竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山( 毛無山:1,945.5m ) 2011.12.29 登山



【PHOTO & 記録 竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山 1】

2011年は 12月29日、富士山 近くにある竜ヶ岳雨ヶ岳、毛無山の縦走にて登り納めということになった。
この時期、狙う山は精々 2,000m前後の山に限られてくるし、さらには登山基地までのアプローチも小生のノーマルタイヤの車では厳しくなってくるため、 自ずと行動範囲が限定されてくる。
それに加え、先日の鶏冠山で痛めた両手首と胸の具合が芳しくないため、 手を使ってよじ登るようなことのない、ひたすら登る・歩くという山を選ばざるを得ない状況になっている。
そうした中、ヤマレコを見ていたら、この時期しきりに竜ヶ岳のダイヤモンド富士のことが書かれているのを見つけて興味を持ち、 それではと竜ヶ岳にてダイヤモンド富士を見た後、毛無山まで縦走することを計画した次第である。
このルートは既に歩いたことがあるため、岩場をよじ登るようなことはなく、手首に負坦が掛からないということが分かっていることも選んだ理由である。
ただ心配が 2つある。1つは、12年前に 毛無山から雨ヶ岳まで縦走した際、胸の高さを超えるササの海の広がりにルートがなかなか見えず苦労しており、 果たして現状はどうなのかということ。
そしてもう一つは、毛無山下山後、車を駐める予定の本栖湖湖畔まで戻ってくる交通機関はあるのかということである (さもないと、 平地を歩いて戻らねばならない)
前回の鶏冠山 (本当は西沢渓谷から黒金山に登るつもりだった)、 そして前々回の烏帽子ヶ岳 (本当は安平路山に行くつもりだったが、 積雪等で断念。また、代わりに急遽登った烏帽子ヶ岳も、本当はもっと先の念丈岳を狙っていた) 登山にて、事前調査の重要性を身に染みて感じていたので、 今回は事前にネットで情報を取ることにする。
結論としては、毛無山−雨ヶ岳間の道はかなり整備が進んでいることが判明。そして、交通機関の方は、毛無山近くを通る国道139号線に朝霧グリーンパーク入口というバス停があり、 15時53分のバスで本栖湖入口まで戻ることができることが確認できたのだった。一応念のために富士急バスに電話して、12月29日のダイヤ状況を確認し、 件のバスが運行されることを確認したのだった。

29日は 6時10分頃に本栖湖の駐車場に着くべく、4時過ぎに家を出る ・・・ つもりだったのだが、 少々準備に手間取って出発は 4時半。空には星が瞬き、今日は晴天、ダイヤモンド富士が期待できそうである。
本来は中央高速道を使って本栖湖へ行くのが正しいのであろうが、国道16号線はあまり好きではないので、家の近くにある横浜ICから東名高速道に乗る。 前回の毛無山登山と同じく、御殿場ICで高速を下りるつもりである。
しかし、結局、道路の凍結状況が心配だったので、富士ICまで進み、その後、西富士道路を北上することにした。
途中のコンビニで食料・水を購入。出発が遅かったこともあって、そこからかなりスピードを上げたのだったが、やがて前を行く遅いトラックに遭遇。 気温はマイナス5度を示しており、しかも山道なので、無理な追い越しも掛けられず、かなりペースが落ち、本栖湖の駐車場に車を駐めたのは 6時30分を過ぎていたのであった。
これでは 竜ヶ岳頂上でダイヤモンド富士を見るのは難しいが、そこは良くしたもので、途中の石仏・東屋がある場所まで到達していれば、 後は基本的にどこからでも富士山頂上から昇る朝日を見ることができるのである。
とは言え、それ程ゆっくりしている余裕はなく、急いで身支度をし、6時43分に駐車場を出発する。


この時期、 ダイヤモンド富士が見られるということで、駐車場はもっと混んでいると思ったのだが、駐車している車は僅か 4台。
来年は辰年であることから、1月1日に この 竜の名の付く竜ヶ岳から ダイヤモンド富士を眺めよう という人は多くいると思われるが、師走のこの忙しい時期、山登りする人は少ないということであろう。

頻繁に付けられている道標に従い、キャンプ場の中を進む。
前回 竜ヶ岳に登ったのは 1月の下旬だったため、足下には雪があったのだが、今は全く無く、急いでいる身には大変有り難い。

キャンプ場の中を通る道路の向こう、 樹林越しに富士山が見える。 周囲はかなり明るくなってきている。道標に忠実に従って進み、やがて竜ヶ岳登山口に到着。 時刻は 6時53分。
山道に入っても足下に雪は無く、無駄なく歩けるのが有り難い。少々早足で進む。
やがて、富士山を見通せる開けた場所に登り着く。ここで待っても良いかと思ったのだが、 時刻はまだ 7時15分。富士山山頂から日が昇るのは 7時48分前後らしいので、 そのまま石仏・東屋のある場所へと進む。
一旦 下る道の向こうに竜ヶ岳の姿が見える。左側の肩の辺りが石仏のある場所であろう。少々足を速める。

再び道が登りになると、富士山が見通せるようになる。
前回はこの辺りで朝日が登り始め、富士山の左の裾 辺りから日が差し始めたのだった。
その時も 感動した覚えがあるが、果たして 山頂から昇る朝日はどうであろうか。
少々息を切らせつつも、先を急ぐ。

7時35分に石仏・東屋のある場所に到着。
まだ時間があるので、先に進んでも良かったのだが、ここで山頂からの日の出を待つことにする。
東屋に入り、そこから日の出を待つ。
東屋の前には 1人おられ、カメラ、そしてビデオをそれぞれ三脚に設置して、富士山の頂上から朝日が出てくるのを待っていた。 これを見て、小生も三脚を持ってくるべきであったと反省。
こういう日の出を撮る場合は、事前にマニュアルモードで富士山頂上にピントを合わせ、 露出設定も行い万全を期すべきであったのだが、そこまで頭が回らなかったのである。

静かに時を待つ。
周囲には 1人しかおらず、静かなのが有り難い。
恐らく 竜ヶ岳山頂の方は もう少し人が居ることであろう。 少し遅れ気味だったのは正解だったかもしれない。

徐々に富士山山頂に光が集まり始める。
いよいよ山頂からの日の出である。年甲斐も無く少々緊張する。良い雰囲気である。



竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山登山データ

上記登山のデータ登山日:2011.12.29 天候:快晴単独行日帰り
登山路:本栖湖駐車場−竜ヶ岳登山口−石仏−竜ヶ岳−端足峠−雨ヶ岳−タカデッキ−大見山−毛無山−五合目−麓宮− 朝霧グリーンパーク入口−(バス)−本栖湖入口−本栖湖駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−富士IC−(西富士道路)−小泉若宮−(国道139号線)− 本栖−(県道709号線)−本栖湖駐車場 (車にて)
交通復路:本栖湖駐車場−(県道709号線)−本栖−(国道139号線)−スバルライン入口−(県道707号線)− 富士吉田IC西−富士吉田IC−(東富士五湖道路)−須走IC−(国道138号線)−萩原北−(国道246号線)−水引−(厚木街道)−瀬谷四丁目−瀬谷 (車にて)

毛無山 1、  毛無山 2、  毛無山 3、  毛無山 4、  毛無山 5 もご覧下さい。

百名山以外の山に戻る   ホームページに戻る