●○● 2003年10月の日記 ●○●

〜タラコお握りが好きだったり、森林保護を訴えたり、スカートにハラハラしたり〜


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03.10.04 sat 下半身を名に持って

 ハンドルネームの恥ずかしさに気がつきました。

 だってこれはつまり、あだ名を自分から「こう呼んでくれ」って宣言しているわけですよね。

 クラス替えの後、「初めまして鈴木です。ボクのことはジョニーって呼んでほしいなあ」

 なんて言う痛いヤツと同じです。おわー、これは嫌だ。

 ああ、そう考えるとボクも飲酒隊隊長なんていうハンドルネームを即効で捨てて、本名でミラクルレバーをやっていくべきなのでしょうか?

 しかし、今さら本名を名乗るのも恥ずかしい。やっているサイトがこんなのならばなおさらです。

 そういえば…ボク、このサイトやる前の数年間、ネットを『ジョンジョリマン』および『ドリフマン』いうハンドルネームでうろついていました。

 ああ、我が恥多き人生よ。バカネームに心躍らせていた数年前のボクよ。もう消せない過去の名よ。

03.10.06 mon 早秋陶酒

 秋の軽い夜気が入ってくる部屋で、コップ一杯の日本酒をグビリと飲むわけですよ。

 その日のファーストコンタクトの酒は、いつだって、なんだって最高に嬉しい。

 舌も鼻も敏感なので、まず最初に感じるのは酸味。その次に口から鼻に甘い匂いが抜けて、舌をただごとならぬ旨味が包んだ後に胃袋へゴクリだ。

 ノドをこすって、胃に落ちて、熱になる。

 うーん、よしよし。体内の毛細血管という毛細血管がアルコールを吸い込むのがよく分かる。

 手足の指先、ヒザとヒジの裏がほんのり暖かくなり、脳みそに最初のキックがくる。でもそのキックはすぐにネコの肉球みたいな感触になり、体の芯を20%ほど柔らかくしていく。

 日本酒が体に染み込む感覚を、じっくり楽しむ10分間。

 ああ、秋はやっぱり日本酒だなあ。

03.10.07 tue 圧倒的に、普遍的に。

 人生最後の食事って、わりと盛り上がる話題ですよね。

 ボクはですね、タラコのお握りにケンチン汁って決めているんですよ。

 あ! でもその前に、キューリを詰めたチクワを肴にビールを飲みたいな。その後はサバの塩焼きをパクつきながら、日本酒も飲みたい。5合は飲みたい。食事はその後だ。

 それを飲み食いするなら、近所の江戸川の土手だな。飲み食いの後は、ボクが一番好きな酒。すなわちオランダの安ジン、シュタインヘーガーをしこたま飲んで寝るだけだ。

 うーん…どれもこれも、いつでも実現可能じゃないですか。

 圧倒的な自分の人生の喜び沸点の低さ、すべてを近所でまかなえる普遍的なリーズナブルさに驚きつつ、今日も一人、バカのように酒を飲みつつ笑って生きるボクなのです。
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お、なんだ、なんだ。千鳥足EYEのログが消えているじゃないですか。消えた写真も文書も保存していませんが、まあ、どうでもいいか。

03.10.11 sat 隊長の土曜スペシャル!

 藤岡弘、探検シリーズにどっぷりはまり、毎日くりかえし見ているうちに、なんだかいろんなものが探検隊風に聞こえるようになってしまいました。

  ・東京には空がない。

   智恵子抄が物語る、東京地底都市説を追え!

  ・我が輩は猫である。名前はまだない。

   神秘の魔獣! 脅威、言葉を話す猫は実在した!

 とまあ、すべてが田中さんのナレーションに変換され、文学作品を読むのも一苦労な今日この頃。

 それでも我々は進むのであった!(むろん田中節で!)
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 行楽の秋! 三連休! そして風邪ひき!

