●○● 2004年10月の日記 ●○●

〜地震に驚いたり、卵を二個入れたり、孟宗竹に悩んだり〜


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04.10.06 wed 文化の浸透in東西線

 今日の朝、東西線での出来事。

 葛西から外国人の男性と日本人の女性が乗ってきて、ボクの前に立ったのです。女性は実に英語が堪能で、ペラペラと流暢に男性と話していました。

 しかしこの女性、どうやらノドの調子が悪いらしく「うん、うん!」と盛んに咳払いをするのです。

 それでですね、東西線が地下に入り、木場駅を過ぎたあたりで彼女の咳払いに変化が表れたのです。つまり「うん、うん!」から「ァーン、ィン!」と妙に英語チックな咳払いにスタイル・チェンジしているのですよ!

 もうだめ。あまりの面白さに笑いをこらえるのに必死。こういうのも英語がうまくなったって言うんでしょうか? 言うってことにしてほしいなあ。ぜひ!
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今日は仕事が早めに終わったので、一杯飲みながら気楽に見ようと『バレットモンク』を借りました。これって師弟ものだったんですねえ。うう、やばい。ボクはこういう師弟ものにことのほか弱いのです。色々問題はありますが、最後のハグそして解答ですべてチャラです。うん、よかったよ。

04.10.07 thu そうだったのか!

 昨日の夜。茨城県を震源にして起こった地震はけっこう大きなものでした。

 で、本日いつものように事務所に出向くとそこは本やらCDやらが、もう落ち放題だったのです(写真は同じ部屋にいるイラストレーターさんの筆が散らばっているところ)。

 あまりのとっちらかりブリに、最初は(あ、あれ? 泥棒?)とか数瞬思考は停止。しかもボクの椅子の近くには重さ15kgくらいはある雑誌の梱包が転がっていました。いや〜、昼間に地震がなくてよかったなあ。察するに、人間の運なんて、こんなところで使われているのかもしれませんよね。

 ん? まてよ…と、いうことは、ボクがモテないのも知らぬところで生命のピンチを回避している反動なのかも!

 おのれのモテなさを強引に解釈する、新たなシステムを構築できたことの喜びに浸りつつ、ボクの一日は今日も終わるのです。

04.10.09 sat ギリギリ・ワーキング

 いやはやすごい台風でした。みなさん大丈夫でしたか?

 ボクはテレビのニュースを見ながら昨日のうちに買い込んだ缶詰をつまみにウイスキーをごくり。不謹慎ながら、気分がなんとなく高まったりして。
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 しかしテレビのレポーターさんというのは、なんで台風になるとわざわざ海や山といった危険な場所に赴くのでしょうか。報道の使命といえばそれまでですが、どうも「うちの番組が一番ダイナミックな映像を!」と、張り切っているとしか思えません。いやまあ、別に悪いとはいいませんが。

 で、同じような人たちがいることに、ウイスキーに浸りながら思い立ったのです。

 それはハンマー投げの審判員さんです。

 すさまじい勢いで落ちてくる鉄球を、すれすれで見切って計測する命知らずという言葉がぴったりのその仕事。

 ああ、もしこの台風の中、ハンマー投げの放送があったら!

 吹き荒れる風の中、命綱をつけながら報道するレポーターさんと、いつも以上に命がけの審判員さん。命知らず同士、お互いのプライドをかけた一歩も引けない状況になってしまうに違いない! 危ない、両者とも危険だよ!

 こんな究極の緊迫感に、室伏選手が畏縮してしまわないだろうかと、いらぬ心配をしてしまうボクなのです。

04.10.14 thu 先人の知恵を知れ

 これからの時期、月見蕎麦がうまい。

 でも暖房の効いた店の蕎麦はどこか悲しい。蕎麦の熱さがバカにされているようで悲しい。だからボクは立ち食い蕎麦屋さん大絶賛支持派なのです。カウンターに立ち、背中を通る風が冷たく感じると、立ち食い蕎麦のうまさはまさにピークですよね。

 この月見ソバ。いつも卵を攻略する時期に悩むものです。ボクはソバ&ツユが半減した時に、温まった卵を決然と崩して蕎麦にからめて食べるのが好き。でも、それだと最初の半分のソバが何故か味気なく思えるのも事実なのです。

 で、先日、いつもの店で「月見ソバ、卵追加で」と注文したのです。よし、これで問題なし。いつでもフルタイム卵の旨味が加わったソバが味わえる! 

