池谷・関彗星 その3

< ゼータ関数L(s) >
< cos(x/n)型L(s)母関数 >
< cos(x/n^2)型L(s)母関数 >
< cos(x/n^3)型L(s)母関数 >
< cos(x/n^4)型L(s)母関数 >
< cos(x/n^r)型L(s)母関数の普遍的な一般式 >

cos(x/n)型、cos(x/n^2)型、cos(x/n^3)型、cos(x/n^4)型のL(s)の母関数を調べた。
L(s)の普遍的な一般式を出した。L(s)は虚2次体Q(√-1)に対応するゼータ関数である。

2007/3/21              < ゼータ関数L(s) >

 L(s)は、次で定義されるゼータ関数である。
  L(s)=1 - 1/3^s + 1/5^s - 1/7^s + ・・・   ------@

 L(s)も、リーマン・ゼータζ(s)もどちらもディリクレのL関数L(χ,s)の一種のゼータ関数である
 簡単にいえば、ζ(s)は、全てのaに対しχ(a)=1としたときのディリクレのL関数L(χ,s)であり、L(s)は、
a≡0, 1, 2, 3 mod 4に対しそれぞれχ(a)=0, 1, 0, -1としたときのL(χ,s)に一致する。

 整数論においてきわめて重要なディリクレのL関数L(χ,s)は次のように定義される。ディリクレ指標χ(a)に対応
してL(χ,s)は色々と変わる。

 L(χ,s)=χ(1)/1^s + χ(2)/2^s + χ(3)/3^s + χ(4)/4^s + χ(5)/5^s + χ(6)/6^s + ・・・・

ディリクレ指標χ(a)は、ある自然数Nについて、次の3条件を満たすものである。
(1)a≡b mod N ならχ(a)=χ(b)
(2)χ(ab)=χ(a)χ(b)
(3)aとNが共通因数を持つときに限り、χ(a)=0

@のディリクレ指標χ(a)すなわち「a≡0, 1, 2, 3 mod 4に対しそれぞれχ(a)=0, 1, 0, -1」が、3条件を満たしてい
ることを確認いただきたい。このときN=4であり、Nを導手と呼ぶ。導手はχ(a)を特徴づける最小単位となっている。
L(s)のχ(a)の導手は4である。

 L(s)は虚2次体Q(√-1)に対応する方程式のゼータ関数であるが、じつは、ディリクレ指標に対応する保型形式の
ゼータ関数ともなっており、このように両者はなぜか一致してしまう。ここに数論の深い事実がもれでてきている現象
をみる。

 L(χ,s)から無数のゼータ関数が生み出されるのであるが、この「池谷・関彗星」の後に様々なゼータが登場する
だろう。なお、L(χ,s)に関しては、「解決!フェルマーの最終定理」(加藤和也著、日本評論社)にわかりやすく解説
されている。この名著をぜひ味わっていただきたい。

 この「池谷・関彗星 その3」では、L(s)の母関数をさぐる。やることは、「池谷・関彗星」の「その1」と「その2」に
おいてζ(s)母関数で行ったことの類似である。その類似からL(s)が出ることに気づいた。




2007/3/21           < cos(x/n)型L(s)母関数 >

 次の母関数を構成した。

 F(x)=cos(x/1)/1^s - cos(x/3)/3^s + cos(x/5)/5^s - cos(x/7)/7^s + ・・・    ------@

”cos(x/n)型L(s)母関数”と名づける。まずs=1とした場合を考える。すなわち、

 F(x)=cos(x/1)/1 - cos(x/3)/3 + cos(x/5)/5 - cos(x/7)/7 + ・・・

を見る。右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(1) - L(3)・x^2 /2!+ L(5)・x^4 /4!- L(7)・x^6 /6!+ L(9)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。

 cos(x/1)/1 - cos(x/3)/3 + cos(x/5)/5 - cos(x/7)/7 + ・・・
   =L(1) - L(3)・x^2 /2!+ L(5)・x^4 /4!- L(7)・x^6 /6!+ L(9)・x^8 /8!- ・・・   ------A

