このHPで、図鑑写真系に対する記述が少ないのは、技術的に、バリエーションが少ないからです。
個人的には、必ず撮ります。生物の写真・より良い記録・肖像。水中マクロ写真の基本です。
作例を見て写真を読んで下さい。
| 作例集 |
●真横・SH平面上
●深い被写界深度
●本来の色の再現、黒抜き系・青無し写真系
●中景・後景は、必要ではないが、ある方が被写体が孤立化し見やすい。
●真横である事・SH平面から撮る事・これは一寸の狂いもなく必須
●ヒレ全開
●ヒレや体の模様・形が明確にわかるように深い被写界深度
●黒抜き・青抜き・ボケなど写体の輪郭が見やすい背景色の選択
技術的な事よりも、この撮り方の完成度がすべて。
ゲストの写真を見ていて、気になるのは、図鑑撮りでもSH平面より上からのアングルの写真が多いです。楽な姿勢でカメラを構えると、こうなりやすいです。しっかりSH平面を意識して、カメラを下げて下さいね。こちらも読んで下さい。構図・ロケハン絵コンテ
●F8〜11スタート、被写界深度は深い方が被写体のディテールが残る。小絞りボケとの取引ですが、F20以上も使うべきだと思います。小絞りボケとボケて写ってない事のどちらが良いかの取引。(より詳しく)
●SSは基本同調速度。被写体の本来の色の再現重視。
背景が後景の場合、黒抜きが基本形。体色が黒い、ヒレが黒いなど被写体のディテールが黒い背景では埋没する場合は、紺抜き・青抜き。青被りは、被写体の色の出方が悪くなるため避けます。
背景が前景の場合は、被写界深度が薄くならないように距離の差を使ってボケを用いる。背景整理をしてヒレなどを目立たせる。
●第五章まで進んでいる人は、ISO感度を使いましょう。
ISO感度運用のフラッシュ光が足りない場合に該当します。近寄れない被写体の場合、F値を絞るとフラッシュが最大光量になりアンダーになります。ISO感度を200・400と上げることにより、F値を絞ることが出来ます。
むやみに上げてフラッシュ発光量が落ちてしまうと、定常光比率が上がり、青被りします。ブレも増えます。あくまで最大発光量をキープしながら最低限ISO感度を上げます。詳細は第五章・ISOを読んで下さい。
●基本は目にピンですが、こだわる必要はないと思います。
●ヒレに特徴があるクジャクベラのオスの婚姻色なら、狙いはヒレピンです。
●体の模様が特徴ならば体の面にピンです。
その被写体の一番の特徴は何か?それが撮れるピント位置が最適ではないかと思います。

●顔の表情よりも背びれ尾びれに特徴がある場合は、SH平面真横からではなく5度ほど後側から撮影すると、目ピンと尾びれピンが同じピント面に入ります。顔とヒレのディテールを両立できます。僕はこれをよく使います。

●もちろん動く魚で、いつも成功などしません。しかし、狙いをどこに置くかを明確にして追いかけると、打率が確実に上がります。
図鑑写真が美しくなくてよい訳ではないです。美しさの基準は違いますが・・・
●背景が後景の場合、背景色は魚の色で変える。
●背景が前景の場合、可愛くするためではなく、ヒレの棘1本1本を綺麗に見せるためにボカす。
●被写界深度は浅くせず距離の差でボカす。
●ヒレ・体の輪郭を目立たせるために、魚が目立つ均一な背景の前で撮る。
もちろん広い画角のレンズで、生息環境と共に撮る場合は、環境も被写体になります。しかし、50〜100mmレンズだと、魚だけを撮る事も多いです。画角的に背景が狭く生息環境がわからない場合も多いです。そのような場合は、魚を詳細に明確に見せる美しい撮り方の方がよくないですか?
●被写体本来の色って?こちらも読んで下さい。
図鑑写真は、フィルムカメラの時よりデジカメの方が、何倍も簡単に綺麗に撮れるようになりました。カメラはは機械だからどんどん進化します。そして図鑑写真系列は、その影響を受けやすい写真です。
今からもずっと撮り続けますが、他の遊び場も確保しましょうね。(詳細はここ読んで)
肖像写真・図鑑写真
そこに綺麗な写真である意味も可愛く撮る意味もない。
写真には、記録としての側面と芸術としての側面がある。
肖像写真・図鑑写真は記録
必要なものは、正確な記録とより良い再現である。
あなたの写真が、記録に残る事はない。
あなたの写真が、図鑑に載る事もない。
ただの写真
ただの写真、その一枚は・・・
ある日のある街角の写真、それはただの写真
意味のない記録
次の日のある街角の写真、それもただの写真
2枚目の意味のない記録
しかし
30年続けば
それは、ある街の時代になる。
その写真一枚はただの写真でも
その写真たちは街の歴史を語り、街に住む人の人生を語る。
あなたの水中写真
ただの写真
しかし、その写真たちは
あなたのダイビングであり、あなたの旅の軌跡である。
あなたの人生の一部でもある。
ある日
語りだすであろう。
その写真たちが
あなたの事を・・・
Designed by CSS.Design Sample