雨飾山 ( 雨飾山:1,963.3m ) 2015.6.10 登山

容量確保のため、画像の解像度を少し落としました。ご了解下さい (2019.2.9)。




【PHOTO & 記録 雨飾山 1】

気象庁は、6月8日に関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表したが、 確かにその後の週間予報では、曇りあるいは雨マークがズラリと並んでいる。
しかし、唯一例外があって 10日(水) が晴れとなっており、天気予報でも梅雨入り後の貴重な晴れ間と言っていたので、この機を逃すまいと、 早速山に出かけることにする。選んだ山は長野県と新潟県の境にある 雨飾山

この雨飾山には、 宮崎県に単身赴任中であった 1994年に一度登っている。
会社が夏休みに入った際、宮崎から家族の元には帰らずに直接 扇沢へと向かい、 鹿島槍ヶ岳五竜岳を登った後、 小谷温泉 (おたりおんせん) からピストン登山したのである (無論、その後に我が家に帰った)
実は、雨飾山は当初計画に入っていなかったのであるが、 鹿島槍ヶ岳五竜岳のどちらもその頂上からほとんど展望を得られなかった不満から、 下山後に急遽この雨飾山に登ることを思いついて実行したというのが実状なのである。 そして、折角登った雨飾山であるが、残念ながらこちらの頂上でも展望をほとんど得られなかったのであった。
その後、五竜岳鹿島槍ヶ岳には再登山したことから (尤も、再登山においても五竜岳山頂では展望を得られなかった)、 この雨飾山もいつか再登山したいと思っていたのであった。
そうした中、先日 常念岳にて、 うっすらながらも雨飾山の姿を眺め、さらにはその後、 ヤマレコにこの山の登山記録が出ていたこともあって、今回 真っ先にこの山が思い浮かんだ次第である。

6月10日(水)、2時25分に横浜の自宅を出発する。 上空には薄い雲が広がっており、月も薄ボンヤリとしている。
横浜ICから東名高速道下り線に入り、前回の常念岳と同じく 長野自動車道 安曇野ICを目指す。
車の流れは順調であるが、肝心の空模様が今一つの状態で、長野自動車に入っても、雲の多い状態が続く。
安曇野ICで高速を下りると、ナビはそのまま真っ直ぐ県道310号線を進むことを指示していたのだが、コンビニにて食料を仕入れるべく、 左折して県道57号線を西へと進む。前方の雲の切れ間から 常念岳が姿を現しているが、 やはり雲が多い。

コンビニに立ち寄った後、豊科駅入口の交差点を右折して、 国道147号線を北上する。
大町市に入った後、旭町の交差点を左折して暫く進むと (国道147号線のまま)、 途中で雲の切れ間に鹿島槍ヶ岳が見えてテンションが上がる。 しかし、相変わらず周囲に雲が多くスカッとしない。
道は途中から国道148号線と名前を変え、JR大糸線と平行するようにして北へと進む。木崎湖、青木湖と左手に湖が出てくると、 やがて工事による片側通行が断続的に現れるが、車通りがまだ少ないため、ほとんど支障なく進んでいくことができる。
白馬駅、白馬大池駅などを過ぎ、車は小谷村内を進む。南小谷の駅を過ぎると、やがて中土トンネルに入るが、 道の方はトンネルを抜けた所にある信号を右折して、県道114号線に入ることになる。 後は道なりに進み、山に入っていくとやがて小谷温泉である。

このころになると上空には青空が広がり始めるが、 山の方はまだ少々雲が残っている。
小谷温泉 山田旅館の前を通過していくと、バス停の先に 1台車が駐まっており、その周囲に 3人の男性がたむろしている。 その車の横を抜けて先に進もうとすると、何とその先は鎖のゲートによって通行止めになっていたのであった。
つまり、3人の男性はゲート前に車を駐め、ゲートが開くのを待っていたということである。
ヤマレコにこのゲートを開けるのは 5時30分との記載があったので、当然開いていると思ったのだが、何とゲートが開くのは 7時とのこと。 バックして、先の車の後ろに車を駐める。時刻は 6時23分。
どうやら、ヤマレコの方が登ったのは日曜日なので、早くゲートを開けたらしい (恐らく、バスの運行の邪魔になるほど車が列を作っていたのであろう)。 仕方なく、7時まで周辺をブラブラしながら時間を潰すことにする。

やがて、6時54分にこの小谷温泉始発となるバスが下から登って来たところで、 嬉しいことに早めにゲートが開かれる。この間、小生の車を含めて 4台が開門待ちの状態であった (但し、全部が登山者の車というわけではなかったようである)
前の車に続いてゲートを抜け、狭い道を登っていくと、やがて雨飾荘に到着。手前の駐車場に車を駐める。時刻は 6時43分。

 
 

