毛無山・長者ヶ岳・天子ヶ岳( ルート中の最高峰は 毛無山:1,945.5m ) 2012.1.7 登山



【PHOTO & 記録 毛無山・長者ヶ岳・天子ヶ岳 1】

2012年の登り初めは、昨年末に登った富士山 近くにある竜ヶ岳、雨ヶ岳、毛無山の続き、 天子山地の後半を歩くことにした。
具体的には、毛無山からさらに南に進み、 金山、雪見岳、熊森山、長者ヶ岳、そして天子ヶ岳までの天子山地の残りを縦走し、白糸の滝へと下山するというものである。
やはり年頭には富士山を眺めたいことと、前から何とかこのコースを歩けないかと思っていたこと、 そして長者ヶ岳にはいつか登りたい と思っていたこと故の目的地選定である。
無論、昨年の暮れに竜ヶ岳−毛無山間を歩いたことが、このコース選定に一番影響を与えていることは 言うまでもない。
なお、このコースはかつてササが煩く、ルートファインディングを始めとして熟達者の同伴が必須だったようであり、挑戦するのが躊躇われる所があったのだが、 現在はかなり整備されていると聞く。

1月7日、朝、4時40分に横浜の自宅を出発する。
先日の竜ヶ岳の時よりもさらに遅い出発だが、実は下山した後、白糸の滝バス停から、車を駐めた所まで戻るためのバス発車時間が 16時40分と 18時40分であり、 前者に乗るにはもっと早く登り始める必要があり、後者はバス待ちの時間が長くなりそうで、何とも中途半端なのである。
まあ、この寒い時期はあまり早い登山開始はちょっと身体に応えるので、後者狙いで少々ユックリ目の出発とした次第である。
先日の竜ヶ岳の時と同じく、横浜ICから東名高速道に乗り富士ICへと向かう。富士ICからは西富士道路を北上し、 東京農大の敷地の一角にある毛無山登山者用臨時駐車場 (無料) に車を駐めたのは 6時38分であった。

身支度をして 6時42分に出発。 まだ辺りは少し暗いが、富士山 の後方は明るくなりつつある。
車道を進み、丁字路にぶつかった所にあるトイレを借用した後、麓宮へと進み、やがて登山道に入る。
登山道はすぐに毛無山へのルートと 地蔵峠へのルートに分かれることになる。早く下山するのなら毛無山には登らずに地蔵峠へと向かうべきだが、あまり華がないと思われる本日のルートに 毛無山は欠かせないと思い、道を右に取って毛無山を目指す。
歩き始めは耳や手が寒さの為に痛い程だったが、高度を上げるに連れ日当たりの良い尾根を歩くようになり、逆に暑く感じる程であった。

この登山道は既に数回登り下りしており、 しかも 9日前に下ったばかりであるから、ほぼ道の状況は把握している。加えて、この道は毛無山 頂上まで一合目からの標識が立っていることから、自分の位置がよく分かるのである。
しかし、逆に知りすぎた道は、先読みができてしまって道のりがまだまだ長いことが良く分かってしまい、また慣れすぎて刺激も少ないため、 これが結構辛い。
加えて、普通ならばこのように 9日間隔の登山であれば身体が快調なはずなのだが、この 9日の間、ほとんど食っては寝るという生活を続けたので身体が重く、 なかなかリズムが出て来ない。

そうこうしている内に下から単独の人が追いついてきた。正月早々抜かれるのも癪だったので、頑張って進むが、 途端に息づかいが荒くなってくる。かなり辛いが、見方を変えれば、ここまで如何に自分に都合の良い、楽な登り方をしていたかということに気づく。 結局、八合目の先にある富士山 展望台に立ち寄ったところ、その人はそのまま展望台に立ち寄らずに登っていったのだった。一応これで自分としても面目が立ったというものである。
この展望台からの富士山の眺めは素晴らしい。逆光気味だが、ここまで木々が邪魔をして 富士山をなかなか見通せなかっただけに、この光景には感動を覚える。時刻は 9時18分。

この富士山展望台から 本日進む方向を見やる。
全く山の名が分からないが、推測するに、こちらから延びる尾根にある最初のピークが金山、その金山の向こうにあるピークは雪見岳。 そして雪見岳の右後方に見えるのが熊森山ではないかと思う。熊森山の右側に見事な山容 (写真の中で一番大きい) が見えるが、 この山は 1,633.8mの三角点を持つ山だろうか。名前は分からない。
また、熊森山から左に延びる尾根上のピークが長者ヶ岳。そしてその長者ヶ岳と思しき山の後方に見える台形の山が天子ヶ岳ではないかと思う。
9時21分に展望台を後にし、先へと進む。

急坂も徐々に傾斜が緩くなり、地蔵峠・下部温泉と毛無山 の分岐となる尾根上の丁字路には 9時33分に到着。
道を右に取り、毛無山を目指す。
すぐに 「 北アルプス展望台 」 の文字を見つけ、岩場に登ってみる。当然見えるのは南アルプスの山々。 「 北アルプス展望台 」 の標示板には赤いマジックで 「 南 」 と手書き訂正がなされていた。 北アルプスも見えないことはないのだろうが、やはりここは 「 南 」 が正しいと思われる。
その南アルプスの山々は先日 竜ヶ岳で見た時と同様素晴らしい。 まずは北岳間ノ岳農鳥岳白根三山が目に付く。 北岳の右に見えるのはアサヨ峰と甲斐駒ヶ岳だろうか。

白根三山の右には 広河内岳、白河内岳などの山々を経て、塩見岳が見える。
こちらから見る塩見岳はどちらかというと尖っていて、お馴染みのズングリした鉄兜型ではない。 これは反対側の中央アルプス側から見る姿・形と同じである。
そして、塩見岳の左下には蝙蝠岳と思しき山も見える。今年は是非登ってみたい山である。



毛無山・長者ヶ岳・天子ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.1.7 天候:快晴単独行日帰り
登山路:毛無山登山者用臨時駐車場−麓宮−五合目−富士山展望台−下部温泉分岐−南アルプス展望台−毛無山− 下部温泉分岐−地蔵峠−金山−雪見岳−猪之頭峠−熊森山−湧水峠−長者ヶ岳−天子ヶ岳−天子ヶ岳登山口−立石−白糸の滝−(タクシー)−毛無山登山者用臨時駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−富士IC−(西富士道路)−小泉若宮−(国道139号線)− 朝霧グリーンパーク入口−毛無山登山者用臨時駐車場 (車にて)
交通復路:毛無山登山者用臨時駐車場−朝霧グリーンパーク入口−(国道139号線)−小泉若宮− (西富士道路)−富士IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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