常念岳 蝶ヶ岳 登山 ( 常念岳:2,857m ) 2010.9.4 登山



【PHOTO & 記録 常念岳 蝶ヶ岳 登山 10】

方向指示盤のある瞑想ノ丘には 13時3分に到着。
ここの斜面では多くの人が憩っていたが、小生は休むことなく蝶ヶ岳ヒュッテを目指す。
しかし、瞑想ノ丘 とはロマンチックな名前が付けられたものだ。 ここが穂高連峰の素晴らしいビューポイントであることは間違いない。 丘に座り目を閉じて瞑想し、悟りを開くのではなく、槍・穂高を眺め、 己の小ささを知るといったところか。

蝶ヶ岳ヒュッテには 13時4分に到着。
唐松岳頂上山荘や五竜山荘と同じく、ここにも冷蔵庫で冷たく冷やされた飲み物が置いてあった。アクエリアスを購入する。
やはり、北アルプスは小屋設備が違う。よく冷えた飲み物は本当に美味しい。

ヒュッテの前を東に進むと、建物の向こうに蝶ヶ岳の頂上が見えた。 大勢の人が集まっている。
その頂上の下はテント場になっていて、色とりどりのテントが見える。ヒュッテに泊まるか、あるいはテン泊し、 ここで迎えるご来光は素晴らしいことであろう。 また、反対側の穂高連峰が朝日に赤く染まる光景は、 ちょっと見てみたい気がする。

小屋前のベンチで7分程休んで、蝶ヶ岳頂上へと向かう。時刻は 13時11分。
小屋の右から回り込み、緩やかな斜面を登っていけば、蝶ヶ岳の頂上である。時刻は 13時15分。 そこには真新しい標柱が立っており、『 蝶ヶ岳山頂 』 と書かれていた。 やはり 最早ここが蝶ヶ岳山頂なのであろう。
頂上後方には、乗鞍岳御嶽がシルエット状になって見えたが、 いずれの山も頂上付近が雲に覆われてしまっている。
人が多いのですぐに下山。目の前には穂高連峰、 野口五郎岳、大天井岳、常念岳が見える。 常念岳は最早 ガスの餌食になりつつある。

テント場を横切って三股へと下る。
常念岳は最早完全にガスに飲み込まれており、 頂上が少し見えるだけとなってしまっている。
良く踏まれた道を下っていくと、やがて大滝山と三股の分岐に到着。時刻は 13時23分。無論、三股を目指しジグザグに付けられた道を下っていく。
周囲にはガスが立ちこめ、樹林越しの展望は全く得られない。道は写真の通り良く整備されており、何も心配することはない。
とは言え、下りはいつもつまらない。特に 展望が全く利かないので、疲れだけが増す感じである。

手元の地図 (昭文社 槍ヶ岳・穂高岳 2008年版) では、蝶ヶ岳山頂から 次のタイムポイントである まめうち平まで 1時間20分となっている。
となると、理論的には 14時35分にはまめうち平に着くはずである。 さらに、小生の足は地図の記載時間よりいつも早いことを考えると、14時25分くらいに着くかなと思っていたのだが、 なかなか まめうち平に到着しない。一本道なので迷うはずもなく、おかしいと思いながら進んでいくと、 14時43分、ようやく まめうち平に到着したのであった。
途中、5分程休憩したものの、時間がかかり過ぎである。やはり疲れているのだろうか。ちょっとショックであった。

まめうち平を過ぎると、 樹林越しに安曇野市と思われる町並みが見えてきた。まだまだこちらの高度は高いようである。
先にも述べたように道は大変良く整備されている。途中にあるカラマツ ? に左右を囲まれた道などは、狭いだけで昔の街道のようである。
それでも途中に 丸太で作られた梯子や写真のような吊り橋があるので、登山道の雰囲気は十分にある。

ノドが乾いて来た頃に力水に到着。水は冷たくて美味しい。ペットボトルに水を詰め、 チビリチビリとやりながら山道を下る。

力水を過ぎてからは、ほぼ河原歩き。従って、増水時 この道は通れなくなる。そうなると迂回路ということになる訳で、 今朝ほど 迂回路と書かれた標識のある場所に繋がるということらしい。これで 今朝ほどの疑問が氷解。
迫力ある崖下を進み、15時42分に 三股の分岐に到着。ついに周回終了である。登山届、トイレのある広場を通過し、 林道を 10分ばかり歩いて駐車場には 15時53分に到着したのであった。もうこの時間になると、駐車場も空いてきていたが、 烏川林道の路肩には多くの車が駐まっており、今朝ほどはかなり混み合ったことを想像させられた。

天候、景色とも最高で、大いに満足した一日であった。



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