興味深い式である。F(x)がL(s)の母関数となっていることがわかる。
すぐ気づくが、
 F(0)=L(1)
であり、またF(x)を2回微分したF´´(x)のF´´(0)が F´´(0)=-L(3) となる。すなわち、
 F(0)=L(1)
 F^(2)(0)=-L(3)
 F^(4)(0)=L(5)
 F^(6)(0)=-L(7)
   ・
   ・
となっている。F^(n)(x)は、F(x)のn回微分を表す。
F(x)は全ての実数(-∞<x<∞)を定義域にとれる。Aのべき級数を見ると収束半径RはR=∞となるからそれがわかる。
また右辺の項をすこし先にいけば、ほぼL(n)はほとんど1とイコールとなるので、それ以降はcosxと同じであるともいえ、それによっても-∞<x<∞が
わかる。

次にs=2とした場合を考える。すなわち、
 F(x)=cos(x/1)/1^2 - cos(x/3)/3^2 + cos(x/5)/5^2 - cos(x/7)/7^2 + ・・・

を見る。右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(2) - L(4)・x^2 /2!+ L(6)・x^4 /4!- L(8)・x^6 /6!+ L(10)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。
 cos(x/1)/1^2 - cos(x/3)/3^2 + cos(x/5)/5^2 - cos(x/7)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(4)・x^2 /2!+ L(6)・x^4 /4!- L(8)・x^6 /6!+ L(10)・x^8 /8!- ・・・
 
同様にして、s=3と s=4 では、当然ながら次となる。

 cos(x/1)/1^3 - cos(x/3)/3^3 + cos(x/5)/5^3 - cos(x/7)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(5)・x^2 /2!+ L(7)・x^4 /4!- L(9)・x^6 /6!+ L(11)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1)/1^4 - cos(x/3)/3^4 + cos(x/5)/5^4 - cos(x/7)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(6)・x^2 /2!+ L(8)・x^4 /4!- L(10)・x^6 /6!+ L(12)・x^8 /8!- ・・・

以上を一般的に書けば、次となる。

 cos(x/1)/1^n - cos(x/3)/3^n + cos(x/5)/5^n - cos(x/7)/7^n + ・・・
 =L(n) - L(n+2)・x^2 /2!+ L(n+4)・x^4 /4!- L(n+6)・x^6 /6!+ L(n+8)・x^8 /8!- ・・・ ----B

 この式から、nが大きくなるほど、右辺は(つまり左辺は)cosxにどんどん近づくことがわかる。
  cosx=1 - x^2 /2!+ x^4 /4!- x^6 /6!+ x^8 /8!- ・・・
であり、また
 L(1)=π/4  =0.78539・・
 L(2)       =0.91596・・
 L(3)=π^3/32=0.96894・・
 L(4)       =0.98894・・
 L(5)=5π^5/1536=0.99615・・
 L(6)       =0.99868・・
 (7)=61π^7/184320=0.99955・・
 L(8)       =0.99984・・
  ・
  ・
なので、nが増せばどんどんL(n)は1に近づくことからBよりそれがわかる。
なぜ偶数のL(2)、L(4)・・ではπの表現がないかというと、L(2n)はその正体が現代数学で不明とされているからで
ある。ちょうど、ζ(2n+1)に対応しているのが、L(2n)なのである(nは1以上の整数)。

 F(x)=cos(x/1)/1^n - cos(x/3)/3^n + cos(x/5)/5^n - cos(x/7)/7^n + ・・・
とすると、
  limF(x)=cosx
  (n->∞)
となっていることがわかる。

まとめておこう。(一般式のnはsで表した)

 cos(x/1)/1 - cos(x/3)/3 + cos(x/5)/5 - cos(x/7)/7 + ・・・
   =L(1) - L(3)・x^2 /2!+ L(5)・x^4 /4!- L(7)・x^6 /6!+ L(9)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1)/1^2 - cos(x/3)/3^2 + cos(x/5)/5^2 - cos(x/7)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(4)・x^2 /2!+ L(6)・x^4 /4!- L(8)・x^6 /6!+ L(10)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1)/1^3 - cos(x/3)/3^3 + cos(x/5)/5^3 - cos(x/7)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(5)・x^2 /2!+ L(7)・x^4 /4!- L(9)・x^6 /6!+ L(11)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1)/1^4 - cos(x/3)/3^4 + cos(x/5)/5^4 - cos(x/7)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(6)・x^2 /2!+ L(8)・x^4 /4!- L(10)・x^6 /6!+ L(12)・x^8 /8!- ・・・


