富山県朝日町蛭谷(びるだに)にある「バタバタ茶伝承館」でいただいた、漫画「美味しんぼ」84巻日本全県味巡り富山県(3)で紹介された後発酵の「黒茶」の「バタバタ茶」

2016(平成28)年11月22日
2016(平成28)年11月27日改訂

 今回は、新潟県との県境にある富山県朝日町の蛭谷(びるだに)にある「バタバタ茶伝承館」でいただいた、雁屋哲作・花咲アキラ画の漫画「美味しんぼ」84巻日本全県味巡り富山県(3)で紹介された後発酵の「黒茶」の「バタバタ茶」をご紹介します。

 「茶」には、茶葉を発酵させない「不発酵茶」の「緑茶」と、半発酵(茶葉の発酵途中で加熱して酸化酵素による発酵を止める。)させた「半発酵茶」の「ウーロン茶」、そして茶葉を発酵させた「発酵茶」の「紅茶」があります。

 これらの茶葉の発酵は、茶の葉に含まれる「酸化酵素」の働きで発酵させるのだそうです。

 それに対して、「バタバタ茶」や中国の「プーアル茶」の「黒茶」(後発酵茶)は、茶葉を加熱することにより一旦茶葉に含まれる酸化酵素による発酵を止めて、後から麹(こうじ)により発酵させる(後発酵)ところに違いがあるようです。

 「バタバタ茶」(黒茶)は、「やぶきた茶」の大きく伸びた葉を8月頃小枝をつけたまま摘んで、茶葉を蒸し、揉んだ後20日間くらい発酵させ、発酵が終わるとむしろに広げて3日ほど天日干しで乾燥させるようです。

 

 「バタバタ茶」(黒茶)の飲み方は、黒茶を木綿の布袋に適量入れ、ヤカン・茶釜などで沸騰させよく煮出します。

 よく煮出した黒茶の汁を、「五郎八茶碗」にそそぎ、一般的な茶筅よりスリムで長い茶筅を二本合わせた「バタバタ茶筅(夫婦茶筅)」を振り立てて泡立てて飲みます。

 何杯でもお代わりができます。

 「バタバタ茶」の「バタバタ」は、「バタバタ茶筅」をあわただしくバタバタと左右に振る動作から名付けられたようです。

 「バタバタ茶」は、甘い香りがします。

 泡がお茶の味を円やかにしてくれます。

 苦みも後味のよい苦みです。

 私は数杯お代わりをして沢山「バタバタ茶」(黒茶)をいただきました。

 「バタバタ茶」(黒茶)のお茶請けには、地元でとれた山菜や野菜の漬け物や煮付けが沢山出されていました。

 「五郎八茶碗」は、一般の抹茶碗より少し小さく手に収まりやすい大きさです。

 

 富山県朝日町の「蛭谷」の「バタバタ茶」(黒茶)の歴史は古く、室町時代(1427年頃)浄土真宗本願寺第8世蓮如上人が越中布教の節、朝日町蛭谷で既に飲まれていた黒茶を、供茶・酒飯茶に利用したようです。

 従って、それ以前に既に黒茶が中国から伝来していたようです。

 「バタバタ茶」(黒茶)には、コレステロールを除去して血行を促進する高血圧の予防効果やダイエット効果もあるようです。

 

 なお、雁屋哲作・花咲アキラ画の漫画「美味しんぼ」は、現在まで110巻くらい単行本で出版されていますが、私はその大部分を読んでいます。

 その「美味しんぼ」の84巻日本全県味巡り富山県(3)も読んでいます。

 先日、新潟県から入り新潟県との県境にある富山県朝日町の蛭谷(びるだに)にある「バタバタ茶伝承館」を訪問した際、「美味しんぼ」84巻日本全県味巡り富山県(3)で紹介された「バタバタ茶伝承館」のところに登場する地区の人達と会うことができました。

 

 「バタバタ茶」(黒茶)100グラムで540円です。

 なお、「バタバタ茶」と二本合わせの「バタバタ茶筅(ちゃせん)(夫婦茶筅)」と「五郎八茶碗」をセットにしたものを5400円で販売しています。

 「バタバタ茶伝承館」の電話番号は、0765ー84ー8870です。

 「バタバタ茶」を購入した場所は、「なないろKAN」(電話番号0765ー83ー3700)です。

 製造者は、株式会社あさひ(電話番号0765ー83ー268)です。

 

 なお、「茶」に関しては、

2016(平成28)年8月28日山形県山形市のJR山形駅に直結した「ホテルメトロポリタン山形」にある「ロビーラウンジゆう」の、ふわふわのかき氷に、たっぷりかけられた抹茶の香りと柔らかな苦み、そして粒小豆餡の甘さがハーモナイズした夏期限定の「あずき抹茶ミルクかき氷」と、

2016(平成28)年8月12日静岡県伊東市の伊豆高原の「セントラルパーク」バス停留所近くにある隠れ家的レストラン「ピクシー」の、大きめにカットした3切れの焼きリンゴとブランデーが入った紅茶「焼きりんご紅茶」と、

2016(平成28)年4月18日山形県上山市にある「十五屋本店」の、香り豊かな柚子(ゆず)の白餡(しろあん)に茶葉をのせ軽く焼いて砂糖衣でコーテイングした上品なお菓子「白頭翁(おきなぐさ)」

でご紹介しています。

 

 「富山県」に関しては、

平成28年8月5日北アルプスの核心部にある、日本百名山である黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳への登山、そして富山県・岐阜県・長野県にまたがる三俣蓮華岳への縦走登山と、

2016(平成28)年8月4日北アルプスの核心部にある日本百名山の黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、そして富山県・岐阜県・長野県にまたがる三俣蓮華岳付近の高山植物の花々(登山)と、

2016(平成28)年3月26日富山県黒部市にある宇奈月温泉近くの道の駅うなづきの「うなづき食菜館」で購入した、爽やかなほろ苦さの大きな柚子(ゆず)の皮の中に、柚子の香りがする美味しい羊羹がぎっしり詰められているインパクトのある「丸ごと柚子羊羹(ゆずようかん)」と、

2016(平成28)年3月14日富山県黒部市の魚の駅「生地(いくじ)」で購入した、富山湾産白えびが魚肉ソーセージの中に入っている「富山湾産白えび入ソーセージ」と、

2016(平成28)年3月14日富山県魚津市の「宝屋」の、卵と白双糖、和三盆糖と糸寒天を原料とした、サクサクとした食感で口中でしゅわっと雪のように溶ける越中名物「立山雪渓」(黒部雪渓)(メレンゲ)

でご紹介しています。


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