 すがすがしい秋空の下、自室でゲホゲホやっております。ネギとショウガたっぷりの月見うどんでリカバリー中、みんなの隊長です。うーむ、独身の風邪引きより情けない状況というのはないっすな。酒飲んで寝ます。そんでは〜。

03.10.12 sun  体調不良の環境政策

 本日の日記レーザーは、ビローな話を含有しておりますので、この方面が苦手な方は要注意。
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 さて、ボクは酒を飲むとよく転ぶ人間です。

 今年は歩道橋の階段から転げ落ち(打撲4個所)、酔って自転車で大回転し(打撲5個所、自転車前部半壊)、酔ってスクーターにはねられました(ヒビ2個所。ただしボクは無傷で怪我したのは運転していたおっちゃんのみ)。でもまあ、次の日には普通に生活しているボクなのです。

 ええ、体だけはむやみに丈夫なんですよ。そんなマイボディですが、この時期によくひく風邪にはまいってしまいます。なかでも不愉快なのが、便秘気味になってしまうことなのです。

 実はボク、通常では1日に3回。食事後30分以内に必ず便通が訪れる、排泄界のマエストロともいうべきアナルの持ち主なのです。ええ、INAXやTOTOに目を付けられてしまうほどに。

 しかし風邪を引くとその量数は激減。どう踏ん張っても1日1回が限度なのです。

 (うう、腹が張る。……つのるぜ)と、フトンの中でハードボイルドにつぶやいてしまうほどなのですね。

 でも、まあ、これも悪いばかりじゃありません。

 一人暮らしでありながら、核家族並のトイレットペーパーを消費していますが、風邪の時はノーマル消費量。

 そう…これが便秘による森林保護だ!!

 そう考えると、ボクの風邪も貴重な資源保護、みんなのための酸素供給に一役買っているといえるでしょう。

 やるなあ、俺ってば。

03.10.13 mon  男の映画。女の映画。

 伊丹十三さんの『タンポポ』は大好きな映画です。

 旦那を亡くし、 バイパス沿いのラーメン屋でまずいラーメンを出す主人公タンポポが、タンクローリー運転手・ゴローと出会い、うまいラーメンを作るまでの物語。

 初めて見たのは高校生の時。今はなき青砥名画座(1日500円で見放題)で、学校をサボって見ました。あれから少なくとも10回以上は見返しましたが、今日も見返してみました。

 うん。何度見てもいい。この映画は短編のオムニバスという側面もあるのですが、特に“走る男”のエピソードがきます。死ぬ間際、父ちゃんの声に応え家族のためにチャーハンを作る母ちゃん。そして最後のあの笑顔。美しい、あの笑顔。

 あ…、そうか。これって伊丹さんにとっての男が理想とする女。女が理想とする男のストーリーなんだな。

 10年以上前、タッパに詰まった弁当を食べながら見た映画の意味を、なんとなく分かったような気になる月曜の夜。

03.10.15 wed 解散総選挙下町浅草六区の咆哮

 今日は浅草で仕事をしていました。

 夜の7時に仕事が終わり、とにかく一杯飲みたかったボクは浅草六区のどん詰りにある酒屋さん併設の飲み場にGO。

 この近辺は、ディープさにおいて東日本でも1、2を争う地区。まあ簡単にいうと、オバちゃんがデフォルトで地べたに寝ているエリアです。ここには半年遅れの洋画を2本、格安で見ることができる映画館があり、昔からよく通っているのです。

 その酒屋に着いたボクは、コップに焼酎をなみなみとついでもらい、1杯、2杯、3杯とグビグビ飲んでおりました。

 その時、ボクの隣りで床に座りこみ、陰欝に酒を飲んでいたおばちゃん(60歳くらい)が突然「小泉が好きっ!」と大きな声で叫んだのです。

「小泉が好きっ! 男前っ! 自民党っ!

 ムブホゥーッ!っと、鼻から焼酎をふきそうになりました。好きなのは結構です。男前だと思うのも分かります。でも、自民党! と叫ぶのには不意をつかれました。すごい。すごすぎる。面白すぎるじゃないですか!

