●○● 2004年3月の日記 ●○●

〜サンダルに白菜が乗ってたり、大人の階段昇ったり、カレーが辛かったり〜


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04.03.02 tue 友情の難しさ、そして切なさ。

 テノール歌手、ジョン・健・ヌッツォさんの名前はインパクトがある。

 ジョン、健とありふれた名前が連続した後に、日本人の9割は初めて耳にしたに違いないヌッツォという名字がくるのだから。

 彼と知りあいの人は、やっぱり「ヌッツォさん」と呼びかけるのでしょう。

 だけど知り合いから友だちにいたる過程は辛い。かなり難しい。ジョンと呼ぶのか、健と呼ぶのか。はたまた落合夫人流にヌッツォと名字で貫くのか。

(どう呼んでいいか分からず、消えてしまった友情もあるに違いない。そんな過去の暗い思いが、彼の素晴らしい歌声に反映しているんだな。きっと)

 などと、勝手にそんな失礼な過去を想像してしまいました。

04.03.03 wed ビーグル犬の内面は

 ビーグル犬は賢そうだ。

 暗く落ちこんだ眼窩、遠くを見つめる瞳、ビクとも動かない肢体。うーん。なんだか哲学者のようだ。

 そんな彼が散歩をしてる姿をよく見るのですが、これがまた渋い。思慮深げというか、思想的というか…。しかしウチの近所の彼ったら、電柱にかかっているご近所の犬のオシッコをなめるのが好きなんだよなあ。

 ちょ、ちょっとまってよ哲学者! 君の堅いスタティックな表情はなんなのよ! それが君の哲学なのかい! ハイデガー的思慮なのかい!

 ああ、ビーグル犬。その思慮深い外見。おしっこ大好きな内面の闇よ。
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原木中山の駅から自転車に乗り、自宅に変える途中に雪が降ってきました。いやはやもう、なんだか楽しくなって部屋を通り越して、真っ暗な江戸川土手をサイクリング・ナウ。顔に雪がパラパラかかるのが楽しい。30分ほど闇夜の土手を自転車で大疾走。雪がやんで体が冷えきったので、近くにあったコンビニで日本酒のワンカップ。そして帰り道。そして帰り道。土手で楽しさのあまり「うひょ〜!」と叫ぶのです。

04.03.07 sun 江戸川お散歩サンデー

 

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 今日は天気がよかったので、ボクの部屋から徒歩5分の江戸川でビールを持ってお散歩タイム。

 ビールを飲んだり、カマキリの卵をつついたり、アサリを拉致したりしつつ2時間ほどぶらついておりました。けっこういい感じの場所でしょう。

 そしてこんな自然とはまったくかけ離れたバラキのナイーブさを伝えする原木中山MANIACS、本日更新ですよ。

04.03.08 mon 海に潜る科学の極地

 朝起きたら、玄関のサンダルの上にでかいハクサイがのっていました。んで、自転車のカゴにはアルミのボードが2本。

 えー…。なんだ、なにがしたかったのかなあ。ボクは。

 自分で自分が一番信用できない人。ウィーアーフレンド。
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 なんの期待もしていなかったラーメンが美味しかった時。映画が楽しかったとき。これはもう、心弾む一時です。

 で、今日の昼休み。古本屋で買った『深海のパイロット』という本が面白かった。もう、最高! これは日本が世界の最先端を走っている、深海調査を行う深海艇パイロットのノン・フィクションなのです。

 日本には深海艇のパイロットは20人いるが、全世界では40人しかいないこと。撮影用のストロボ反射用に、スーパーで買った料理用のボウルが使われていること。アメリカ、ヨーロッパの深海艇パイロットとの激しい技術バトル。そして数百回の潜水で、人身事故がただの一度も起っていない世界で最も安全な乗り物であること。

 文章面白く、科学的説明も素人にわかりやすく、登場するパイロット・科学者は人間臭い。この隊長、絶対の自信をもっておすすめする一冊です!

