毛無山・長者ヶ岳・天子ヶ岳( ルート中の最高峰は 毛無山:1,945.5m ) 2012.1.7 登山



【PHOTO & 記録 毛無山・長者ヶ岳・天子ヶ岳 6】

さすがに長者ヶ岳から天子ヶ岳への道は良く踏まれており、先程までの道とは雲泥の差である。道は緩やかに下り、 鞍部からはまた緩やかに登り返す という感じである。
樹林の先にはミニ富士山のような形をした天子ヶ岳が見える。
登りにかかると、やがて足下に露岩が目立つようになるが、それも束の間、道は緩やかになり、落ち葉の舞い散った中を進む。
そして、15時43分、天子ヶ岳頂上到着。
「 ← 白糸・立石、長者ヶ岳 → 」 と書かれているので方向を示すだけの標示板かと思ったら、 その真ん中に 「 天子ヶ岳 」 の文字があった。展望も利かず、寂しい頂上である。

と思ったら、 少し進んだ所に広場があり、その傍らには祠もある。雰囲気的にはこちらの方が頂上らしい感じがするが、この広場は一段低い。
また、広場の真ん中には木に囲いがしてあり、その傍らには 「 瓔珞 (ようらく) つつじ伝説 」 が書かれた案内板もあった。
この広場も展望は無い。

しかし、左の方に展望台があるようで、道標に従って進むと、富士山が見通せる場所があった。
長者ヶ岳から見た時に、富士山の右斜面を覆い始めていた雲はさらにその勢力を伸ばしたようで、 写真のように富士山は襟巻きをしたような状態である。
富士山の左上方には月が見える。

さて、時刻は 15時48分。 ユックリしていると山に囲まれての下山道では 途中で暗くなってしまう可能性が高いので、急いで下山する。
道をジグザグに下る。
途中、左方を見やれば、毛無山が夕日に染まりつつあるのが見える。 よくもまあ長い距離を歩いてきたものである。

さらには富士山も見える。
もうほぼ雲に巻かれつつあり、頂上部分だけが見えている。
左後方の月がなかなか良い。

道はやがてジグザグ道からストレートな道となり、右手にヒノキ林、左手に桜並木という面白い構成の中を下るようになる。
桜並木を抜けると左手の展望が開けるが、最早 暗くなりつつあり、富士山も雲の中である。
道は再びヒノキ林の中を下るようになる。日が暮れ始めていることからヒノキ林は暗く、さらには今まで頻繁に現れていた道標が無くなって不安になる。

足下の道は明瞭であるが、 一方で踏み跡がかなり多い。
やがて、下方に林道が見えてきた時はホッとしたが、道はこれで終わりでは無かった。
林道を横切り、再び林の中に入ることになる。有り難いことに、こちらはまだ明るく、ほぼ平らなのが有り難い。
登山口に出たのは 17時4分。もう周囲は真っ暗である。
神社の横を通り、車道に出る。後は一直線。
しかし、バス停に着いたのは 17時35分。1時間待ちである。幸いタクシーが来たので、車を駐車した所までタクシーで戻る。 新年早々贅沢をしたが、バス停から真っ暗な中を 20分近く歩かないで済んだので、正解であろう。
新年早々 ハードな山行になったが、縁起の良い富士山を眺められ、 大変満足である。



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