 こういう場面に出会えるから、酒はやめられません。

 ああ、自民党っ!

03.10.16 thu 携帯電話、真の次世代への考察

 今朝の通勤時の東西線。きれいなOLさん二人の携帯電話談義が聞こえてきました。「これのバイブがさあ」「そんなに強いバイブなの?」「うん、バイブ強すぎ」。

 満員電車で当たり前のように語られる“バイブ”という単語に、(ドえらい時代だぜ!)と思うボクなのです。

 そういえば、ボクも普段は携帯をマナーモードにして、ジーパンの右ポケットにつっこんでいます。ここで問題となるのが、その…なんというか…バイブの強弱なのですね。

 ほら、男子は女性と違ってデリケートなオプションが外部に付属しているじゃないですか。ですから時と、場所と、そのものの位置によって振動の強弱が大きな問題となるのです。

 例えば仕事をしている時。その振動はあくまで柔らかく、羽毛のようのタッチであってほしい。(ん?メールかな?)と気づくように。

 そして例えば、酔って電車に乗り、寝過し防止のアラーム・バイブ設定の時。その振動はあくまでも野獣のように荒々しく、むしりとるほどバイオレンスな刺激であって欲しい。

 この思い…あのOL二人組にも伝えたい。しかし、まだまだこういった考えをフランクに語りかけられるほど、日本人の携帯電話への意識は進んではいないんのではないでしょうか?

 確かに現在も(ドえらい時代だぜ!)ではありますが、見知らぬ男性と通勤電車の中でケータイのバイブの強弱について軽やかに語れるほど、日本の社会は熟成していないと言えるでしょう。

 そういった、真の携帯新世代には若干の時間が必要なのだろうと、真剣に考察するものなのです。

03.10.21 tue ウソップランドのファンとして

 午後、事務所でカップ麺の『トン汁うどん』をすすりつつ、ワイドショーを見ていました。

 そこに映し出されたのが、有栖川家を名乗った詐欺事件。

 しかしなんですね。披露宴に招かれた石田純一さん、羽柴秀吉さん、エスパー伊東さん(ボクは彼の大ファン)というメンツはすごい。うさん臭さといい、チープさといい、立場の微妙さといい。ああ、もう、パーフェクトじゃないですか! うっとり。

 犯罪の是非はともかくとして、 この人にはどうやら卓越したキャスティング・センスがあるといっていいでしょう。

 番組では「仏式と神式が混じっていて、おかしいと思いました」なんていう、エスパーさんの知性溢れるコメントを聞くことができたのも収穫です。それに比べて素足の純一ときたら…。

 この事件もなにかの縁でしょう。ここは一発、有栖川という名にちなみ、お三方には21世紀の新・怪物ランドを名乗っていただきたいと、この隊長熱烈に希望するものです。はい。

 夢見るぞ。

03.10.27 mon 頭文字F

 実際に高速道路を作ったことで話題になった、マトリックス・リローデッド。DVDには、そのメイキング特典映像があるそうですね。

 ううーん、これを見たら、よだれを流しながら喜びそうだよね。藤井総裁ってば。
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 ボクの住んでいる原木中山は、リーズナブルな住宅地。

 そのような立地条件ですので、六本木ヒルズなどでは決して見ることのできない『カードローン30万!即払い!』『無審査!キャッシュ!』といった金属の看板が町中に、しかも大量に貼られています。

 で、ボクの部屋の近辺にも非常に多くのローンの看板があるのですが、その中に『カードdeローン』という、読んだ途端に脱力してしまいそうなヤツがあるのですね。

 この“de”の脱力感はなんなんでしょう。強力です。

ハードボイルド小説によくある、殺し屋がターゲットを始末するシーンなんかも、

  「た、助けてくれ!」
  「フッ。だめだな。お前の人生も……これ de 終わりだ」

 こりゃコントですね。

 『国会で集中審議』みたいな重々しい文章も、『国会de集中審議』と書くとなんだかバラエティ番組みたいです。たぶん司会は爆笑問題。

 ああ! なんかボク“de”が好きになってましたよ!