一般式

 cos(x/1)/1^s - cos(x/3)/3^s + cos(x/5)/5^s - cos(x/7)/7^s + ・・・
  =L(s) - L(s+2)・x^2 /2!+ L(s+4)・x^4 /4!- L(s+6)・x^6 /6!+ L(s+8)・x^8 /8!- ・・・





2007/3/22           < cos(x/n^2)型L(s)母関数 >

 次に、cos(x/n^2)型L(s)母関数を調べた。

 F(x)=cos(x/1^2)/1^s - cos(x/3^2)/3^s + cos(x/5^2)/5^s - cos(x/7^2)/7^s + ・・・    ------@

まずs=1とした場合を考える。すなわち、

 F(x)=cos(x/1^2)/1 - cos(x/3^2)/3 + cos(x/5^2)/5 - cos(x/7^2)/7 + ・・・

を見る。右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(1) - L(5)・x^2 /2!+ L(9)・x^4 /4!- L(13)・x^6 /6!+ L(17)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。

 cos(x/1^2)/1 - cos(x/3^2)/3 + cos(x/5^2)/5 - cos(x/7^2)/7 + ・・・
   =L(1) - L(5)・x^2 /2!+ L(9)・x^4 /4!- L(13)・x^6 /6!+ L(17)・x^8 /8!- ・・・

F(x)は全ての実数(-∞<x<∞)を定義域にとれる。右辺のべき級数を見ると収束半径RはR=∞となるからそれがわかる。
また右辺の項をすこし先にいけば、ほぼL(n)はほとんど1とイコールとなるので、それ以降はcosxと同じであるともいえ、それによっても-∞<x<∞が
わかる。

次に@でs=2とした場合を考える。すなわち、
 F(x)=cos(x/1^2)/1^2 - cos(x/3^2)/3^2 + cos(x/5^2)/5^2 - cos(x/7^2)/7^2 + ・・・

を見る。右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(2) - L(6)・x^2 /2!+ L(10)・x^4 /4!- L(14)・x^6 /6!+ L(18)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。
 cos(x/1^2)/1^2 - cos(x/3^2)/3^2 + cos(x/5^2)/5^2 - cos(x/7^2)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(6)・x^2 /2!+ L(10)・x^4 /4!- L(14)・x^6 /6!+ L(18)・x^8 /8!- ・・・
 
同様にして、s=3と s=4 では、当然ながら次となる。

 cos(x/1^2)/1^3 - cos(x/3^2)/3^3 + cos(x/5^2)/5^3 - cos(x/7^2)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(7)・x^2 /2!+ L(11)・x^4 /4!- L(15)・x^6 /6!+ L(19)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^2)/1^4 - cos(x/3^2)/3^4 + cos(x/5^2)/5^4 - cos(x/7^2)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(8)・x^2 /2!+ L(12)・x^4 /4!- L(16)・x^6 /6!+ L(20)・x^8 /8!- ・・・

以上を一般的に書けば、次となる。

 cos(x/1^2)/1^n - cos(x/3^2)/3^n + cos(x/5^2)/5^n - cos(x/7^2)/7^n + ・・・
 =L(n) - L(n+4)・x^2 /2!+ L(n+8)・x^4 /4!- L(n+12)・x^6 /6!+ L(n+16)・x^8 /8!- ・・・

 この式から、nが大きくなるほど、右辺は(つまり左辺は)cosxにどんどん近づくことがわかる。

 F(x)=cos(x/1^2)/1^n - cos(x/3^2)/3^n + cos(x/5^2)/5^n - cos(x/7^2)/7^n + ・・・
とすると、
  limF(x)=cosx
  (n->∞)
となっている。

