常念岳 蝶ヶ岳 登山 ( 常念岳:2,857m ) 2010.9.4 登山



【PHOTO & 記録 常念岳 蝶ヶ岳 登山 4】

そして、8時30分に前常念岳 一等三角点補点に到着。標高は、2,661.78mだそうである。
Wikipedia によれば、一等三角点の設置間隔は 約40km。そして補点は、必要に応じて約25km間隔で設置されているとのこと。 一等三角点は 全国で約1,000点あるそうである。
また、一等三角点研究会なるものもあるそうで、昭和62年に 「一等三角点百名山」 を発表しているとのこと。 この前常念岳もその中に含まれており、目の前に見える前穂高岳もその 1つである。
それにしても、ここから眺める穂高連峰は素晴らしい。そのボリューム、 そしてそこから醸し出される威圧感に加え、気高さも持ち合わせており、人気があるのも十分に頷ける。

目を蝶ヶ岳方面 (南南西) に切り替えれば、 キューピーの頭に似たユニークな形をした蝶槍の姿が見える。
これから、常念岳を経て、 あそこまでグルッと回っていくことになるのだが、かなり距離がありそうであるし、また 何度も言うようだが、手前の登りがきつそうである。
蝶槍の左右後方には、御嶽 (左)乗鞍岳 (右) の 2つの大きな山が見える。 御嶽の方はすぐにそれと分かったが、乗鞍岳の方は最初何という山か分からなかった。 御嶽から見た乗鞍岳の姿の印象が強く、あれ程 ピラミダルな山というイメージが無かったからである。 尤も、乗鞍岳に登った時のことを思い出すと、あの姿は納得がいくのだが・・・。

今度は、目を北側に転じれば、目の前に横通岳が大きい。
横通岳の左側斜面下には常念乗越と常念小屋も見える。
横通岳の左側に見える湯桶をひっくり返したような山は東天井岳、そしてその左が大天井岳であろう。20年前、本日と同じコースをとって 常念岳に登った後、 今見える山々を辿り、大天荘まで進んでそこに 1泊したのだった。途中の雪渓とガスの中に見えた猿の一群が印象的であった。
横通岳の右に見えている山は燕岳。横通岳と燕岳の間の後方に見えているのは、 左から立山、別山、 剱岳と思われるがどうであろうか。

燕岳方面をアップしてみる。
この山は人気があり、小生も登ってみたいとは思っているのだが、なかなか足が向かない。 しかし、先日の 唐松岳・五竜岳や、 本日の常念岳のように、 少々無理をすれば車を使ってのアプローチ、日帰り登山が可能なので、近いうちにチャレンジしてみたいと思う。 ただ、あまり混むのイヤなので、タイミングを見る必要があるが・・・。
上で述べたように、燕岳の左側に見えるのは剱岳、別山、 立山と思われる。 燕岳の右側に見えるのは、針ノ木岳、赤沢岳、そして蓮華岳であろう。いつの日か、扇沢から針ノ木岳にチャレンジしてみたいものである。

さらに目を右に向ければ、蓮華岳の右手前に見える山が餓鬼岳。なかなか凄い名がついている山であるが、信州山岳ガイド (信濃毎日新聞) によれば、 この山名には由来が 2つあるそうである。1つは裏銀座から見ると目の下に見えて子供のようだからというもの。 もう 1つは峻険で岩場や崖続きの山であることから、崖 (がけ) 岳が転訛したものという説だそうである。 この山は名前に惹かれて登ってみたくなる。
餓鬼岳の右後方には、最近 反対側からその姿を眺めたばかりの鹿島槍ヶ岳が見える。 ここからも双耳峰が美しい。そしてその右には先日 五竜岳からの下山路に使った遠見尾根が見える。 鹿島槍ヶ岳の手前には爺ヶ岳も見える。

8分程休憩して 8時38分、 常念岳を目指す。
先程の若者はこの前常念岳で小生を抜きさったものの、少し先の岩場で休んでいた。結局、小生がまた先に進むことになった。
前常念岳からは、常念岳の頂上部分が高みの向こうにほんの少し見えているだけであったが、 先に進んで高みに立つと、常念岳がハッキリ見えるようになった。20年前は、ここに立つと、 今までのガスが嘘のように消えて、常念岳が今と同じ姿を見せてくれ、奇跡のように感じたのであった。
今回も素晴らしい姿である。早く あの頂の上に立ちたいという思いが強く湧いてくる。 しかし、地図上でも 前常念岳から常念岳まで、1時間を要することになっている。 岩稜帯を足早に進む。



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