03.10.28 tue 日本全国クイズのエリア

 電車の中で着メロが聞こえると不愉快だけど、その曲名が思い浮かばないと、もっと不愉快になりませんか?

 ボクはばっちり不愉快になりますね。ええ。

 電車だけではなく、今や日本は常時ドレミファ・ドンのイントロクイズ状態です。しかも、いつ、どこでクイズがはじまるか分からない、じつに緊迫した状況だといっていいでしょう。

 中には着メロが流れると慌てて電源を切る人もいますが、それじゃあ『超イントロ、ドン!』じゃないか!! もうちょっと聞かせてくれないと分からないよ!

 携帯電話がここまで普及するとは夢にも思いませんでしたが、日本全国イントロ・ドン! になるなんてさらに想像できませんでした。

 あ〜、さっきの着メロ、なんて曲だったか気になるなぁ。

03.10.29 wed 総天然色カレンダー計画

 駅前のスーパーで、太く、重く、色濃いネギが3本で98円。となれば、本日の肴はマグロの赤身とネギのネギマしかありません。グツグツ、ハフハフ、日本酒グビリ。うーむ、深秋の喜びここにあり! ですね。
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ブルーマンデーだとか、ブラックマンデーだとか。

 なにやら月曜日は優遇されすぎてやいませんか? ここまで特別扱いされた日には、他の六曜日も黙っちゃいないでしょう。

 彼ら(人かどうかは、この際問題じゃない!)にだって、トレードカラーをつけてあげたい。

 それは例えばグリーンチュズデー。ピンクウエンズデー。イエローサーズデー。レッドフライデー。ホワイトサタデー。ブラックサンデー。

 う〜ん…う〜ん…う〜ん

 なにに怒りを感じ、なんで曜日に色をつけようなんて考えたんだろう、ボクは。

 もう自分で自分が分からなくなってしまいましたが、なんとなく水曜日に興味が湧いてきたことだけは、皆さんに正直にお伝えしたいと思います。

03.10.29 thu ボクの未来予測

 女子高生のスカートは、絶滅するかもしれない。

 巨大化した恐竜しかり。異常な形態になったアンモナイトしかり。種が絶滅に向かうとき、その姿形が極端になるのはよく知られている。

 で、問題は女子高生のスカートだ。この15年ほどの間に、異常に丈の長いスケ番スタイルから激ミニへと、すさまじい変化がおきているのは皆さんご存じの通り。

 ある日、ある時、ある瞬間。

 日本のすべての女子高生の下半身から、スカートがいっせいにパッと消えてくる日が来ないなどと、だれに断言できるだろうか!!

 (その時がもし来たら…)と、全国の女子高生のために今からハラハラしてしまうボクなのです。

03.10.31 fri 高地トレーニングはバッチリ!

 今日の朝、納豆ゴハンを食べつつテレビを見ていた時。

 昔やっていたアニメ『アルプスの少女ハイジ』を実写にした入浴剤のCMをやっていたんですが、バックに流れているこの歌詞ってけっこうひどいっすね。

 ♪口笛はなぜ〜 遠くまで聞こえるの
  あの雲はなぜ〜 わたしを待ってるの

 とまあ、ここまではいいんですけど、

 ♪おしえて〜 おじいーさん(ん?)
  おしえて〜 おじいーさん(どうしたハイジ?)
  おしえてー       (いいかい、それはね…)
  アルムのモミの木よ〜  (って、こっちは無視かよ!) 

  隊長注:カッコ内はボクの想像による、おじいさんの心理状態です。

 いやはや、このおじいさんの置き去り感はただごとじゃありません。ボクがおじいさんなら説教1時間×3セットです。

 しかし…これが計算されたボケだとしたら、すごい職人芸だといえるでしょう。

 やるじゃん、ハイジ! オンエアバトルに出てみなよ!


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