04.03.09 tue 3年飲みすぎ太郎

 ミラクルレバーも今日で丸3年が経ちました。

 スタート当初より、寸分たがわずボクのたわ言をお届けしておりますが、4年目もどうやらその路線に変更はありえない感じです。ええ、そんなフィーリングです。

 まぁなんて言いますか、ボク本人が誰よりもだらけて更新しているサイトです。みなさんも気が向いたときにダラダラと見てやって下さいね。

 さて…そんでは今日も飲むか!

 千葉県の片隅で、隊長本日も絶賛飲酒中。ミラクルレバーも、千鳥足でフラフラと4年目スタートです。

04.03.11 thu ボクの考えた大人の階段

 ♪大人の階段の〜ぼるー

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そう簡単に大人になれるほど、人生ってのは簡単な道じゃないのです。ええ、そうですとも。

04.03.12 fri 危機管理能力・イン・ザ・キッチン

 昨日作ったカレーが辛かった。とにかく辛かった。

 原因は知人からお土産に貰った、本場インド産のガラム・マサラ。「仕上げに入れると、すごく美味しくなるよ」という言葉を聞き、(よし、それでは!)とチャレンジしたのです。

 ジャガイモのゴロゴロ入った和風カレーに、ガラム・マサラという本場の精神を注入。これぞ、カレーのブーメラン現象! 意味は不明ですが、そんな力強い感じだったのです。

 ただ一つの問題点は、袋の後ろの注意書きが謎の言語(ヒンズー語)だったため、分量の見当がつかなかったことです。

 しかしこんなことでくじけてどうなりましょう。目の前の鍋いっぱいのカレーの未来のため、そして日本とインドの未来のために、力強く目分量で(ま、こんなもんかな)とパッパッパッとガラム・マサラを投入したのです。

 その結果、作ったカレーが辛かった。信じられないほど辛かった。泣きたくなるほど辛かった。

 これはもはやテロ! フード・テロの領域です。

 一口食べるごとに鼻が汗まみれになる。そんな恐怖の大王が、2004年3月台所に出現。今は冷凍庫に隔離されたこのカレーと、今後どう付きあっていけばいいのか…。

 カレーにおびえる日々という、驚くべきスケールの小ささを露呈するボクの食生活なのです。

04.03.16 tue 隊長、愛の告白タイム

 まあボクなんてヘベレケですので、仕事が終わった瞬間から「一杯やりたいなあ」などと思うのですね。

 問題はお腹が減っていて、しかも酒も飲みたい時。

 食事もとりたいし、酒も飲みたい。これを同時に満たす場所っていうのは、なかなかないのです。食事をする所では酒をガンガン飲むことは難しい。酒を飲む所ではガツガツ食事をすることもままならない。

 で、回転寿司なのですよ。

 握り寿司が天下の大発明である由縁は、れっきとした食事でありながら、肴にもなりうる面にあると思うのです。

 ボクでしたら食味と脂の濃いアナゴ、マグロなんかでビール(0.5リットル)。サッパリとしつつ味の深いサバ、イワシ、コハダなんかで冷酒(1リットル)。これで大体2500円くらいで収まります。居酒屋で一杯飲むよりも安上がり。しかもお腹はクチくなり、脳みそは酒で浸されヘロヘロの千鳥足。

 回転寿司こそは、飲酒隊のベスト・プレイス・オブ・ジ・イヤー。「回転寿司、愛してる。回っているキミが大好きだ!」と、大胆な愛の告白をして、本日の日記レーザーは終了です。

04.03.17 wed 携帯電話、新機能のご提案

 実は…ボクも女子マラソンのオリンピック代表選考にもれてしまったんです。

 などと見え透いたウソを華麗にかましてグッイブニン。みんなの隊長です。
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 デジカメにwebにGPSにICチップにと、携帯電話に追加される機能はすさまじい勢い。

 でも、ボクが本当に欲しいのは爪切りと耳かきの機能がついた携帯電話なんです。これなら部屋の中で見失っても、家の電話から携帯にかけることによりすぐに見つかるじゃないですか。