まとめておく。(一般式のnはsで表した)

 cos(x/1^2)/1 - cos(x/3^2)/3 + cos(x/5^2)/5 - cos(x/7^2)/7 + ・・・
   =L(1) - L(5)・x^2 /2!+ L(9)・x^4 /4!- L(13)・x^6 /6!+ L(17)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^2)/1^2 - cos(x/3^2)/3^2 + cos(x/5^2)/5^2 - cos(x/7^2)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(6)・x^2 /2!+ L(10)・x^4 /4!- L(14)・x^6 /6!+ L(18)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^2)/1^3 - cos(x/3^2)/3^3 + cos(x/5^2)/5^3 - cos(x/7^2)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(7)・x^2 /2!+ L(11)・x^4 /4!- L(15)・x^6 /6!+ L(19)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^2)/1^4 - cos(x/3^2)/3^4 + cos(x/5^2)/5^4 - cos(x/7^2)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(8)・x^2 /2!+ L(12)・x^4 /4!- L(16)・x^6 /6!+ L(20)・x^8 /8!- ・・・


一般式

 cos(x/1^2)/1^s - cos(x/3^2)/3^s + cos(x/5^2)/5^s - cos(x/7^2)/7^s + ・・・
   =L(s) - L(s+4)・x^2 /2!+ L(s+8)・x^4 /4!- L(s+12)・x^6 /6!+ L(s+16)・x^8 /8!- ・・・





2007/3/23           < cos(x/n^3)型L(s)母関数 >

 次に、cos(x/n^3)型L(s)母関数を調べる。

 F(x)=cos(x/1^3)/1^s - cos(x/3^3)/3^s + cos(x/5^3)/5^s - cos(x/7^3)/7^s + ・・・    ------@

まずs=1とした場合を考える。すなわち、

 F(x)=cos(x/1^3)/1 - cos(x/3^3)/3 + cos(x/5^3)/5 - cos(x/7^3)/7 + ・・・

を見る。右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(1) - L(7)・x^2 /2!+ L(13)・x^4 /4!- L(19)・x^6 /6!+ L(25)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。

 cos(x/1^3)/1 - cos(x/3^3)/3 + cos(x/5^3)/5 - cos(x/7^3)/7 + ・・・
   =L(1) - L(7)・x^2 /2!+ L(13)・x^4 /4!- L(19)・x^6 /6!+ L(25)・x^8 /8!- ・・・

F(x)は全ての実数(-∞<x<∞)を定義域にとれる。

次に@でs=2とした場合を考える。すなわち、
 F(x)=cos(x/1^3)/1^2 - cos(x/3^3)/3^2 + cos(x/5^3)/5^2 - cos(x/7^3)/7^2 + ・・・

を見る。右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(2) - L(8)・x^2 /2!+ L(14)・x^4 /4!- L(20)・x^6 /6!+ L(26)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。
 cos(x/1^3)/1^2 - cos(x/3^3)/3^2 + cos(x/5^3)/5^2 - cos(x/7^3)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(8)・x^2 /2!+ L(14)・x^4 /4!- L(20)・x^6 /6!+ L(26)・x^8 /8!- ・・・
 
同様にして、s=3と s=4 では、当然ながら次となる。

 cos(x/1^3)/1^3 - cos(x/3^3)/3^3 + cos(x/5^3)/5^3 - cos(x/7^3)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(9)・x^2 /2!+ L(15)・x^4 /4!- L(21)・x^6 /6!+ L(27)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^3)/1^4 - cos(x/3^3)/3^4 + cos(x/5^3)/5^4 - cos(x/7^3)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(10)・x^2 /2!+ L(16)・x^4 /4!- L(22)・x^6 /6!+ L(28)・x^8 /8!- ・・・

以上を一般的に書けば、次となる。

 cos(x/1^3)/1^n - cos(x/3^3)/3^n + cos(x/5^3)/5^n - cos(x/7^3)/7^n + ・・・
 =L(n) - L(n+6)・x^2 /2!+ L(n+12)・x^4 /4!- L(n+18)・x^6 /6!+ L(n+24)・x^8 /8!- ・・・

