期間が長い時もあり、アッという間に終わってしまう時もある。とにかくこういう時は他人の登山記録を眺め、 少しずつ登山に対する意欲が湧いてくるのを待つしか無いのである。
まあ、現在は少しずつ山行意欲が戻りつつあるのだが・・・。

そんな中、とある関係にて 12月に 鎌倉アルプスを歩くという催しものが企画され、 その主催者側に小生も組み込まれることになったことから、責任上、急遽 下見を行う必要に迫られる。コースは JR北鎌倉駅を起点として建長寺へ進み、 そこから鎌倉北部の尾根道を歩いた後、瑞泉寺へと下って、さらには JR鎌倉駅へと戻ってくるというものである。
山慣れた者にとっては全長 6km弱、高低差 140m程のこのコースは何ということもないのであるが、企画に参加されるのは 50歳以上の方々、 しかも必ずしも山に慣れた (あるいは歩き慣れた) 方々ではないということなので、やはり責任上、 いきなり本番と言う訳にはいかないのである。

曇り空が続く中、11月11日(水)は晴れるとのことだったので、 まだ登山意欲が低い状態ではあったものの、復活の切っ掛けになるのではとの期待を抱きながら下見に出かけることにする。
企画における 北鎌倉駅出発は 10時過ぎなので、これに合わせて当初は最寄りの相鉄線 瀬谷駅からの出発を考えていたのだが、 この頃 公共の交通機関を使って山に行くことは滅多にないこともあって、汗をかいた身体で帰りの電車に乗ることが気恥ずかしいと思い始める (これも 今の心持ちに関係しているに違いない)
どうしようか散々迷ったあげく、結論としては 大船駅まで車で行き、そこから 北鎌倉駅までJRを利用し、 帰りは 鎌倉から 大船まで歩いて戻るという計画にする。このように組んだのは、鎌倉アルプスだけでは少々物足りないと思ったことも理由の一つで、 そういう意味では 歩く意欲はまだ十分にあるとういうことである。

ネットを調べ、駐車料金が比較的安く、また駐車可能台数も多い三菱電機そばの タイムズ大船5丁目 (上限800円) に駐車する。 大船駅まで 1km弱を歩き、駅にて昼食用に大船軒の弁当を購入した後、10時14分発の逗子行きに乗る。
北鎌倉駅には 10時17分に到着。一番後ろの車両に乗ったので、かなり構内を歩くことになったが、 平日というのにホーム上はこの駅で下車した方々でかなりの混みようで、出るまでに少々時間がかかる。


東口 (臨時改札口) にて駅を出た後、身支度を調え (ザックからのカメラ取り出し、メガネをサングラスに交換、 ジャケットを脱ぐ 等)、10時24分に出発する。
円覚寺 (えんがくじ) を左に見て線路沿いに南東へと進む。

本日は晴れとの予報だったのだが、薄日が射す程度。青空は見ることができない。

400m程 線路沿いに進んでいくと、県道21号線にぶつかるのでそこを左折し、 今度は県道21号線沿いに南東へと進む。

幅が 1mにも満たない歩道は外国人を含む観光客でかなり混雑しており、 しかも皆ユックリと歩いている。
少々イライラして所々で抜かせてもらうのだが、その際には車道に下りなければならないこともあり、 一方で県道21号線は交通量が多いので追い抜くにあたっては注意が必要である。

北鎌倉駅を出てから 10分程で、前方に 建長寺の外門が見えてくる。
その手前には 『 五山第一 臨済宗 建長寺 』 と彫られた立派な石柱が立っている。時刻は 10時35分。

外門を潜るとそこは 建長寺の大きな駐車場で、左手に総門があり、そこで拝観料 300円也を支払う。
建長寺の境内に入ると、すぐに国の重要文化財となっている 『 三門 』 が正面に見えてくる (写真)
建長寺の山門は 『 三門 』 と呼ばれており、三門とは 『 三解脱門 』 の略で、 悟りに至るために通過しなければならない三つの関門 (空・無作・無相) を現すとのことである。

三門を潜る前に、三門の右にある鐘楼に立ち寄る。
ここに吊されている梵鐘は、建長寺創建当初の 1255年 (建長7年) に鋳造された鐘で、国宝になっている。
しかし、残念ながら現在は改修中で、ネットに囲まれており、よく見えない。

三門を潜るとその先には仏殿があるのでまずはお参りをし、 その後、仏殿の左手を回っていくと、仏殿の後ろに並ぶ法堂、大庫裏が見えてくる。

写真 中央の建物が法堂。
その右に少し写っているのが仏殿で、法堂の奥にある長い建物が大庫裏である。
なお、写真 左端の建物は唐門 (後述)

仏殿、法堂の横を進んでいくと、煌びやかな唐門が目の前に現れる (写真)
この唐門は先程の仏殿とともに江戸時代に芝の増上寺から移築されたとのことである。
また、この唐門は平成23年に修復されたばかりなので、周囲と比べてかなり華美である。

一通り 建長寺の主要な建物を見た後は半僧坊へと進む。
道としては、唐門手前から左の生け垣を抜けて道路に出る。周辺には標示板が置かれているので迷うことはない。

堀に沿って舗装道を進んで行くと、正面に正統院へと続く階段が見えてくるが、 道はその手前を右にカーブして進んでいく。
すぐに左側に人家が現れ始める。恐らく建長寺関係者の住宅と思われるが、歴史を感じさせる立派な建造物に圧倒させられた後に、 そこに関わる方々の日常生活の一端を垣間見ることになったので、何とも微笑ましいものを感じたのだった。

少し登り勾配になってくると、やがて、 右手のスペースに禅宗の開祖である達磨大師坐像が現れるが、これはかなり新しいものである。



鎌倉アルプス 登山データ

上記登山のデータ登山日:2015.11.11 天候:曇り時々晴れ単独行日帰り
登山路:北鎌倉駅−建長寺−半僧坊−勝上嶽展望台−十王岩−やぐら群 (法王窟やぐら)− 大平山−天園−貝吹地蔵−鎌倉アルプス登山口−瑞泉寺−鎌倉宮−鶴岡八幡宮−建長寺−タイムズ大船5丁目
交通往路:瀬谷−(海軍道路)−瀬谷中前−(瀬谷柏尾道路)−不動坂−(国道1号線=東海道)− 八坂神社前−(一般道)−豊田立体入口−(県道203号線)−笠間−(一般道)−タイムズ大船5丁目 (ここまで車)−(徒歩)−大船駅−(JR横須賀線)−北鎌倉駅
交通復路:タイムズ大船5丁目−(一般道)−笠間−(県道203号線)− 豊田立体入口−(一般道)−八坂神社前−(国道1号線=東海道)−バスセンター前−(長後街道)−泉区総合庁舎前−(一般道)−泉警察署前−松陽高校前− 第二和泉原跨線橋−(県道18号線)−瀬谷 (車にて)

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