硫黄岳 ( 硫黄岳:2,760m、三角点は 2,741.9m ) 2015.12.2 登山



【PHOTO & 記録 硫黄岳 10】

そして、 御座山浅間山の間をよく見ると、 白いドーム状の山がうっすらと確認できる。恐らく日光の 奥白根山であろう。
その右には 太郎山女峰山男体山らしき山も見えている。

前回見ることができなかった 妙高山などの頸城山塊、 そしてこの日光連山が見えたことで、少し得をした気分である。

なお、手前に見えている平らな尾根が続く山は 荒船山である。

三角点を見つけ、そして 富士山の姿を見て十分満足したので、 引き返すことにする。
途中、石祠にも立ち寄った後、 硫黄岳の火口壁を眺めながら戻る。
ドーム状の火口壁は、雪によってメリハリがつけられていてなかなか見事である。

振り返れば、断崖絶壁となった火口壁が迫力ある姿を見せている。
この 硫黄岳の爆発は相当昔のようだが、 この爆裂火口の規模を見ると、当時の噴火が相当凄まじかったものであろうことが容易に想像できる。

そして、硫黄岳の標識の前には 13時10分に戻り着く。
すぐに下山開始。往路を忠実に戻る。

赤岩ノ頭手前のコルには 13時23分に戻り着く。
北アルプスはこれで見納めとなるので、景色を見ながら暫く休憩する。
13時30分に出発、登って来た道を下る。
なお、今回は赤岩ノ頭には寄らずにそのまま戻る。

下りの場合はアイゼンが結構役に立ってくれたのだが、 もともとアイゼン無しでも問題ない状態だったので、途中のアルミ階段の所で脱着する。

写真は、アルミ梯子手前にて見えた 峰の松目。

喘ぎながら登った往路とは打って変わって順調に下る。
途中、左手を見上げれば、大同心が再び存在感を示すようになっており、その後方に青空が広がっている。
しかし、迫力という点から言えば、まだ日が当たらずに真っ黒な大同心の方に軍配が上がる。

赤岳鉱泉には 14時26分に戻り着く。
ここでも再び休憩を取り、14時37分に鉱泉を出発する。

北沢沿いの道を黙々と歩き続け、林道の終点には 15時17分に到着。
橋の袂にある上部が平たい大きな岩の上に荷物を広げて暫し休憩し、これからの退屈で長い林道歩きに備える。

そして林道を 30分程下り続け、美濃戸山荘前に到着したのは 15時52分であった。

赤岳山荘の駐車場まで進んで振り返れば、 阿弥陀岳が夕日を浴びて 少し黄色味を帯びている。
今朝ほど見た時には真っ白に見えた阿弥陀岳であるが、よくよく見ると岩肌が結構露出しているのが分かる。

ここからも長い林道歩きが続く。

途中、件のショートカットを利用することで、40m位先を歩いていた方を、 逆に 20m程の差をつけて追い抜くことができたのだった。その方はかなり足が速かったので、ショートカットの効用を十分確認できた次第。

駐車場には 16時28分に戻り着く。 帰り際に八ヶ岳山荘まで行って駐車料金 500円を支払い、帰途につく。

本日は登山への意欲があまり湧かない中、一方で少し焦りみたいなものを感じて 無理矢理に山に登ったという状況であったが、晴天に恵まれ、初冬の山を楽しむことができたのだった。
もう少し雪があった方が面白かったのかもしれないが、今の自分の体力を考えると、これ位で十分と思われる。

さて、この後 登高意欲は増してくることになるのだろうか。



硫黄 1、  硫黄 2、   硫黄 3、  硫黄 4、   硫黄 5、  硫黄 6、   硫黄 7、  硫黄 8、   硫黄 9、  硫黄 10  もご覧下さい。



百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る