 ところが、現実は厳しいものです。現実・イズ・クール。

 卵2個の冷却効果はすさまじく、丼はあっという間にぬるいものに。(こここ、こんなバカな!)と思ってソバをすするのですが今度は通常の2倍の卵の威力により全体の味もエッグ・オンリーに。

 ありとあらゆる作戦が失敗し、カウンターで呆然とするボク。しかしもったいないので、それをすする空しさよ。

 過ぎたるは及ばざるが如し。先人ってすごい。何でも知っている。卵三つくらい入れたのかもしれませんね。ええ。

04.10.17 sun エンジョイ・オカルティック!

 先日、仕事関係の人と飲んでた時のこと。

 この中の一人の女性がオカルト好きで困りました。なにか知りませんが400光年離れた星団に「フォトンベルト」とかいうトンデモないものがあって、2012年に地球を含めた太陽系がそれに突入するんだとか。

 話の流れでボクが天文好きだとわかると、もう集中砲火でその話をしかけてくるのです。

 (まいった〜)と思いました。

 でも400光年離れた星団に後8年で太陽系が着くなんて、いくらボクがバカでもそんなことはないことはわかります。で、このことを言うと、その女性はテレビ番組のクライマックスに差しかかったテリー伊藤さんのように激しく反論してきたのです。

 いやはや、いやはや。オカルトは楽しむものであって、信じるものじゃないっすね、ええ。
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突き出し新品です。あのテーマソングでウォーキングするマルコくんを、ぜひ思い浮かべて下さい。

04.10.21 tue わかりあえない喜びを

 先日、仕事関係の人との飲み会でのこと。

 なんといいますか、飲み会開始から1時間ちょいすぎますと、なんとなく会話の途絶えるエアポケットのような時間があるじゃないですか。

 その時ボクはふとしたことに思いが至り、数瞬考え込んでいたようなのです。

 「あれ、○○さん(←ボクの名字)。なに真剣な顔してるんですか」と年下の参加者に言われ、「あ、いやいや、なんでもないんだよ」と慌ててしまいました。「なんですか。教えてくださいよ!」と、エアポケット脱出の糸口を見つけようとする年下君。あわてて拒否するボク。

 あのね、ボクが眉間にシワを寄せてまで考えていたのは、(このチクワに割り箸を突っ込んだら何本くらい入るのだろう…)と、いうことなんですよ。そんなの知られたら恥ずかしいじゃないですか!

 こんなこと真剣に考える人間だと思われるのも嫌なので、「いやいや、まあまあ」となんとか話をそらそうするボク。彼がエスパーでなかったことを、思わず感謝する居酒屋の夜なのです。

04.10.26 tue ビョークさんもビックリ

 駅前のレンタルビデオ屋さんで、男女のつがいが仲良さそうにビデオを選んでいました。

  男「これダンスものじゃない?」
  女「あ、ほんとだ」
  男「じゃあ、これにすっか」
  女「うん、いいよ、いいよ」

 と手に取ったのは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(←実に暗く重い映画)。楽しみにテレビの前に座った彼らの前に映しだされる、人生の辛さ特盛り&てんこ盛り劇場。

 ケンカにならなきゃいいんですけど、まず無理でしょう。ああ、男女のつがいは憎い。しかし彼らに裏の解説を読む心のゆとりさえあれば…と思わずにはいられないボクなのです。
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ボクはクリント・イーストウッドの航空活劇『ファイヤー・フォックス』を借りました。前半の手に汗握る潜入劇。後半のスコッと抜けたアクションシーン。いやー、映画は楽しいのが一番ですね。

04.10.28 thu 知らぬ間に体の一部

 今日の昼はコンビニおにぎり&カップ麺。

 「このごろのコンビニおにぎりはレベルが上がったなあ」と、素直においしくモグモグと食べておりました。

 んで、おにぎりの材料欄を見ていたらこんな文字が!

 なんとそこには『孟宗竹抽出物』という見慣れない文字があるじゃないですか。(なんだなんだ、なんなんだ。この昆布のおにぎりのどこに竹の力が働いているというんだ!)と、ボクの脳味噌がグルグル回るのをとがめる人はいないでしょう。

 スポーツ新聞(東スポです)を読みながら、気軽に食べていた昼食が、一転“バンブー・サーチ”のひと時に早変わりです。

 一口食べては舌に神経を集中。そしてまた集中。でも、ちっとも、まったく、完全かつパーフェクトに分かりません。

 ああ、孟宗竹。君の存在を知らぬままに体の栄養としていることを許しておくれ、と意味もなく頭を垂れるボクの昼休みだ。

 しかし、なんなんでしょうね、これ。


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