勇士のアルバムから 目次
02.4.1/03.3.23
記録写真は、人の目に触れてこそ意味があり、私蔵=死蔵されているだけでは、何の価値も生じません。まず広く公開し、その評価は見る人それぞれと、時の流れに任せるべきものと考えます。
■ 「勇士のアルバムから」最終回について 03.3.23
昨春から続けてきました「勇士のアルバムから」は、今回をもって一応最終回とします。今後、もし新たな写真が多く入手できれば再開しますが、現状では望み薄だと思います。
戦時の記録に対する、こちらの関心や価値観と所有者のそれには、実に大きな開きがあります。世間には、まだまだ多くの貴重な写真たちが埋もれているはずですが、個人のアルバムなどを他人に見せること自体に、抵抗を感ずる人も多いのです。
資料蒐集に関しては、こんなこともあります。あるご遺族が研究家経由で雑誌社(現在はない)に資料を貸したところ、一部が戻って来ず、それに懲りて以後、一切外へ出さなくなったという例。また、ある特攻隊員のアルバムは元々3冊あったそうですが、ご遺族が請われるままに貸していたところが、又貸しされて行方不明。現存は1冊のみという、とんでもない話もあります。
私が知っているだけでこうですから、同様な事例は、過去にいくつもあったのではないでしょうか。全く、情けない話です。
最後に、ご家庭のアルバムに古い飛行機やパイロツトの写真を見つけられた方が、「もしや歴史的に重要なものでは?」という目で、改めて見直して下さることを祈ります。そのような場合には、ご一報下されば幸いです。