新潟県長岡市の「大和屋」の,新潟の上等の糯米(もちごめ)の寒ざらし粉(白玉粉)に四国の和三盆糖(生)を配合した,日本三大銘菓の落雁(らくがん)菓子「越の雪」(茶菓子)

2015(平成27)年6月29日

 落雁(らくがん)菓子の日本三大銘菓の1つ「山川」のことは,2015(平成27)年2月14日島根県松江市の「彩雲堂」の日本三大銘菓の1つに数えられる代表銘菓「山川」(落雁(らくがん)・茶菓子)でご紹介しました。

 今回は,日本三大銘菓のもう1つの新潟県長岡市の「大和屋」の「越の雪」をご紹介します。

 「越の雪」も「山川」と同様,こちらは長岡藩の殿様から名付けてもらったとのことです。

 「越の雪」は,越後(新潟県)の上等の糯米(もちごめ)の寒晒粉(かんざらしこ)に,四国徳島県の岡田製糖所の和三盆糖(生)を230年前の創業当時から原材料として使っているとのことです。

 そして,寒晒粉(かんざらしこ)は,白玉粉と言われ白玉団子などの材料として用いられ,通常もち米を水洗後,水に浸してから水切りし,水を加えながら挽(ひ)き,その乳液をふるいにかけ沈殿したものを圧搾脱水し天日乾燥したものを言います。

 「越の雪」の寒晒粉は,糯米(もちごめ)を炊いてから天日干しする工程を含んでいる特別のものだそうです。

 また,和三盆糖も,通常和菓子に使われる「かわき」の和三盆糖でなく「生」の和三盆糖で,水分を多く含み和三盆糖独特の風味が一段と強く感じられるとのことです。

 「越の雪」は,大変に口溶けが良く,口に含むとホロッとたちまちに溶けて後に冷涼な和三盆糖の甘みが舌に残るきめ細やかで上品な風味のとても美味しい逸品です。

 ただ,とても崩れやすいので食べ方に注意する必要があります。

 後述しますが,連合艦隊総司令官山本五十六は,「越の雪」の食べ方が上手だったようです。

 「越の雪」は,16個入れ1箱1,100円です。

 購入した場所は,2015(平成27)年6月28日千葉県成田市の「米屋」の,「ピーナッツ」の甘露煮が練り込まれた餡を落花生(ぴーなっつ)の形の最中皮(種)に詰めた「ぴーなっつ最中」(もなか)でご紹介した銀座三越デパート(電話番号03-3562-1111)の地下2階の全国銘菓コーナーです。

 製造者は,新潟県長岡市の「大和屋」(電話番号0258-35-3533)です。

 なお,「落雁(らくがん)」に関しては,2015(平成27)年5月22日岩手県岩手町にある菓子司「丸中」が製造する落雁(らくがん)菓子の岩手町銘菓「東雲(しののめ)」と,2015(平成27)年3月18日新潟県長岡市の「米百俵本舗」の,幕末の英傑河井継之助の親戚である大参事小林虎三郎がなした「米百俵」の故事に因(ちな)んだ,新潟県産の糯米(もちごめ)で作った寒梅粉(みじん粉)と和三盆糖の落雁(らくがん)菓子「米百俵」等でご紹介しています。

 また,寒ざらし粉(白玉粉)に関しては,2015(平成27)年6月1日東京都中央区築地にある「福茂 茂助だんご」店の上新粉の餅(もち)菓子「すあま」でご紹介しています。

 更に,和三盆糖に関しては,2015(平成27)年2月9日島根県松江市の「彩雲堂」の,求肥餅(ぎゅうひもち)に薄緑色の寒梅粉を一面に塗布した松江の代表銘菓(茶菓子)「若草(わかくさ)」でご紹介しています。

 付言すると,新潟県長岡藩の英傑河井継之助は,2014(平成26)年12月5日岡山県高梁市(たかはしし)の,幕末の有名な儒者「山田方谷(やまだほうこく)」ゆかりの「ゆべしの天仁堂」の柚子(ゆず)を使った「結びゆべし」と「柚子もなか」でご紹介した山田方谷への贈り物として「越の雪」を使用し,2015(平成27)年3月18日新潟県長岡市の「米百俵本舗」の,幕末の長岡藩の英傑河井継之助の親戚である大参事小林虎三郎がなした「米百俵」の故事に因(ちな)んだ,新潟県産の糯米(もちごめ)で作った寒梅粉(みじん粉)と和三盆糖の落雁(らくがん)菓子「米百俵」でご紹介した小林虎三郎は,その師佐久間象山への贈り物として「越の雪」を使用していたとのことです。

 更に,2012(平成24)年1月20日新潟県の「連合艦隊総司令官山本五十六」の大好物の「水まんじゅう」(酒まんじゅう)でご紹介した山本五十六も「越の雪」の食べ方が上手でとても好きだったようです。


  • 前のページへ戻る