雨飾山 ( 雨飾山:1,963.3m ) 2015.6.10 登山



【PHOTO & 記録 雨飾山 4】

 

ここからは残雪の斜面を荒菅沢に向かって下る。
アイゼンは不要であるが、結構滑るので注意が必要である。
雪の上に蒔かれているベンガラを基準に、その周辺の歩き易い所を下る。
周囲には斜面から落ちてきた土や岩、大きな雪の塊も見られる。

慎重に下り、荒菅沢の底と思われる所に立つ。
布団菱を見上げれば、青空へと屹立する釣り鐘型をした岩峰 (P1) の右後方に 雨飾山の斜面が少し見えている。

布団菱の反対側に目を向ければ、雪渓が急角度で落ち込んでいっており、 その左上方には金山 (かなやま) が姿を見せてくれている。
写真において、金山は後方 左端の山。

ただ、足下には斜面から落ちてきた大岩が点在しており、 景色に気を取られていては危険である。

雪渓を渡り、再び樹林帯に入る。
滑りやすい道を木の梯子などを使って登ると、そこからは灌木帯の中の登りがずっと続くことになる。

コブシ (あるいはタムシバ) の白い花を見て、7/11の標識を見た後、 小さな残雪を越えて行く。
なお、この標識には 『 2,800m 』 と書かれており、ここでやっと この数値が標高ではなく、 歩く距離だということに気がつく。
5/11 と 6/11 は雪の下か、あるいは見落としたようである。

溝状になった滑りやすい道を過ぎると、足下には小さな岩が見られるようになり、 周囲は灌木帯からササ原の斜面へと徐々に変わり始める。

傾斜も徐々にキツくなり始め、さらに裸尾根のため、照りつける太陽が少々厳しい。
風が吹き抜けてくれると助かるのだが、ほとんど無風状態である。
歩き始めてから 3時間近く経っており、バテが来始めていることもあってここの登りが辛い。

一方、高度がドンドン上がる分、展望が開けてくる。
振り向けば乙妻山が良く見えている。
そして、左下の谷のさらに向こう側に、先程 荒菅沢にて見えた釣り鐘状の岩峰 (P1) と、 その右に雨飾山が見えている。
また、上空には月も見えている。

さらには、右手 (東の方角)、 金山から左へと下る尾根の向こうに焼山が姿を見せ始める (写真)

ササ原の斜面、そして岩屑と土の混じった道を登っていく。
8/11 の標識を 9時41分に通過。ここには 『 3,200m 』 の表示がある。
うすうす気づいてはいたものの、この標識を見て、標識は 400m毎に置かれていることを確信する。
ということは、頂上まで あと 1,200mも残っていることになる。まだまだ先は長い。



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