HOMEWORKSTREATISESFILMOGRAPHYZAREGOTOabout myselfLINKS

虫話・冒頭部虫話・バッタの巻虫話・コオロギの巻

虫話・ビックマザーの巻虫話・ありんこプチプチ遊びの巻

虫話・ミツバチさんの巻虫話・トッパ君との思い出の巻

虫話・虫と私。

虫話・ミツバチさんの巻

 高校生の頃の話。当時、私はベランダでハーブ各種を大量に育てていました。オレガノやミントやレモンバームや、いろいろ。それで、毎朝お水をあげにベランダに出ていたのですが、ふと、いつも一匹のミツバチが、必ずいることに気がつきました。レモンバームは何故かミツバチ達が大好き、とのふれ込みがあったので、それでかな、と思いつつ、ハチにさされたことがあったので、ちょっとコワイくらいの気持ちで、水をあげる日々が続きました。
 私が、ベランダに出ようと網戸を開けると、ミツバチさんは、ピトッと、ベランダの手すりに止まって、じぃっと、していて、水をあげ終わるとまたブォンブォン飛びまわったりして、なんだか妙に可愛くて、いつのまにか、コワサは消えていました。ピトッと、止まる位置も、決まっているのかなんなのか、大抵同じ位置で、同じ方向を向いて、止まったりして。ミツバチの寿命ってどうなってるのかわからないのですが、それから一年くらい、ミツバチさんは、毎日のようにベランダにやってきていました。同じミツバチさんだったのか、代替わりされてたのか、わからないのですが、冬の間も、ずっと、お越しになってました。それでしばらくして、ミツバチさんが、もう一回り小さな、ミツバチさんを連れ立って、やってくるようになりました。それでも、攻撃したり、何かするわけでもなく、ブォンブォンと飛びまわっては、私がベランダに出たら、ピトッと、それも二匹同時に止まったりして、可愛かったのです。うふ。お布団干したりすると、ちゃんとお布団に止まってたりして。なんか、人間の偽善とわかっていても、あぁ、人類と昆虫の共存!ピースフル!!とまで思ったりしました。
 そんな、ある日、はたりと、ミツバチさん達が来なくなりました。一年以上も毎日のようにやってきていたのに、と思って、何があったんだろうと、すごく不思議で、でも、高校生にもなって、ベランダに来てたミツバチが来なくなったの、とはさすがに誰にも言えなくて、ずっと、気にはしつつも黙っていたのですが、どうしても気になって、ふと、努めてさりげなく、母に、ずっと来てたミツバチが来なくなったんだよー、と話してみました。すると母は、前にミツバチを一匹、庭で殺したことを教えてくれました。庭に時々犬を放すので、ハチに刺されたら大変と思ってのことなので、それも仕方なかったのかな、と思いつつ、でももう一匹いたはずなんだけど、と、母に言ったところ、母が、私の部屋のお布団を干そうと、私の部屋の前に行ったら、ミツバチが一匹、私の部屋のドアの前で死んでいたそうなんです。どうやってお家の中に入ったのか、それでどうして死んでしまったのか、不思議なんですけど。う〜ん。一階のベランダから、ぐるりと回って二階に上がって、力尽きたのか、なんなのか。それ以来、ミツバチがベランダに来ることはありませんでした。私もハーブを一挙に枯らしてしまったので、それで来なくなってしまったのかもしれません。時々、庭で洗濯物を干していると、ミツバチやアシナガハチが飛んでくるんですが、よそよそしい羽音を立てて通りすぎるばかりで、ちと寂しい。 01/02/15
 

HOMEWORKSTREATISESFILMOGRAPHYZAREGOTOabout myselfLINKS