 これでいっぱつ大儲けをもくろんでいるのですが、誰か出資してくれないものでしょうか。

04.03.18 thu だんまり決め込むMr.チェアー

 江戸川乱歩さんの小説に出てくる、人間椅子が部屋にあったらどうなっちゃうか、なんて考えました。

 ボクはヘベレケの泥酔野郎ですが、基本的に小心者なので人間椅子に「あらよっと」と気軽に座れはしません。多分、座るたびに「あの、その、えっと。…座っていいですか?」と聞くに違いない。それはもう確実。

 それになんといっても、一言も喋らない人間椅子さんが部屋にいるという状況が耐えられない。

 きっと気をつかって喋りかけたり、ワックスかけたり、座る部分にお茶とか置いてしまうだろう。

 それでも一言も喋ろうはずもない人間椅子さん。

 ああっ! もう、どうしたらいいんだボクは!!
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今日は事務所近くのレンタル店で、DVDの人間椅子を借りて見たのですが、けっこうぶっとんでますなあ、これは。でも、こういうのは好きですよ。

04.03.21 sun つきだしボツネタ放出大会

  • いつもより20センチ背が高いパペットマペット
  • 自宅では商売道具を鍋つかみに活用するパペットマペット
  • イラク情勢を気圧配置で例えようと四苦八苦の石原良純
  • 父親に天気図柄のスーツをプレゼントされ、困惑気味の石原良純
  • アルフィー高見沢、 自分を模したギターを片手にご満悦
  • 「オレオレ詐欺をギターにしたい」と発注するアルフィー高見沢

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長さん。大好きでした。そしてこれからもずっと大好きです。

04.03.22 mon いらっしゃいませ!

 隠れ家“的”と称される、レストランとかバーってのがあるでしょう。

 ボクが経営するんだったら、こんな本格的“隠れ家”レストランにしたいと思います。

外装:
完璧なカモフラージュのため、見つけることは困難です。

内装:
店内と外部を繋ぐただ一つの空気穴が、あなたの心を癒します。

メニュー:
外部に匂いが漏れないように、水のみをご提供しております。

BGM:
店内に潜む人々の、靜かな呼吸音をお楽しみください。

スタッフ:
明るい笑顔のスタッフは、もちろん全員が覆面着用です

所在地:
それを言うわけにはまいりません!

 みなさんのご来店を、ぜひお待ちしております。

04.03.23 tue ホイコーローの台頭(2004)

 例えば極度の二日酔いの朝。

(俺ってばダメだ。ダメ人間だ。最強ダメ人間伝説だ!)なんて思うこともあるわけです。この時点では、自分の自分に対する支持率0パーセント。これはもう、内閣総辞職どころか、国家存亡の危機です。

 しかし今日のように、ホイコーローを作り、それがマキシマムの仕上がりという夜もあるのです。そんなときは、(すごい! 今の俺の前では超新星すら豆電球。神の領域に土足でお邪魔しているぜ!)とも思うわけです。

 この隊長、今まさに自分の自分に対する支持率100パーセント! フライパンを頭上にかかげ、『隊長によるホイコーロー・ドクトリン』(2004)を国連会議で宣言したい気分。

 内閣支持率を注視することも大切ですが、千葉県の片隅にホイコーローがうまく作れたという理由で、世界制覇と神性の凌駕を考えている人間がいることを忘れてはいけません。

 これぞ危機管理意識ってやつですぞ。

04.03.24 wed ブロックサイン黒帯検定試験

 帰宅途中の東西線車内のこと。

 吊革につかまっていたボクの前には、ドロンズ石本さんによく似た男性が座っていました。

 石本さんは待ち合わせに遅れそうなのか、はたまたトイレにいきたいのか、とにかく落ち着きがないのです。

 軽く腰を浮かしたと思ったら、座って左右を見る。手は常に顔に触れていて、鼻→髪→口→アゴ→また鼻とせわしなく動きます。その高速ムーヴメントに、ボクの視線は絶賛釘付け中。

 今にして思えば、あれは石本さんなりのブロックサインだったのでしょうか。もしかすると、熱い思いをサインに込め、あまりに分かりづらい方法で、ボクとコンタクトをとろうとしていたのかも。

