北アルプスの核心部にある、日本百名山である黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳への登山、そして富山県・岐阜県・長野県にまたがる三俣蓮華岳への縦走登山(柱状節理)(シビエ)(鹿肉)(カレーライス)(熊)

2016(平成28)年8月5日
2016(平成28)年8月16日改訂
2020(令和2)年3月30日改訂

第1 登山行程の概略  

  1.  折立(標高1350メートル)出発
  2.  太郎平小屋泊
  3.  北ノ俣岳(上ノ岳)(標高2661・2メートル)登山
  4.  赤木岳(標高2622メートル)通過
  5.  黒部五郎岳(中ノ俣岳)(標高2839・6メートル)(日本百名山)登山
  6.  黒部五郎小舎通過
  7.  三俣山荘泊
  8.  鷲羽岳(標高2924・2メートル)(日本百名山)登山
  9.  ワリモ岳(割物岳)(標高2888メートル)通過
  10.  水晶小屋通過
  11.  水晶岳(黒岳)(標高2986メートル)(日本百名山)登山
  12.  ワリモ北分岐
  13.  岩苔乗越
  14.  黒部源流の渓流沿いに下り
  15.  三俣山荘通過
  16.  三俣蓮華岳(標高2841・2メートル)登山
  17.  双六小屋泊
  18.  鏡平山荘通過
  19.  わさび平小屋通過
  20.  新穂高温泉バスターミナル(新穂高登山指導センター
    )(標高1090メートル)到着
  21.  新穂高温泉近くの栃尾温泉泊

以上4泊5日の行程

以上高低差 約1896メートル

第2 登山装備

  1.  ペツルのヘルメット
  2.  モンベルのメッシュの日除け付きキャップ
  3.  モンベルのサングラス
  4.  ファイントラックのスキンメッシュ長袖Tシャツ
  5.  スマートウールのメリノウールTシャツ
  6.  マーモットの長スラックス
  7.  ノースフェイスのコンプレッションタイツ
  8.  マウンテンハードウエアのレインウエア(上)ドライQエリート
  9.  ミレーのレインウエア(下)ゴアテックスアクテイブ
  10.  スカルパのシャルモGTXのテクニカル登山靴
  11.  ブラックダイヤモンドのストック2本
  12.  オスプレイのケストレル48リットルザック
  13.  プリムスの分離型バーナー・スパイダー
  14.  プリムスガスカートリッジ

第3 登山の具体的行程

1 1日目

 午前4時にI氏が私の自宅に迎えにきてくれてまだ明けやらぬ山形市を出発しました。

 午前11時20分に富山県の立山の比較的近くにある折立(標高1350メートル)に到着しました。

 登山靴等を履き、登山装備をして、雨が激しく降っていたのでレインウエア上下を着用しました。

 午前11時40分に折立(標高1350メートル)より入山しました。

 雨が激しく降ったり止んだりしました。

 行動時間は、約5時間で、太郎平小屋に到着しました。

 太郎平小屋に素泊まりで宿泊しました。

(料金6000円)

 太郎平小屋の自炊室で、プリムスのバーナー・スパイダーを使って湯を沸かし、それにインスタントラーメンとI氏が持参した切り餅を入れて力餅ラーメンにして夕食を食べました。

 インスタントラーメンに餅が入るとより力がつくような気がしました。

 ここの生ビール(1000円)も美味しかったです。

 この太郎平小屋は、

2014(平成26)年8月15日富山県の立山(たてやま)連峰の薬師岳(やくしだけ)縦走(登山)

