岐阜県高山市を中心とした双六岳(すごろくだけ),抜戸岳(ぬけどだけ),笠ヶ岳(かさがたけ)(日本百名山)縦走登山

2015(平成27)年8月20日
2015(平成27)年8月31日改訂
2016(平成28)年5月30日改訂

 先月,深田久弥が選んだ日本百名山の1つ岐阜県高山市にある笠ヶ岳(かさがたけ)を中心にして北アルプス飛騨側の山々を山仲間と縦走してきました。

第1 登山行程

登山行程は以下の通りです。

  1.  新穂高温泉バスターミナル(新穂高登山指導センター)
    (標高1090メートル)
  2.  わさび平(だいら)小屋(標高1400メートル)宿泊
  3.  鏡平(かがみだいら)山荘(標高2300メートル)通過
  4.  双六(すごろく)小屋(標高2600メートル)宿泊
  5.  双六岳(すごろくだけ)(標高2860.3メートル)「花の百名山」
  6.  大ノマ岳(標高2662メートル)
  7.  抜戸(ぬけど)岳(標高2812.8メートル)
  8.  笠が岳(かさがだけ)山荘(標高2815メートル)通過>
  9.  笠が岳(標高2897.5メートル)(日本百名山)
  10.  笠が岳(かさがだけ)山荘(標高2815メートル)通過
  11.  抜戸岳頂上付近より笠新道下山(一気に約1600メートル下降しました。)
  12.  笠新道登山口(標高1370メートル)
  13.  新穂高岳温泉バスターミナル(新穂高登山指導センター)
    (標高1090メートル)

以上高低差約1807メートルの登山

第2 装備

  1.  ペツルのヘルメット
  2.  モンベルのメッシュの日除け付キャップ
  3.  モンベルのサングラス
  4.  パタゴニアのTシャツ
  5.  ファイントラックのスキンメッシュ長袖Tシャツ
  6.  ノースフェイスの半ズボン
  7.  ノースフェイスのコンプレッションタイツ
  8.   ラ・スポルティバのトランゴキューブ登山靴
  9.  ブラックダイヤモンドのストック(2本)
  10.  オスプレイのケストレル38リットルのザック

第3 日程

1 1日目

 I氏が私の自宅にプリウスワゴンで迎えに来てくれて,朝5時に出発しました。

 福島県喜多方市経由(喜多方市の「まこと食堂」で朝ラーメンを食べたことは別のブログで書きます。)で磐越自動車道から新潟市で北陸自動車道に乗り,上越ジャンクションで,上信越自動車道にのり,松本インターチェンジで下りて一般道に入り上高地方面に向かい,沢渡(さわんど)を過ぎ上高地手前で安房トンネルを抜け,岐阜県の奥飛騨温泉郷に入り新穂高温泉の蒲田川の河原にある無料駐車場(下山後宿泊した川向かいの吊り橋を渡っていく「深山荘」の正面)に駐車しました。

 新穂高温泉バスターミナル(新穂高登山指導センター)のすぐ上にある新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅で,「ワサビソフトクリーム」を食べ,「山椒粉」と「山椒七味」唐辛子を購入したことは,2015(平成27)年8月19日岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷にある新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅構内の「喫茶笠が岳(かさがたけ」のツーンとくるワサビの風味をダイレクトに味わえる美味しい「ワサビソフトクリーム」と,2015(平成27)年8月14日岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷(旧上宝村)にある「飛騨山椒」の,奥飛騨の厳選した山椒(さんしょう)を100%使用した香り高い「山椒粉」と「山椒七味」唐辛子(とうがらし)でご紹介しています。

 新穂高温泉バスターミナルにある新穂高登山指導センターに登山届を出し,午後4時にI氏と出発し,道路脇の大岩の間から冷気が吹き出している「お助け風穴」を通り,パイプからとうとうと飲用出来る水が出ている水場のある「笠新道」登山口を脇に見て約1時間歩き「わさび平小屋」(素泊り5500円)に午後5時に着きました。

 この小屋の前を「わさびの名水」が流れています。

 「わさび平小屋」は,水洗トイレがあり,かつ,お風呂とシャワーもありとても快適な山小屋です。

 小屋の玄関前の木のテーブルでI氏のバーナーで湯を沸かし,松本市内のスーパーで購入したインスタントラーメン「ラ王」トンコツ味を食べ夕食にしました。

 また同じスーパーで購入し「わさびの名水」で冷やした「ヱビスビール」と私が持参したタケダワイナリーの赤ワイン古木を飲み,同じスーパーで購入した味付焼肉をコッヘルで焼き赤ワインで味つけした豪華な焼肉も楽しみました。この小屋で販売している生ビール(800円)も一気に飲みました。

この小屋は布団1つに1人で寝ることが出来ました。

2 2日目

  朝3時に起床し,朝4時に「わさび平小屋」をI氏と出発しました。

 途中残雪が至るところにある沢をいくつか渡り,いくつかの大きな岩雪崩の脇を通過して「鏡平小屋」に朝7時40分につき,バーナーで湯を沸かし「ラ王」とんこつ味のインスタントラーメンで朝食をとりました。

 朝食をすませてから,鏡平の池の脇に咲いているコバイケイソウの群落の花々を見ながら登り続け,稜線上の弓折乗越に出ました。

 更に進むと雪田が残る窪地などに見事なお花畑がありました。

 小雨が降っていたので,レインウェアの上着だけ着て前進し双六小屋に午前10時40分に到着しました。

 双六小屋でチェックインして(1泊夕食のみつけて8500円),ザックを部屋に置き,空身でレインウェアの上着だけ持ってI氏と双六岳に午前11時に登りはじめ午後0時10分に双六岳頂上に着きました。

