本来の色って何だろう?
今は修整・現像で自由に色が変えられます。どこまでやっていいのだろう?何が正解なんだろう?
の・・・話。
自然写真と写真の続きです。
本文の前にここを読んでください。
| 参照・より詳しく・色温度 |
自然写真としてのカメラの色温度設定は、4500K〜6500Kくらいでしょうか?
2000Kや8000Kに設定すると、不自然です。これはアート写真だと思います。
修整してはいけないというのはバカな話です。
なぜならば、カメラが作るJPEG画像は既に修整済みの写真です。
カメラメーカーの考えるように現像されたカメラメーカーが作った写真です。メーカーによって明らかに色は違います。機種によって色は違います。
ニコンとキャノンではキャノンの方が暖色系です。同じメーカーでも初級者モデルの方がコントラストの強い色を出しています。オリンパスのTGシリーズはもはや塗り絵(^^ゞ
メーカーの担当者が神ではありません。
あなたの写真の色は、自然写真でもアート写真でもあなたが決めるのです。
しかし、極端に色温度や彩度・色相を変えると、新種作ってしまいます。婚姻色の色が変わると情報が嘘になります。
どこまでがOKなんだろう???
●自然写真・図鑑写真・記録写真としては、被写体本来の色を撮りたいです。不自然にならない程度まででしょうか?
青みが残った白砂飛ばしの青を抜くのは?有り?無し?
逆に、青色を追加して増やすのは?有り?無し?
温帯の緑っぽい海を少し青っぽくするのは?有り?無し?
微妙な話です・・・。かなり人によって変わりそうです。
●自然写真じゃなくていい、水中で撮った写真、アート写真なんだと思って撮るならば、もう制約は無いですよね。作品としてどう作り上げようとそれはカメラマンの作意。本来の色などどうでもいいです。。色温度どころかHDRかけようと、合成しようとそれがあなたの水中写真です。ただ見る方が誤解しないように、注釈付けてもいいかなとは思います。
本来の色・・・
(1)魚の本来の色は、水中の色です、フラッシュもライトも当てない環境光で青被りの色が水中の色です。そこが彼らの住んでいる所。彼らが見ている色です。赤いベニハゼは黒く目立たない存在です。いくら環境光だと言われても、僕らには受け入れがたい色ではあります。
(2)魚の図鑑は、陸上で、死んだ魚を撮ります。陸ですので太陽光の色です。釣り人・アクアリストにはこれが本来の色なのかしら?
(3)水中写真の魚は、フラッシュを当てますが青被りしてしまいます。生態図鑑はこれです。ダイバー的にはなじみ深い色です。
何が本来の色なんだろう???
(3)が僕らダイバーには普通ですが、青被りは、カメラの同調速度という機械の限界のせいです。
●カメラメーカーにより同調速度が違います。青い自然光比率が変わります。青被り度合いが違います。
●オリンパス用フラッシュでFP発光出来る水中フラッシュがあります。青被り無しで撮れます。
ダイバーにとってなじみ深い(3)の色は、水中撮影機材が、フラッシュが進化してないから出ている色です。FP発光なら、グローバルシャッターなら、この色の制限は出ません。
なじみ深くても、本来の色とは、実は最も関係のない色ですね。
そんなことを考えていて・・・
青被りで色が変質してしまった場合には、(2)の色に近づける修整はしても良いのではないだろうか?と最近は思っています。特に図鑑写真では、本来の色に、より近い色を出すためには、青被りを積極的に修正するべきではないかなぁ・・・という考えに僕は変わってきています。
魚の体でホワイトバランスを取れば魚の色は(2)に近くなります。
しかし、今僕らが撮っている青被りした写真の場合
後景が青い写真でホワイトバランスを取ると後景は赤になります。違和感を感じます。
前景のみの写真であればホワイトバランスを取っても違和感は少ないです。
違和感がない程度にホワイトバランスを取った図鑑写真の色は、本来の色ですか?あなたはどう思います?
図鑑写真からかわいい自然写真まで。自然写真の範疇でアートっぽい写真も撮って遊ぶ。不自然じゃないぎりぎりまでが僕の今現在のスタンス。
●基本的に通常の写真では、色相・彩度は変えません。嘘にはならない程度に綺麗に修整かけてます。トリミング・コントラスト・シャープネス・白と黒を引き締めたりしています。
●最近は図鑑写真に限り、不自然にならない範疇で軽くホワイトバランスを取ります。
●アブストラクトなどアート写真でも、自然写真の範疇でアートっぽい写真がスタンスなので、色相・彩度は極力触りません。クールな写真と極彩色の写真で使う色温度は変えますが、被写体の色は、損なわないようにしているのであまり大きくは変えていません。アートでも自然の色が主題というところからは外れないようにしています。
これは人により異なるものです。正解などありません。
僕は昔よりも、考え・基準が変化してきています。 時代によって変わっても良いものだと思います。
君子豹変す、ってことで良いと思います。
自分にとっての本来の色、修整の限度などを考えてみて下さい。自分の基準はあった方が良いと思います。
さて、あなたはの本来の色は???
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