 (すげえ人がいるな)と思い、鼻をポリポリとかいたボクの仕草を変に解釈して、気を悪くしなければいいのですが…。

 英会話や手話だけじゃなく、ブロックサインも身に付けなくちゃいけないなんて、21世紀はなかなかに厳しいっすね。

04.03.28 sun 「旦那さん?」と呼ばないで

 昨日の夜のこと。

 近ごろデスクワークばかりで運動不足を痛感していたので、歩いて5分の江戸川土手まで木刀を持っていき、ブンブンと素振りや型の復習をしていました(ボクは剣道をやっていたのです)。

 で、一汗かいて土手にねっ転がりハフハフと荒い息をしていたら、「旦那さん?」と呼びかける声が耳に入りました。

 久しぶりに受けましたよ、職務質問。

 上下黒のトレーニングウエアで、木刀片手に土手で寝ている汗まみれの男。わかります。気持ちはよくわかります。

 テロ対策の重要性が叫ばれる昨今。日本の警備体制はなかなかのもんだ! と、実体験をもって確認したボクの週末事情。

 いや、ボクはテロリストじゃないのですけどね、ええ。

04.03.29 mon 「隊長、人生に悩む」の巻

 納豆のタレには困っている。

 ボクは納豆をよく食べるのですが、ショウユ&カラシが好きなため、付属のタレは使わないのです。

 しかし貧乏性ゆえ、これを「そんじゃね」と気軽に捨てることができない。(どーすっかなあ…まあ、とりあえず)と、冷蔵庫の卵フォルダーに貯めてしまう。そして二カ月に1度ほど、タレの処理に頭を悩ませるのです。

 色々試してみました。冷ややっこにかけたし、焼き肉の味付けにも使ってみたし、これでソーメンだって食べてみました。

 でも、ダメだ! どうにもうまくいかない! うまくいったのは納豆のタレとしてのみ! って、これじゃあそのままだ!

 とかなんとか考えながら、今日も(まあ、とりあえず)と冷蔵庫にタレの小袋を厳重保存。

 世界情勢の不安さより、日本の未来より、己の将来より、まず納豆のタレの行方に心悩ませるボクなのだ。

 …しかしどうするよ、これ。

04.03.30 tue 姓名の神秘

 中日ドラゴンズ・落合監督の奥さんである、伸子夫人が気になってしかたがない。

 なんといっても自分の旦那である落合監督を、「落合」と名字で呼ぶセンスが気になる。

 きっと今、この瞬間も伸子夫人は家で、

  • 「ちょっと! そこの新聞取ってよ、落合」
  • 「落合! テレビに落合が出てるわよ」
  • 「福嗣! なんで落合の言うことが聞けないの!」

 とか言っているのだろう。落合家は、ボクのぞき見したい家庭、ぶっちぎりのナンバーワンだ。
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事務所のパソコンから更新ができるようにしてみました。いやあ、ノンアルコール状態でサイトの更新をするのは新鮮だなあ。書いていることは、大して変わりませんけど。

04.03.30 tue その2 死に愛されたその名前

 ヤツの笑顔に騙されてはいけない。
 ヤツの仕草にも騙されてはいけない。
 ヤツの言葉にだって、当然騙されてはいけない。

  • は・・・killer(殺人者)の
  • は・・・Angry(怒り)の
  • は・・・Bad(悪辣)の
  • は・・・Accident(災難)の

 KABA.ちゃんの名に潜む、恐怖のシグナルを見落とすな!
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休憩タイムを利用して更新中。お腹減った。お好み焼きが食べたい気分です。しかし…シラフでも酔っていても、考えることはあんまり変らないなあ、ボクは。

04.03.30 tue その3 エサなのか、違うのか

  今日の夕方、神保町・学士会館近くのビルの植え込みで、こんな注意書きを見つけました。

 神保町の片隅に、『ごはん』と『ねこのえさ』がイコールで結ばれる世界観がある。

 なんて大げさなことではなく、(とりあえず両方書いときゃいいか)という、隙がないというか、ある種官僚的というか、そんな考えが見えるようじゃないですか。

 こういう力任せの解決策っていうの、ボクは大好きですよ。


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