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■虫話・ビックマザーの巻■

 私がビックマザーに出会ったのは、夏のある夕方のことです。夏の夕方といえば夕立ってことで、烈火のごとく(?)降り出した雨に、ベランダに置いてあるハーブ各種が濡れないよう、急いで取り込みにベランダへ出たところ、同じように何者かが急いでベランダにおりたったのです。はじめスズメかな、と思ったのですが、よく見ると、それは巨大な「蛾」でした。体長20センチはあろうかという(大袈裟でした(笑)。でも12,3センチくらい)、ガッチャマンの後姿によく似た蛾が、壁面にとまっていました。
 決して「蛾」は好きな方ではなかったのですが、いかにも「雨宿りなんです〜」といった風情でいじらしく、雨もひどかったので、この中追いたてるのはあまりにもかわいそうかな、と思い、「今日だけだからね」と一応言って、そのままにしておきました。
 で、翌日、ハーブの鉢を出そうとベランダに出ると、昨日と同じ位地に「蛾」が鎮座ましましておられました。でも、なんか痩せた?と思い、よく見てみると、「蛾」の下部になにやらベージュの塊が。こともあろうに産卵なさっていたのです。「蛾」にとっては自然の摂理、仕方のないことかと思いますが、ベランダで産卵されてしまうと、鉢植えがたくさんあるし、非常に困るので、母と相談した結果、キンチョ−ルで殺してしまう、ことにしました。ビックマザー(蛾の巨大ママのこと)まで殺すことはないかなと思い、追い払おうとしたのですが、一向にどく気配をみせず、仕方がないので、ビックマザーもろとも、キンチョ−ルしてしまうことにしました。
 スプレーしても無反応で、キンチョ−ルは効かないのかな、と思いつつ、何度かかけていると、突然、ものすごい羽音をたててビックマザーがもがきはじめました。あまりの音に恐くなって、一階に逃げたのですが、それでもバタバタともがいている音が聞こえていました。家の中にいた犬が、何かあったのか不安そうにしていたくらい、ものすごい羽音でした。
 しばらくすると羽音が止んだので、事の次第を見届けようとベランダに出たところ、すでにビックマザーの姿はありませんでした。庭に落ちてしまったのかな、と思い、見てみたのですがいませんでした
 でも、まいっか、と思い、すっからかんとそのようなことも忘れていた、その日の夕方ごろ、腕が異常に痒くなって、あれれ、と思って掻いていると、蚊にさされたような痕がまたたくまに腕中に広がり、その数、片腕で40個以上。ビックマザーのリン紛反応が夕方になってでてきてしまったようでした。スプレーした後、さすがに気持ち悪くて、腕を洗ってから、またシャワーを浴びて、完全にキレイになったと思っていたのに、ビックマザーのリン紛は強力でした。
 で、なんだか大変なものを殺してしまったのかなーと思いつつ、それでもそんなことは忘れてしまっていたある日、ふと、玄関に、ガッチャマンの後姿のような蛾が、常に3匹はいることに、気がつきました。ビックマザーをそのまんま小さくしたような、明らかにビックマザーの子供達?と思われるような姿でした。
 私の母は、気にしないので、視界に入るやサンダルなんかでベチベチ殺してしまうのですが、それでも常に3匹は、どこからともなく現れるのです。殺しても殺しても。なにか、監視されているような、ママを殺したのは奴だぜって、言われている気がして、いつか攻撃されるんじゃ?とまで思ったりしました。
 そんなある日。いつものように玄関には3匹のビックマザーズベイビーズがとまっていました。その中の1匹が、何を思ったか、玄関の床タイルのど真中、ちょうど玄関を出るのに邪魔になる位置にとまっていました。でもその時は私一人で、家に誰もいなかったので、殺すこともできず、かといって出掛けないわけにはいかないので、そうだ、水で流してしまえ、と思いました。
 急いで洗面器にお水を入れて、そおっと流しました。すると「蛾」は、無抵抗のまま、童話じみたのどかさで、くるくると回りながら流されていったのです。で、流れが止まるとそのまま、動かないでじぃっとしていました。その姿があまりにも可憐で、可愛らしかったのです。で、あ、この子達も同じ生き物なんだ、と、唐突ですがしみじみと思って、もう流したりしないよ、と言いつつ、お家を出ました。以来、二度とビックマザーズベイビー達は現れることはありませんでした。
 このことに意味を持たせようとすれば、いくらでも宗教染みたことまで言えそうですが、ま、言わないー。でも小さい虫でも出来る限りは殺さないようになりました。自分の部屋で蜘蛛を見つけても、殺さずに外に出て頂くようにしているのですが、なかなか思いが通じず、夜中に半べそかきながら、蜘蛛を窓まで誘導してたりする日々です。

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