 この式から、nが大きくなるほど、右辺は(つまり左辺は)cosxに急速に近づくことがわかる。

まとめておく。(一般式のnはsで表した)

 cos(x/1^3)/1 - cos(x/3^3)/3 + cos(x/5^3)/5 - cos(x/7^3)/7 + ・・・
   =L(1) - L(7)・x^2 /2!+ L(13)・x^4 /4!- L(19)・x^6 /6!+ L(25)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^3)/1^2 - cos(x/3^3)/3^2 + cos(x/5^3)/5^2 - cos(x/7^3)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(8)・x^2 /2!+ L(14)・x^4 /4!- L(20)・x^6 /6!+ L(26)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^3)/1^3 - cos(x/3^3)/3^3 + cos(x/5^3)/5^3 - cos(x/7^3)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(9)・x^2 /2!+ L(15)・x^4 /4!- L(21)・x^6 /6!+ L(27)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^3)/1^4 - cos(x/3^3)/3^4 + cos(x/5^3)/5^4 - cos(x/7^3)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(10)・x^2 /2!+ L(16)・x^4 /4!- L(22)・x^6 /6!+ L(28)・x^8 /8!- ・・・


一般式

 cos(x/1^3)/1^s - cos(x/3^3)/3^s + cos(x/5^3)/5^s - cos(x/7^3)/7^s + ・・・
 =L(s) - L(s+6)・x^2 /2!+ L(s+12)・x^4 /4!- L(s+18)・x^6 /6!+ L(s+24)・x^8 /8!- ・・・





2007/3/24           < cos(x/n^4)型L(s)母関数 >

 次に、cos(x/n^4)型L(s)母関数を調べよう。

 F(x)=cos(x/1^4)/1^s - cos(x/3^4)/3^s + cos(x/5^4)/5^s - cos(x/7^4)/7^s + ・・・    ------@

まずs=1とした場合を考える。

 F(x)=cos(x/1^4)/1 - cos(x/3^4)/3 + cos(x/5^4)/5 - cos(x/7^4)/7 + ・・・

右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(1) - L(9)・x^2 /2!+ L(17)・x^4 /4!- L(25)・x^6 /6!+ L(33)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次が成り立つ。

 cos(x/1^4)/1 - cos(x/3^4)/3 + cos(x/5^4)/5 - cos(x/7^4)/7 + ・・・
   =L(1) - L(9)・x^2 /2!+ L(17)・x^4 /4!- L(25)・x^6 /6!+ L(33)・x^8 /8!- ・・・

F(x)は全ての実数(-∞<x<∞)を定義域にとれる。

次に@でs=2とした場合を考える。
 F(x)=cos(x/1^4)/1^2 - cos(x/3^4)/3^2 + cos(x/5^4)/5^2 - cos(x/7^4)/7^2 + ・・・

右辺をx=0周りでテイラー展開すると、次となる。

F(x)=L(2) - L(10)・x^2 /2!+ L(18)・x^4 /4!- L(26)・x^6 /6!+ L(34)・x^8 /8!- ・・・

すなわち、次となる。
 cos(x/1^4)/1^2 - cos(x/3^4)/3^2 + cos(x/5^4)/5^2 - cos(x/7^4)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(10)・x^2 /2!+ L(18)・x^4 /4!- L(26)・x^6 /6!+ L(34)・x^8 /8!- ・・・
 
同様にして、s=3と s=4 では、当然ながら次が成り立つ。

 cos(x/1^4)/1^3 - cos(x/3^4)/3^3 + cos(x/5^4)/5^3 - cos(x/7^4)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(11)・x^2 /2!+ L(19)・x^4 /4!- L(27)・x^6 /6!+ L(35)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^4)/1^4 - cos(x/3^4)/3^4 + cos(x/5^4)/5^4 - cos(x/7^4)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(12)・x^2 /2!+ L(20)・x^4 /4!- L(28)・x^6 /6!+ L(36)・x^8 /8!- ・・・

以上を一般的に書けば、次となる。

 cos(x/1^4)/1^n - cos(x/3^4)/3^n + cos(x/5^4)/5^n - cos(x/7^4)/7^n + ・・・
 =L(n) - L(n+8)・x^2 /2!+ L(n+16)・x^4 /4!- L(n+24)・x^6 /6!+ L(n+32)・x^8 /8!- ・・・