でご紹介しました薬師岳縦走登山でも宿泊しました。

 このときは、小屋が宿泊客で大変混んでいて敷きフトン1枚に二人が頭と足を互い違いにして寝ましたので大変でした。

 今回は、敷きフトン1枚に1人で寝られました。

2 2日目

  太郎平小屋を午前4時に出発の予定でしたが、夜から続いた大雨と雷で停滞していました。

 停滞中に太郎平小屋で、前日に北陸自動車道有磯海サービスエリアで購入した富山名物のマスすしを朝食に食べました。

 午前6時にI氏と一緒に太郎平小屋を出発しました。

 このころには雨は止み雷もなくなりました。

 ちなみに前日から続いた大雨で有峰林道が通行止めになったので、太郎平小屋から折立に下山しても車でもバスでも折立から下界に下りることができなくなりました。

 この通行規制は、3日後までには解除されていました。

 北ノ俣岳(上ノ岳)(標高2661・2メートル)登山

 その2時間後スパイダーのバーナーを使い、湯を沸かしてインスタントラーメンに力餅を入れて昼食をとりました。

 赤木岳(標高2622メートル)通過

 黒部五郎岳(中ノ俣岳)(標高2839・6メートル)(日本百名山)登山

 頂上部は急傾斜で巨大な岩石が積み重なり、北アルプスの岩峰の特徴がある山でした。

 また、頂上から下った黒部五郎カールは、柱状節理の岩が連なっていました。

 なお、「カール」に関しては、

2014(平成26)年8月15日富山県の立山(たてやま)連峰の薬師岳(やくしだけ)縦走(登山)

でご紹介しています。

 黒部五郎小舎通過(午後2時頃)

 黒部五郎小舎に到着した時点で行動時間が8時間に達していたので、通常であればここに宿泊するのですが、山梨から来るS氏と三俣山荘で合流する旨約束していたことから、黒部五郎小舎を通過しました。

 やはりこの日の朝の停滞した2時間が後になり効いてきました。

 午後5時丁度に三俣山荘に到着しました。

 三俣山荘の人から,もっとしっかり計画してもっと早い時間に到着するようにとのご指導をいただきました。

 そして、山梨を出発し新穂高温泉から入山して三俣山荘に先に来ていたS氏と合流しました。

 この日の行動時間は、11時間でした。

 三俣山荘は1泊2食で9500円でした。

 (なお、翌日は早朝出発なので朝食は弁当にしてもらい、夕食後に朝食の弁当を受け取りました。)

 三俣山荘では2段ベッドの上で敷きフトン1枚に1人宛寝ることができました。

 三俣山荘の夕食には、ジビエ料理の大きなブロックの鹿肉が入ったカレーライスがでました。

 三俣山荘の売店で購入した長野県産の五一ワインの赤ワイン(フルボトル2700円、ハーフボトル1600円)がとても美味しかったです。

 鹿肉カレーライスに良く合いました。

食後に2階のレストランで飲んだ特製コーヒー(750円)も美味しかったです。

3 3日目

 午前3時50分時に、I氏とS氏と3人で三俣山荘を出発しました。

 鷲羽岳(標高2924・2メートル)(日本百名山)登山

 鷲羽岳は,鷲が羽を広げてはばたこうとしている様子に似た山容の重厚感のある山でした。

 頂上付近は,大きな岩が積み重なった北アルプス特有の荒々しい佇まいでした。

 ワリモ岳(割物岳)(標高2888メートル)通過

 水晶小屋通過

 水晶小屋にリュックを置いて空身で水晶岳に登山しました。

 しかし、水晶岳は今回の登山の中で一番険しい岩峰でした。

 空身といってもハイキング気分ではとても行けない険しい山です。

 水晶岳(黒岳)(標高2986メートル)(日本百名山)登山

 水晶岳登頂後水晶小屋の外のテーブルで、バーナーのスパイダーを使い湯を沸かしてインスタントラーメンに力餅を入れて昼食をとりました。

 スパイダーのバーナーに火をつけるライターがうまく着火せず少し焦りました。

 その後もと来た登山道を戻り、ワリモ北分岐から雲の平方面に向かいました。

 その先の岩苔乗越で2手に分かれて、S氏は雲の平方面に向かい、私とI氏は、黒部源流の渓流沿いに下り、三俣山荘に午後0時20分に到着し、そこで20分休憩した後、三俣蓮華岳に向かいました。

