小金沢山 & 牛ノ寝通り( 小金沢山:2,014.3m ) 2012.05.05 登山



【PHOTO & 記録 小金沢山再登山 1】

ゴールデンウィークの初日 (4月28日) に登った 国師ヶ岳は、 12時間 (休憩含む) にもおよぶ長丁場となってしまったのだが、考えれば、 その前の竜喰山も 10時間近い山行、 そして今年最初の登山である 天子山地後半部縦走も 11時間近くを要するなど、 ちょっとオーバーワーク気味な登山が続いている。
そこで、天候が回復してきたゴールデンウィーク終盤の 5月5日、もう少しノンビリした登山を目論んで、 奥秩父の 小金沢山に登ることにした (また 奥秩父だが、理由は行き帰りの渋滞を考え、近間の山を選んだためである)

この小金沢山には過去に 2回ほど登っており、なるべく 初めての山に登るという 今年の登山モットーには反するのだが、実は 小金沢山には失礼だが、この山は今回の登山の目的では無いのである。 今回の登山の目的は 牛ノ寝通りを歩くこと。そのために 目的の山を小金沢山にしただけなのである。
なお、小金沢山ではなく大菩薩嶺に登ることも考えたのだが、 人気の山なので間違いなく混雑すると思い、比較的人が少ないと思われる 小金沢山を選んだ次第である。
しかし、結論を言うと、久々に登った小金沢山も大変立派な山であり、心の中で牛ノ寝通りを歩くための表向き主役にしておく山 ( OSの Windows DSP版を買うために、 フロッピードライブを購入するようなもの。表向きは フロッピードライブに Windows が付いてくる感じ。) と考えていたことを深く反省したのだった。

肝心の登山ルートであるが、牛ノ寝通りを歩くことを主眼として、少々マッタリとした登山を目指すなら、 松姫峠から牛ノ寝通りを使って小金沢山をピストンすれば良く、小生も初めはそのつもりだったのである。
しかし、ピストン登山は味気ないと思い (と言いながら、今年の黒川鶏冠山、 国師ヶ岳など 結構 やっているが・・・)、地図をじっくり見て研究した結果、まずは小菅村の白糸ノ滝駐車場に車を駐め、 そこから大菩薩峠を目指す。大菩薩峠からは熊沢山を越えて 石丸峠に至り、そこから天狗棚山、狼平を通って小金沢山を往復した後、 牛ノ寝通りを下って 大ダワ (棚倉)から小菅村に下る。小菅村からは林道を歩いて白糸ノ滝駐車場に戻るというコース取りを考えたのであった。

当日は 3時40分に自宅を出発。
国道16号線を進み、いつも通り 八王子ICから中央高速道に入る。今回は国師ヶ岳の時と違って 16号線、 中央高速道ともあまり混んでおらずスムーズに進み、 順調に大月ICで高速を下りる。
大月ICからはナビに従って国道20号線を少し東京方面に戻り、高月橋入口から国道139号線に入る。後は小菅村まで 1本道である。
しかし、この道がかなり長い。途中、道幅が狭く、すれ違いができない場所もあり、帰りにこの道を戻るのは神経を使ってイヤだなと思いながら進む。 恐らく、中央道が渋滞となるであろうことも考えると、青梅側から帰るのが正解かもしれない などと思いながら山道を進む。
途中、松姫峠を通ると、駐車スペースには車が 2〜3台駐まっており、さらには自転車も置かれていた。自転車を峠にデポし、 車で小菅村や丹波山村まで行って登山するのは賢い選択である。

小菅村からは林道を白糸ノ滝駐車場へと進む。
途中から舗装道は砂利道に変わり、しかも結構上り勾配である上に、かなり距離があったので、今回のコース設定はちょっと失敗だったかな と思いながら進む。
かなり林道を進んだ後、白糸ノ滝駐車場には 6時12分に到着。駐車場には 5台程先客がいた。


身支度をし、トイレを済ませ、6時22分に駐車場を出発する。
写真は なかなか立派な駐車場のトイレ。そのトイレを左に見て、林道を先へと進む。
林道は、この駐車場に至るまでに途中から未舗装道路になっていたが、駐車場手前から再び舗装道路となっている。

