鎌倉アルプス ( 大平山:159.2m ) 2015.11.11 登山



【PHOTO & 記録 鎌倉アルプス 2】

さらに進んで行くと、左右に狛犬が現れ、その先に鳥居が見えてくる。
寺なのに鳥居 ? と思うが、これから進む半僧坊に祀られている半僧坊大権現は神様であり、建長寺の鎮守なのである。
奈良の興福寺と春日大社の関係のように、寺院に関係のある神様を寺院の守護神、鎮守とすることは昔から行われていたようだが、 この半僧坊は比較的新しく、明治時代に建てられたものとのことである。

ピンク色の ヒメツルソバの花が参道の左右に咲く中を進み、 鳥居を 2つほど潜ると階段が始まる。

結局、 鎌倉アルプスを建長寺から登った場合、その高低差のほとんどがこの半僧坊への階段を昇ることでクリアされることになる。
従って、ここの階段は全部で 250段程もあり、かなり長い。
しかし、下から上まで間断無く続いている訳ではなく、途中に踊り場ならぬ広場があり、 そこには狛犬、石灯籠、石碑などが置かれている。

その広場を過ぎるとまた階段が現れるが、すぐにまた広場となって、そこには手水舎が建っている。
そして、そこからは斜面に置かれた多くの天狗像が見守る中、階段を昇っていくことになる。

天狗像は全部で 12体あるとのことだが、 半僧坊大権現の御真体が鼻高天狗であるところから (建長寺に祀られている半僧坊大権現は静岡県浜松市にある方広寺から勧請されたものであり、 方広寺では御真体という言葉を使っている)、天狗像が置かれているようである。

最後の階段を昇りきると正面に半僧坊が現れる。
到着時刻は 10時58分。

左手に富士見台と呼ばれる展望台があるので、まずはそちらへと進む。
ここはその名の通り、晴れていれば 富士山が見えるようであるが、 本日 富士山は雲の中。
しかし、うっすらとではあるが 金時山、明神岳、 神山、駒ヶ岳といった箱根の山々が見えている。

半僧坊へと戻り、さらに売店前の屋根付き展望スペースを進む。
その先に階段があり、その昇った先に地蔵堂が見えているが、鎌倉アルプスへと至るにはこの地蔵堂へと進むことになる。

地蔵堂 (勝上嶽地蔵尊) の前まで昇り着いて左を見ると、さらに階段があって林の中へと続いている。
その階段を少し昇っていくと、階段の幅は狭くなり、周囲は完全に樹林帯となって、山らしい雰囲気が漂い始める。

意外と急な階段 (滑りやすいので、 下りの方が気を遣うことになる。左右に鎖の柵がある。) を昇りきると、そこが勝上献 (勝上嶽展望台) で、 丸太に囲まれたテラスのようになった場所である。時刻は 11時3分。



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