此処では、私が勝手に思い付くまま読んだ本の批評(但し英国と中国に関するものを除く)を、気が向いたら掲載していきます。
尚、中国関係の書物は「中国本を読む」のコーナーに移動しました。
![]() 中公新書 | ![]() それはともかく、本書は奉天会戦からノモンハン事件に至る34年間に日本がどう変質したのか(著者はこれを「転落の歴史」と呼んでいる)、その転落の歴史から現代の日本、就中行政機関は何を学ぶべきかという本である。簡単に言えばジェネラリストの武士からスペシャリストの軍人の体制となったことが大きな原因ということになるんだろうが、現役官僚が書いているので、官僚に任せなさい的な言説がちらほら視られる。そういうのは一般社会ではあまり受けないのでは。 (12/25) |
![]() 新潮文庫 | ![]() |
![]() 文春新書 | ![]() |
![]() ソフトバンク新書 | ![]() さて、本書は高田純次著となっているが、実は殆どが精神科医の和田秀樹が書いているようなもんである。印税はどうやって分けるのだろうか。ってのはどうでも良くて、テレビほどではないにしても、高田純次の面白さはそれなりに伝わってくる。小学校のときの井上先生がヒヤシンス枯らしただけで5人並べてビンタしたなどという話をすらっと出してくる辺りに氏のセンスを感じる。でもやっぱり物足りない。せめて「共著」とでも看板を掲げてほしいところ。 尚、この本とは直接関係ないが、高田純次の最高のネタと今でも私が信じて疑わないのは、平成3年の「元気が出るテレビ」の「勉強して東大に入ろうね会」の中で、センター試験の結果発表の時に上位3名の名を読み上げ、それに続いて以下の様に言ったことである。 「それ以外の方もですね、別に名前を呼ばれなかったからといってですね、結果が悪かったわけなんです~」 (10/04) |
![]() 講談社文庫 | ![]() まー、我が国に対する警鐘を鳴らしているんでしょうが、ここまでのクーデターもどきを起こすに至る動機が弱い気がするのが最後まで引っ掛かってしまった。それにしても防衛庁の情報本部(ダイス)も怖い組織ですね。 尚、映画では北朝鮮に遠慮して「某国」となってたのが弱い。 (10/04) |
![]() 講談社文庫 | ![]() 死ぬ時間が決まっていて、なのに死ぬ瞬間はいつなのかわからない。前も後ろも何も見えない真っ暗な狭い筒の中で、そろそろだ、そろそろぶつかる。そう考えているのか。そんな残酷な死に方って…… 靖国神社の中にある遊就館には本物の回天が展示されている。その館の歴史認識とか何とか言う前に、少なくとも実物は見てみる価値が絶対にある。絶対に本物を見てからこの本を読むことをお勧めしたい。 尚、映画は未見だが、海老蔵は自分の中ではミスキャスト。じゃあ誰?と言われても困るが。 (10/04) |
![]() 文春文庫 | ![]() とまあ内容そのものは感動的であるが、作者の筆が滑りまくったせいなのか、話が異様に長い。上下二巻になるほどの話とはあまり思えない。もっとコンパクトでも良かったのではないか。内容について付言すれば、斎藤一の不適な冷酷ぶりが特に印象的。 ところで、本作は中井貴一主演で映画化、渡辺謙主演でドラマ化されているが、見比べてみると遙かに渡辺謙の方が良いですね。 (2/11) |
![]() PHP新書 | ![]() |
![]() 新潮文庫 |
![]() 尚、一番強烈に印象に残るキャラクターは、栄叡や普照よりも、ひたすら写経し続けた業行で決まり。 (1/11) |
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最高。絶対に読むべき。 | なかなか面白い。お奨め。 | まあまあ。時間が有れば読んでみるのもいい。 | うーむ…。読むな、とまでは言いません。 | 寝てた方がまし。ZZZ |
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