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そして、左側には富士山。
先程の毛無山頂上から見た富士山と比べ、
大沢崩れがかなり正面に近づいて来た感じがする。
聞けば、長者ヶ岳から見る富士山では大沢崩れがほぼ正面に見えるとか。富士山の周りを回っていることが実感でき楽しい。
また、この時間、そしてこの場所になると、富士山と太陽の関係もかなり理想的になり、
富士山の山肌がよく見える。
それにしても雪が少ない。 |
暫く下ると、またまた南アルプスがよく見えるようになってきた。
ここでは、写真の様に塩見岳、小河内岳、
荒川東岳 (悪沢岳)、
そして荒川中岳、前岳がよく見える。
やがて、猪之頭峠と思しき場所に到着。時刻は 12時16分。
ただ、見落としたのか、標識を見つけることはできなかった。
ここからは湯之奥林道へと下ることができるようで、道標も置かれている。
小生の地図は 2005年のものなので、林道へ下る道は載っていないが、今 立っている場所の下にはトンネルが通っているようである。
ここから 熊森山への登りが始まる。 | |
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この登りが厳しい。毛無山以降 全く休んでいないので疲れが出てきていることもあるとは言え、
本日 一番の登りであった。
道は少々荒れ気味。土があまり踏み固まっておらず、ザラついて滑りやすく、小さな岩もゴロゴロしている。
喘ぎ喘ぎ登る。後で調べたら、猪之頭峠から熊森山までの標高差は 200m程しかないということが分かったのだが、
ほぼ直線の急登にもうバテバテであった。
高度を上げて振り返れば、雪見岳とその左後方に毛無山の一部が見える。
進んできた距離に少々驚かされる。 |
12時44分にバテバテになりながら着いた熊森山の頂上は、
小さな広場になっている。
頂上には三角点があり、標識もいくつか置かれている。標識の中には 「 雲守山 」 というのもあったが、
この熊森山の名の由来を知りたいものである。
ここで 久々の休憩。残念ながらこの山も展望が無い。
道はここから左に曲がるのだが、そのまま正面やや右の方向にも踏み跡らしきものがあり、少々 戸惑う。方向を示す標識は方向が曖昧で当てにならず、
テープに従って左へと進んだのだった。12時56分に熊森山を出発。 | |
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ここから道はドンドン下る。
道は少々荒れ気味。しかし、明瞭ではある。
下る途中、樹林が切れて富士山が見通せたが、
結果的には、ここから長者ヶ岳に至るまで、木々に邪魔されずに富士山をハッキリ見通せるのはこれが最後であった。
下り着いた所から試練の道が始まる。キツイ登りはないのだが、緩やかな、あるいはほぼ平らな道が続いた後、目の前に小さな高みが現れ、
それを乗り越えるとまた緩やかな道、そして高みが現れる というパターンが延々と思う程続く。
この小刻みなアップダウンの繰り返しがディブローのように ジワジワと効いてくる。 |
やがて、湧水峠を通過。
時刻は13時33分。ここには 「 ← 湯之奥林道 」 と書かれた道標がある。
峠から少し進み、落ち葉の多い斜面を登っていくと いきなり明るい場所に飛び出した。
この明るい場所には送電線の鉄塔があり、その鉄塔の下には写真のような作業小屋もある。
送電線は今 歩いている尾根を横切って東西に延びており、西に延びる送電線を目で追うと、
その先には七面山、
そして七面山が抱える大崩壊地 ナナイタガレに日の光が当たっているのが見える。時刻は 13時42分。 | |