竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山( 毛無山:1,945.5m ) 2011.12.29 登山



【PHOTO & 記録 竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山 4】

足下には雪があるものの、風も無く、また左方から暖かい日が差すので、ほぼ日だまりハイクである。
さらに高度を上げて振り返れば、樹林越しではあるが竜ヶ岳と本栖湖が見える。
やがて、富士山を見通せる開けた場所に出る。 ここは傾斜も緩く、前方 左には毛無山も見える。 大変気持ちが良いが、一方で少しへばってきた。加えて斜面の登りが再びきつくなり始める。

斜面の雪はこの辺になると凍っている所もあり、登りは良いが下りには軽アイゼンがあった方が良いかもしれない。

息を切らせつつ登って行くと、 上から 20人近い団体が下ってきた。これは雨ヶ岳頂上は混んでいるのかもしれない とちょっと不安になる。
が、それは杞憂。10時15分に雨ヶ岳頂上に着くと、そこには誰もいなかったのだった。ありがたい。

この頂上から眺める富士山も素晴らしい。 欲を言えば、もう少し遅い時間の方が逆光にならずに もっと良く見えるはずである。
この竜ヶ岳雨ヶ岳、毛無山間は 富士山の北西部にあたるので、朝の内は逆光になり少々富士山が見づらいのが残念である。
かといって、遅い時間だと、ダイヤモンド富士を見ることができないが・・・。

頂上で 20分近く休憩し、 10時34分に出発。毛無山を目指す。
あのササに囲まれた道はどうなっているのだろう と思いつつ進むが、道はしっかり整備されており、全く問題ない、というか、素晴らしいプロムナードである。
ササをキレイに刈り払って道が付けられており、もうルートを探す苦労など全く不要である。
所々で振り返れば、富士山がその姿を見せてくれ、 タカデッキと思しき高みを越えた所では、右方に南アルプスの山々を見ることができる。
もう何の心配も無い、安心して通れる縦走路である。

その南アルプスの眺めは竜ヶ岳 からのそれに負けず劣らず素晴らしい。
場所を変えていけば、ほぼ全部の南アルプスの山々を見ることができるが、一番目に着くのは赤石岳と荒川三山である。
この夏はこの赤石岳と荒川三山に再度登ろうとしたものの、天候に恵まれず赤石岳ピストンのみで断念。 2012年こそは荒川三山に登りたいものである。

前回はかなり悩ませられたササ原も、 今はその中にキレイに道が付けられており、本当に気持ちが良い。

前方には毛無山が見え、 そこまでに至るまでにはアップダウンがきつそうであるが、気持ち良い展望が続くので、全く億劫に感じない。

目を凝らすと、 毛無山から北に派生する尾根の後方にも白き頂がかすかに見える。
先程まで見えた聖岳は手前の笊ヶ岳に隠れ、 代わりに笊ヶ岳の左にあるズングリとした布引山の左後方に、上河内岳と思しき山が見える。
そして、さらにその左方に見える白き山は、もしかしたら光岳かもしれない (多分にそうあって欲しいとの希望も入っている)

無論、 富士山の方もよく見える。
この時間になると、太陽は南にあるので、東南東方向の富士山は見やすくなってきている。

道の方は明瞭。12年前のあのササの海が嘘のようである。
道には白地に赤い字で 『 登山ルート 』 と書かれた標識が一定の間隔で立てられている。 そこには 「 富士宮市遭対協 」 という文字が見えるが、遭対協の皆さんがこのルート整備をしてくれたのだろうか。 感謝。



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