![]() 小学館文庫 |
![]() 一口メモ。ラジオ体操を始めたのは当時の逓信省簡易保険局。要は健康になってもらって死亡保険金をあまり払わなくていいようにしようという魂胆である。でも逆に年金保険は払い続けることになってしまうと思うのだが。 |
![]() 集英社新書 |
![]() 一口メモ。日本初の自動販売機は明治9年に上野公園に設置された自動体重測定機。 |
![]() 中公文庫BIBLIO |
![]() 清瀬の主張の中心は、ポツダム宣言により日本軍隊は無条件に降伏したが、日本国そのものが無条件降伏をしたものではない、ということ。結局、聞き入れて貰えなかったが。尚、敢えて言えば、我が国の為とはいえ、ドイツとイタリアを悪く言い過ぎのような気も。 いずれにしても、東京裁判を語るに不可欠な本であることは間違いない。付録で70頁にわたって、清瀬弁護士の冒頭陳述が付けられている。はっきり言って、今日でも東京裁判を批判する人々が用いる言辞はこの冒頭陳述にほぼ網羅されていると言っても過言ではない。既に言うべき人が言っているのである。逆にそれ故に現状を鑑みると何だか無力感を覚えてしまう。 尚、本書は昭和42年に単行本が、昭和61年に文庫本が出ていたところ、昨年、古典的名著を揃えた「中公文庫BIBLIO」シリーズの1冊として改版が出たもの。こういう試みは有り難い。 一口メモ。清瀬一郎は政治家でもあり、日米安保闘争の際の衆議院議長。 (8/30) |
![]() 文春文庫 |
![]() 佐野は相変わらずの手法を用いて小渕家の先祖にまで遡り、そのDNAに焦点を当てる。そこまでやるか、という気もしないでもない。しかし、本書は小渕への直接のインタヴューが構成の中心となっており(手抜きとまでは言わないが)、例えば『カリスマ』なんかが、その調査力でもってあちこちを駆けずり回り、資料や証言を掻き集め、その上で人物像を塑造していっている点から比較すると、本書が迫力に欠ける部分があるのは否めない。 尚、単行本は小渕が病気で倒れてすぐぐらいの時に出た。私が読んだのは文庫版なので、小渕死後の話も追加されてるかと思ったら、何にもなかった。それが残念。 (8/29) |
![]() 角川文庫 |
![]() しかし、いきなり言ってしまえば、映画の方が格段に良い。ネタばらしのようにになってしまうが、順正とあおいは原作ではドゥオモまで一切再会しないのである。それがいいという考えもあるだろうが、何だか独り善がりに話が進んでいくような気がするのは、先に映画を見てしまったからだろうか。そうは言っても結局、私も話には引き込まれてしまったし、面白くないわけじゃない。まぁこの手の話は読み手が過去にどのような恋愛体験を持っているかに負うところが大きいので、あまり客観的な評価は意味が無いかも知れない。 因みに、映画ではハーフだったあおいだが、原作のあおいは全然ハーフでも何でもない純粋な日本人。確かに映画でも、あおいがハーフである必然性はあんまり無かったと思う。 (8/25) |
![]() 角川文庫 |
![]() 余談。イタリア語でRossoは「赤」という意味なのに主人公は「あおい」。 (8/25) |
![]() 新潮新書 |
![]() 内容を乱暴にまとめてしまえば、バカは自分が絶対に正しいという壁を作ってその中に居るので話し合いが成立することはない、ということ。よって、アメリカもイラクも同じくらい「バカ」ということになる。それだけだと本1冊分の量にならないので、あっちこっちに話が飛んでますけどね。 それにしても、言ってることには賛同できるが、なんでこんなに売れてるんだろ。 (8/21) |
![]() 新潮文庫 |
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![]() ![]() 新潮文庫 |
![]() それにしても、著者の凄まじい情報収集の力には圧倒される。正力松太郎を書いた『巨怪伝』と違い、主人公も関係者も多くがまだ生存しており、直接のインタビューも交えられているところが生々しくて面白い。上巻の白眉は何といっても第二次大戦に於ける中内のフィリピン戦線での体験。これがほんまに凄まじい。この体験がなければ中内はあのダイエーの中内にはならなかったと著者は何度も書いている。激しく同感。下巻も最後まで圧倒された。文庫版は、単行本が出てからのダイエーの内紛まで書かれているのでお得。 これを読むと、もう素直な気持ちでダイエーに買い物に行けない。 (7/20) |
![]() 文春文庫 |
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