 この式から、nが大きくなるほど、右辺は(つまり左辺は)cosxにきわめて急速に近づくことがわかる。

まとめておく。(一般式のnはsで表した)

 cos(x/1^4)/1 - cos(x/3^4)/3 + cos(x/5^4)/5 - cos(x/7^4)/7 + ・・・
   =L(1) - L(9)・x^2 /2!+ L(17)・x^4 /4!- L(25)・x^6 /6!+ L(33)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^4)/1^2 - cos(x/3^4)/3^2 + cos(x/5^4)/5^2 - cos(x/7^4)/7^2 + ・・・
   =L(2) - L(10)・x^2 /2!+ L(18)・x^4 /4!- L(26)・x^6 /6!+ L(34)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^4)/1^3 - cos(x/3^4)/3^3 + cos(x/5^4)/5^3 - cos(x/7^4)/7^3 + ・・・
   =L(3) - L(11)・x^2 /2!+ L(19)・x^4 /4!- L(27)・x^6 /6!+ L(35)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^4)/1^4 - cos(x/3^4)/3^4 + cos(x/5^4)/5^4 - cos(x/7^4)/7^4 + ・・・
   =L(4) - L(12)・x^2 /2!+ L(20)・x^4 /4!- L(28)・x^6 /6!+ L(36)・x^8 /8!- ・・・


一般式

 cos(x/1^4)/1^s - cos(x/3^4)/3^s + cos(x/5^4)/5^s - cos(x/7^4)/7^s + ・・・
  =L(s) - L(s+8)・x^2 /2!+ L(s+16)・x^4 /4!- L(s+24)・x^6 /6!+ L(s+32)・x^8 /8!- ・・・





2007/3/24     < cos(x/n^r)型L(s)母関数の普遍的な一般式 

 このページで得たL(s)母関数の一般式を並べてみる。

 cos(x/1)/1^s - cos(x/3)/3^s + cos(x/5)/5^s - cos(x/7)/7^s + ・・・
  =L(s) - L(s+2)・x^2 /2!+ L(s+4)・x^4 /4!- L(s+6)・x^6 /6!+ L(s+8)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^2)/1^s - cos(x/3^2)/3^s + cos(x/5^2)/5^s - cos(x/7^2)/7^s + ・・・
   =L(s) - L(s+4)・x^2 /2!+ L(s+8)・x^4 /4!- L(s+12)・x^6 /6!+ L(s+16)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^3)/1^s - cos(x/3^3)/3^s + cos(x/5^3)/5^s - cos(x/7^3)/7^s + ・・・
 =L(s) - L(s+6)・x^2 /2!+ L(s+12)・x^4 /4!- L(s+18)・x^6 /6!+ L(s+24)・x^8 /8!- ・・・


 cos(x/1^4)/1^s - cos(x/3^4)/3^s + cos(x/5^4)/5^s - cos(x/7^4)/7^s + ・・・
  =L(s) - L(s+8)・x^2 /2!+ L(s+16)・x^4 /4!- L(s+24)・x^6 /6!+ L(s+32)・x^8 /8!- ・・・


 きれいな規則性があるので、さらに一般化でき、容易に次を得る。

 cos(x/1^r)/1^s - cos(x/3^r)/3^s + cos(x/5^r)/5^s - cos(x/7^r)/7^s + ・・・
       =L(s) - L(s+2r)・x^2 /2!+ L(s+4r)・x^4 /4!- L(s+6r)・x^6 /6!+ - ・・・


 普遍的な式と言えるだろう。これまではs、rが整数の場合だけを扱ったが、もちろん実数へと一般化できる。
まだ詳しく調べていないが、少なくともs、rは、s>0,r >=0とできる。定義域は-∞<x<∞である。
 右辺のL(s)の間隔を大きくとりたければ、rを大きな値に設定すればよいとわかる。
例えば、s=2、r=50とすれば、L(2)、L(102)、L(202)、・・が右辺に登場してくる。
またL(3/4)を出したければ、s=3/4とすればよい。

 まとめておく。

 cos(x/1^r)/1^s - cos(x/3^r)/3^s + cos(x/5^r)/5^s - cos(x/7^r)/7^s + ・・・
       =L(s) - L(s+2r)・x^2 /2!+ L(s+4r)・x^4 /4!- L(s+6r)・x^6 /6!+ - ・・・
                                              
                                                s、rは、少なくとも s>0,r >=0 ととれる。






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