身支度をして 6時50分に駐車場を出発する。
4人ほどいた登山者は皆ユックリと身支度をしているので、結局、小生が先頭を切ることになる。

先の方を見れば、 雨飾山と思しき山が新緑の木々の向こうに見えており、 嬉しいことにその後方には青空が広がっている。
ゲート前で待っている間に、すっかり雲は流れたようである。

雨飾荘の前を通過し、すぐに道標に従って右手の近道に入る。
近道ということで、すぐにまた林道に飛び出すのだろうと高を括っていたところ、イヤハヤどうして、この道は結構長い。

ブナなどの自然林の中を進む。最初の登りは少々傾斜があるが、後は緩やかな勾配の道が続く。
途中、展望台への分岐が現れるが、そのまま先へと進む。帰宅後調べると、この展望台からは 雨飾山が見えるようであるが、 雨飾山に登るのであれば、わざわざ立ち寄る必要はないようである。

7時5分にようやく林道に合流。結局、13分も歩いたことになる。

暫く林道を進んで行くと、やがて写真のように、 林道が大きく崩落した箇所を通過することになる。
林道の右半分が谷側に落ちてしまっているのだが、これは昨年 11月の長野県神城断層地震によるものと思われる。 この崩落によって車は通れないため、林道は雨飾荘の少し先で通行止めとなっている。

なお、この崩落場所は修復工事が行われ (小生が下山する際にも工事を行っていた)、 結局、6月13日(土) から通行できるようになり、車は雨飾高原キャンプ場まで行けるようになったようである。
但し、小谷温泉山田旅館から雨飾荘までの通行規制は道路復旧後も継続中で、19:00 〜 7:00の間は夜間通行止とのことである。

この他にも、地震によると思われるヒビが道路上にいくつか見られる。

林道を進んで行くと、やがて右手前方に 雨飾山が見えてくる。
手前の高み (P2) にほとんど隠れているものの、その向こう側に 雨飾山頂上とその手前の P1 が並んで見えている。
そして、その後方には雲一つ無い青空が広がっており、テンションがグッと上がる。

なお、雨飾山は猫ノ耳と呼ばれる双耳峰なのであるが、 それは雨飾山本峰と P1ピークからなっているもので、 頂上にある南峰と北峰とは違うということを付記しておきたい (積雪期に登れる P2から見ると、本当に猫ノ耳のように見えるようである)
ここからでも、猫ノ耳ということが少し見て取れるが、先の雨飾荘前からの方がもっとそのことを実感することができる (最初の写真を参照)

すぐに明才堰 雨飾山の南東を流れている大海川から、 北小谷の合子までの 16kmを結ぶ灌漑用水路。明治16年に完成。) の石碑と説明板を右手に見ると、 やがて雨飾山登山口への道が右に現れる。
なお、林道を真っ直ぐ進めば鎌池である。

この分岐の所は西側が湿地帯となっていて、 そこにミズバショウの群落なども見ることができる。通称 つぶれ池と言うのだそうな。

右に道を取り、樹林越しにチラチラ見える 雨飾山と P1、P2 の姿を楽しみながら暫く進むと、 やがて前方にトイレならびに休憩舎が見えてくる。
ようやく雨飾山登山口である雨飾高原キャンプ場に到着である。
時刻は 7時29分。

登山届を出そうとしたところ、ポストが見つからない。 どうやら休憩舎にポストはあるらしいのだが、休憩舎は閉まっている (トイレも閉鎖中)
仕方なく、登山届を出さずにそのまま登山道へと入る。
なお、振り向いても、出発時に一緒だった登山者の姿は全く見えない。

登山口にある標柱には 『 雨飾山頂まで 210分 』 と書かれているので、 頂上到着は 11時頃ということになろうが、途中に雪がまだ多く残っているとのことなので、果たしてどうであろう。

道は最初緩やかに下り、木橋にて小さな流れを渡った後、木道を歩くことになる。 木道は濡れているので、滑りやすい。
すぐに木道は残雪の中へと消え、雪の上を歩くようになる。周囲にはミズバショウの花が咲いている。



雨飾山 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2015.6.10 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路: 雨飾荘駐車場−(近道−林道)−雨飾山登山口分岐−雨飾山登山口(雨飾高原キャンプ場)− 2/11の標識−ブナ平−荒菅沢−7/11の標識−笹平−雨飾山 (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)− 八王子JCT−(中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−安曇野IC−(県道57号線)−豊科駅入口−(国道147号線)− 一中東−(国道148号線)−小谷温泉口−(県道114号線)−雨飾荘駐車場(車にて)
交通復路:雨飾荘駐車場−(県道114号線)−小谷温泉口−(国道148号線)− 一中東−(国道147号線)−新田−(国道147号線)−上一北−(県道306号線)−安曇橋南−(一般道)−重柳−(県道310号線)− 安曇野IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木− (国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原− 下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口 −(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目− 瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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