前方を見れば、手前の山はその山肌が緑に染まりつつあるが、 その後方に見える山々はまだ茶色の山肌をしている。ただ、先日の国師ヶ岳と違って、 標高が低いだけに雪はないようである。
舗装道はやがて再び未舗装道路に変わる。

6時34分、『 大菩薩峠登山口 』 に到着。
ここで林道と分かれて右の山道に入り、小菅川の支流、赤沢沿いを進む。
すぐに道はその赤沢右岸に渡り (写真)、そこからジグザグに山を登っていくことになる。
道は谷側が崩れないように杭が打ってあったり、石が積まれていたりするなど、しっかり整備されている。
明るい日差しの下、芽吹いたばかりの緑が眩しい。
やがて周囲はヒノキの植林帯に変わるが、それもすぐに終わり、今度は矢下沢を渡ることになる。

矢下沢を渡ると、また写真のような道が続く。よくよく足下を見ると、落ち葉の上に沢山の若芽が落ちている。大風でも吹いたのかと不思議に思いながら進んでいくと、 さらに先に雹が落ちている場所がかなり出てきたので、これで納得。恐らく、若芽が雹にたたかれて落ちてしまったようだ。

やがて、日向沢への分岐を通過。時間は 7時5分。
この日向沢への案内が、どういう意味を持っているか不明だが、もしかしらたら牛ノ寝通りからの下りと繋がっているのかもしれない。

この道は急登も無く歩きやすい。
もともと登山道ではなく、武蔵国から大菩薩峠を越えて甲斐国へと通じる重要な道路 (甲州道中の裏街道) であったというのだから然もありなん。
実はこの道は 2回目となる。1回目は裂石から上日川峠を経て大菩薩峠に至り、そこからこの道を使って小菅村へと下ったのであるが、 それは 1989年の 1月のこと。もうそれから 23年も経っているので、今回 当時の記憶を思い起こさせるものは何も無い。

道は緩やか、周囲は緑に包まれ、日差しも明るく周囲を照らし、 気分良く足が進む。

高度が上がってくると、左手 樹林越しに平らな尾根が見え隠れするようになる。もしかしたら、あの尾根が牛ノ寝通りかもしれない と思いながら進む。
確かに左手に見える尾根は、アップダウンもほとんどないようで、歩きやすそうな尾根である。帰りにあの尾根を通るのが楽しみになる。

7時44分にノーメダワへの分岐を通過。ノーメダワは大菩薩峠から 丹波山村へと通じる道 (丹波大菩薩道 = 旧 青梅街道) の途中にある場所である。

やがて、 今度は大菩薩嶺から 小金沢連嶺へと続く尾根と思われる山並みが前方に見えてきた。
但し、どの山もそれ程特徴のある形をしていないので、山の名を同定することができない。
また、後ろを少し振り返れば、なかなか形の良い山が見える。こちらは恐らく 雁ヶ腹摺山であろう。



小金沢山 & 牛ノ寝通り登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.05.05 天候:快晴単独行日帰り
登山路:白糸ノ滝駐車場−大菩薩峠登山口−ノーメダワ分岐−フルコンバ−荷渡し場−大菩薩峠− 熊沢山−石丸峠−牛ノ寝通り分岐−天狗棚山−狼平−小金沢山−狼平−天狗棚山−牛ノ寝通り分岐−米代−神懸岩−榧ノ尾山−ショナメ−大ダワ− モロクボ平−牛ノ寝方面登山口−小菅村駐在所前−白糸ノ滝駐車場
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央自動車道)−大月IC−(国道20号線)−高月橋入口− (国道139号線)−小菅村−(県道508号線)−白糸ノ滝駐車場 (車にて)
交通復路:白糸ノ滝駐車場−小菅村−(国道139号線)−深山橋−(国道411号線)− 青梅市民会館南−(都道5号線)−箱根ヶ崎西−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

牛ノ寝通り 1、  牛ノ寝通り 2、  牛ノ寝通り 3、  牛ノ寝通り 4、  牛ノ寝通り 5、  牛ノ寝通り 6   もご覧下さい。

百名山以外の山に戻る   ホームページに戻る