 この頃にはガスがかかってまわりの景色はほとんど何も見えなかったです。

 ほんの一瞬ガスが切れて槍ヶ岳がとても近くに見えました。

 双六岳から下りる途中で,山梨県から来たS氏と会いました。

 S氏はこれから双六岳に登るところでした。

 双六小屋に着き,自炊スペースで小屋の売店で購入した生ビール(1杯1000円)をのみ,ザックで運んできたヱビスビールとタケダワイナリーの赤ワイン古木を飲みながら双六岳登頂を終えて来るS氏を待ちました。

 この頃どしゃ降りの雨が降りました。

 S氏が自炊スペースに到着して久方ぶりの再会に乾杯しました。

 この日はS氏の双六小屋との粘り強い交渉により布団1つに1人だけで寝ることが出来ました。

3 3日目

 朝3時に起床して,朝3時40分にI氏とS氏と3人で暗い中をヘッドランプをつけて歩き出しました。

 昨日通った弓折乗越まで同じ道を引き返しました。

 弓折乗越で鏡平へ下る道と別れ,笠が岳に続く稜線を進みました。

 快晴で日の出が見えました。

 東の方に槍ヶ岳,南岳,大キレット,北穂高岳,奥穂高岳等の山々がとても美しく見え始めました。

 なお,これらの著名な北アルプスの山々のことは,2010(平成22)年7月30日槍ヶ岳(登山)と,2010(平成22)年7月30日大キレットと北穂高岳(登山)と,2012(平成24)年8月8日穂高連峰縦走(登山)と,2012(平成24)年8月8日穂高連峰縦走行程(登山)と,2012(平成24)年8月8日穂高連峰の高山植物(登山)でご紹介しています。

 夜が明けて槍ヶ岳や大キレット,北穂高岳,そして,双六岳,薬師岳,立山等北アルプスの著名な山々の大パノラマを楽しめる稜線上の肩部分で,バーナーで湯を沸かし,「ラ王」トンコツ味のインスタントラーメンを食べて朝食をとりました。

 ここで見た北アルプスの峰々の大展望は素晴らしかったです。

 朝食後出発してハイマツ帯を切り拓いたハイマツの道などを進み,大ノマ岳,抜戸岳に登り,左右に凱旋(がいせん)門のようにそそり立っている抜戸岩(ぬけどいわ)の間を通り午前10時40分に笠ヶ岳山荘に到着しました。

 途中の稜線付近で見た雲上の花園のきれいな高山植物の花々に関しては,2015(平成27)年8月2日岐阜県の北アルプス,双六岳(すごろくだけ)から笠ヶ岳(かさがたけ)にかけての稜線上の天空の花々(高山植物)(登山)でご紹介しています。

 また,ハイマツの道で出会った雷鳥(らいちょう)の親子(親鳥1羽,雛(ひな)3羽)に関しては,2015(平成27)年8月8日岐阜県の北アルプス,双六岳(すごろくだけ)から笠ヶ岳(かさがたけ)にかけての稜線上で出会った雷鳥(らいちょう)の親子(登山)でご紹介しています。

 笠ヶ岳山荘にザックを置いて空身で笠ヶ岳に登り,午前11時10分に笠ヶ岳山頂に着きました。

  笠ヶ岳は奥飛騨にそびえる秀麗な孤高の名峰で,笠を伏せたような丸いお椀型の山頂でなだらかな稜線上にぽっかり突き出ています。

  笠ヶ岳山頂から見る槍ヶ岳,穂高連峰,薬師岳,立山連峰の大パノラマはとても素晴らしかったです。

 笠ヶ岳から下りて笠ヶ岳山荘に着いてチェックインをしようとしたのですが,その日はハイシーズンでとても混む予想とのことで敷布団1枚に2人又は3人で寝てもらうことになるとのことでした。

 それではなかなか眠れないので,笠ヶ岳山荘に泊まらないでその日のうちに一気に新穂高温泉まで下りることにしました。

 お昼の12時ジャストに笠ヶ岳山荘を出発し,抜戸岩を通り抜戸岳の分岐から日本三大急登の1つの「笠新道」に入り,大きな岩だらけの急斜面を一気に約1600メートル下りました。

 笠新道登山口に下りつくまでの間,私は膝がガタガタになったり,オーバーヒートで水分を補給したりするため度々休まざるを得ませんでした。

  ようやく笠新道登山口まで下り着いたのが午後5時20分でした。

  笠新道登山口でパイプから滔々(とうとう)と出ている水を一気に2リットル近く飲みました。

 この日飲んだ水の量は合計10リットル以上でした。

 新穂高温泉バスターミナル(新穂高登山指導センター)には午後6時40分に着きました。

 結局この日の行動時間は,休憩時間も含めて15時間になりました。

 そのバスターミナルのベンチから,車の駐車場の川向かいにある深山荘(電話番号0578-89-2031)に電話して車で迎えに来てもらい深山荘に宿泊することが出来ました。

 深山荘の内湯の温泉に入り大量の汗を洗い流し,浴衣に着替えて食堂で生ビールを中ジョッキで2杯一気飲みした味は最高の美味しさでした。

 岩魚(いわな)の塩焼きや飛騨牛の朴葉(ほおば)味噌焼きもとても美味しかったです。

4 4日目

 翌朝朝食前に入った深山荘の大露天風呂(棚田のように三段になって深山荘の前の渓流まで続いている巨石で囲んだ大露天風呂)は,源泉掛け流しで,かつ開放感にあふれたとても素晴らしい露天風呂でした。

 深山荘で朝食をとった後,S氏と別れI氏と一緒の車で高山市に行き「高山ラーメン」を食べ,麦落雁の「こがらす」を購入し,高山の風雅な街歩きを楽しんだ後富山経由で山形に戻りました。


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