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そして 11時16分、2,592m峰に到着。
縦走路はこのピークを巻いているが、休憩のため小生はピークに登った次第。岩場に腰掛け、休憩とする。
ここは 3分の2が樹林に囲まれており、従って常念岳は見えず、
槍・穂高連峰もわずかに明神岳、
前穂高岳が見えるのみである。南西中心に大きく開いており、蝶槍、蝶ヶ岳、大滝山の他、霞沢岳、
乗鞍岳、
御嶽は見ることができる。
もう乗鞍岳、御嶽の頂上付近には雲がかかり始めている。
10分程休憩して、11時26分、蝶ヶ岳に向けて出発する。この間、
数名の人が蝶ヶ岳へと進んでいったが、皆 下方の巻き道を通っており、誰もこのピークに寄る人は居なかったのだった。 |
一旦下った後、登り返すことになる。
その登りに入る所に写真の様な池があった。池にはオタマジャクシらしき生き物がウヨウヨ。こんな山中だと、今が 初夏といったところか。
シラビソ林の中の急斜面を登る。今日は もともと調子が良くなかった上に、この長丁場。この辺にきてスタミナが切れ始める。
ここで油断したのか、短い梯子を登る時にバランスを崩して腰を捻り、腰に痛みを感じたのだった。ただ、腰に違和感を持ちつつも問題なかったのでそのまま進んだのだが、
帰宅後 腰痛でダウンしてしまった。このところの暑さによる寝不足と、ロングドライブ、そして長い山行時間の登山が続いていることが原因のようである。
少し 登山スタイルを見直さねばなるまい。 | |
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思った通り、疲れが出てきた身体にはこの登りはキツイ。かなり歩みがスローになる。それ程 長い登りではないのがありがたい。
なお、樹林帯の中の登りと言っても、所々で木々の間から常念岳や
槍ヶ岳、
穂高連峰を見ることができる。
やがて、樹林帯を抜けると、再び 大きく展望が広がるようになったが、
常念岳方面にはガスがかかり始めている。
時刻を見れば、既に 12時を回っている。やはり、この北アルプスでも午後になればガスが山に掛かってくるのであろう。 |
目の前には蝶槍の高みが見える。
存外 小さいので少々拍子抜け。ぐるりと左側から回り込んでケルンの積まれた蝶槍の頂上に立つ。
時刻は 12時15分。駐車場を出発してから7時間以上が経過したことになる。疲れが出てくる訳である。
岩場に腰を掛けて暫し休憩。
周囲を見渡せば、先程述べたように常念岳は三股方面からガスが上がってきており、
時折 山頂が隠れるようになってきている。
槍ヶ岳、
穂高連峰の方は、上空に雲が見え始めてはいるものの、ありがたいことにまだまだ大丈夫である。 | |
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そして、蝶ヶ岳方面はと言えば、こちらにも三股方面からガスが上がってきており、稜線の東側 (左側) はガスで全く見えない状態である。
ここからは、キツイ登りもないようで、想像通り 稜線の散歩が楽しめそうである。
目の前に見える頂上部分が禿げている高みは、恐らく三角点があるかつて蝶ヶ岳頂上と言われた場所であろう。
道はそこから一旦下って、蝶ヶ岳頂上に向かって緩やかに登っている。頂上手前には蝶ヶ岳ヒュッテが見え、
色とりどりのテントの花も咲いているようである。 |
12時21分、蝶槍を後にする。
下る寸前に常念岳を振り返れば、
相変わらずガスが煩い。
槍ヶ岳、
穂高連峰は全く問題なし。三股方面からのガスだけが邪魔をしているようである。 | |