 三俣蓮華岳(標高2841・2メートル)(日本300名山)登山

 三俣蓮華岳の頂上には1時30分頃到着しました。

 三俣蓮華岳は、富山県、岐阜県、長野県の3県の県境になっています。

 頂上を示す木の標識には、富山県の富山市・岐阜県の高山市・長野県の大町市の表示が併記してありました。

 三俣蓮華岳の頂上は平らな広場になっていました。

 三俣蓮華岳山頂から双六小屋に向けて出発しました。

 午後3時30分に私とI氏は双六小屋に到着しました。

 この日の行動時間は、11時間30分でした。

 私の足は大分ヘタリました。

 S氏は、私たちが双六小屋に到着した5分後に双六小屋に到着しました。

 双六小屋は、1泊夕食付きで8500円でした。

 この日は増築した新築の部屋でゆっくり休むことが出来ました。

 この日も幸いなことに、敷きフトン1枚に1人で寝ることができました。

 また、I氏が持参した年代物のサントリー角のウイスキーで大変気持ちよく酔いました。

 なお、「双六小屋」には、2015年に登った笠ヶ岳(かさがたけ)の登山時に宿泊しています。

 そして、笠ヶ岳登山のことは、

2015(平成27)年8月20日岐阜県高山市を中心とした双六岳(すごろくだけ)、抜戸岳(ぬけどだけ)、笠ヶ岳(かさがたけ)(日本百名山)縦走登山

でご紹介しています。

4 4日目

 早朝4時00分にヘッドランプを点けながら双六小屋を出発しました。

 夜が明けたら、真正面に槍ヶ岳の鋭く尖ったシルエットとスプーンで抉(えぐ)ったような深く窪んだ大キレット、そして荒々しい北穂高岳をはじめとする穂高連峰の岩峰が美しい大パノラマとして眼前に広がって見えました。

 なお、槍ヶ岳や大キレット、そして北穂高岳に関しては、

2010(平成22)年7月30日大キレットと北穂高岳(登山)

でご紹介しています。

 鏡平山荘通過

 鏡平山荘の外のテーブルで、スパイダーのバーナーで湯を沸かして力餅入りインスタントラーメンを食べました。

 わさび平小屋通過

 午前10時30分に岐阜県の新穂高温泉(標高1100メートル)に到着しました。

 新穂高温泉の近くにある栃尾温泉の民宿「宝山荘」にチェックインしてから、

 栃尾温泉内の「荒神の湯」の大露天風呂(協力金200円)で、汗を流しました。

 ただここはシャンプー等がないのでタオルだけでゴシゴシ身体をこすって汗を流しました。

 渓流のすぐそばにある大露天風呂なのでとても開放的なロケーションです。

 数日分の汗を温泉で流し,暑い太陽のもとで甲羅干しをして,とても気持ちが良い開放的な至福の時間を過ごしました。

 その後S氏の車で、私とI氏が入山した富山県の折立までI氏の車を引き取りにいきましたが,途中熊に2回遭遇したのには驚きました。

 折立の駐車場で車を引き取って車2台で岐阜県の新穂高温泉近くの栃尾温泉に戻りました。

 この日の栃尾温泉の民宿「宝山荘」(電話番号0578ー89ー2358)での夕食の献立は豪華でした。

 ナマズの刺身

 (栃尾温泉の温泉水を利用してナマズを養殖しているとのことです。ナマズはウナギに似た食感ですが、脂がそれほど多くなくサッパリした美味しい刺身でした。なおナマズの蒲焼きもとても美味しいものです。)

 ニジマスの朴葉(ほおば)ミソ焼き

 飛騨牛デミグラスソース陶板焼き

 ソバガキ(ソバのかいもち)

 自家製激辛一味唐辛子

 新穂高温泉(栃尾温泉・宝山荘)泊

 なお、宝山荘は民宿とはなっていますが、旅館に相当する設備で充実していました。

 また、ソバ専門店が民宿と併設してあり、そこのソバも美味しいと思います。

 ただ、ソバ専門店が休みだったので,楽しみはこの次になりました。

5 5日目

 宝山荘の朝食に飛騨名物の朴葉ミソ焼きがでました。

 とてもご飯が進みました。

 自家製激辛一味唐辛子と、お茶請けに出された「とちのみせんべい」がとても香ばしくて美味しかったので、帳場でみやげに購入しました。

 栃尾温泉の宝山荘から山形に向けて出発しました。

 栃尾温泉内の「フルージック」で温泉水で加温したビニールハウス栽培のドラゴンフルーツを購入しました。

 その後、岐阜県側から有料の「あぼうトンネル」を通り長野県側の上高地近くの沢渡に入り「風穴の里」で100円コーヒーを飲み100円スイカを食べた後、S氏と別れて長野自動車道に入りました。

 その後、長野県小布施町の小布施堂のエントツで有名なモンブラン朱雀を1時間並んで食べました。

 これはそこでしか食べられない絶品のモンブランで、とても美味しかったです。

 

 なお、「黒部五郎岳」等の北アルプスの山々に咲いていた高山植物の花々については、

2016(平成28)年8月4日北アルプスの核心部にある日本百名山の黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、そして富山県・岐阜県・長野県にまたがる三俣蓮華岳付近の高山植物の花々(登山)

でご紹介しています。


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