小金沢山 & 牛ノ寝通り( 小金沢山:2,014.3m ) 2012.05.05 登山



【PHOTO & 記録 小金沢山再登山 6】

12時52分、榧ノ尾山を出発する。
すぐに、左へ下る道が現れる。しかし、傍らに標識はあるものの、標識は完全に朽ちていて全く読むことができない。
また、途中、巡視路への分岐がいくつかあったものの、これまた行き先不明なので、下る気にはなれない。
ただ、後で色々調べてみると、白糸ノ滝方面に通じる道があるにはあるらしい。ただ、小生の古い地図 (1991年版) にはその記載は無い。

それにしても平らな道が結構続く。確かに歩きやすいが、 もう少し起伏があっても良い気がする。贅沢な悩みではあるが・・・。

ほぼ平らな道が続くが、 尾根上を通っている訳ではない。左上に尾根が続き、その少し下側を進む感じである。従って、地図上にある王蝶山、狩場山などの山頂は巻くことになる。 これらの巻いてしまった山に登ると、その頂上には立派な標識が立っているらしいのだが、そこへと導く道標はなかった気がするので、 知らずに通過してしまう。
写真の様な感じのなだらかな尾根が左上に続く。
そういえば、途中、牛ノ寝 と名の付くピークもあったようだが、全く気づかずに通過してしまったのだった。

順調に足を進める。
途中、登山道の傍らに地蔵尊 (と思う) が彫られた石碑があったが、石碑はかなり新しいようであり、 基本的にこの道に宗教的な臭いはしない。
先にも述べたように、この道が小菅村と甲斐国を結ぶ小菅大菩薩道だったとのことなので、往時、ここを多くの人々が行き交ったと思うと、 道の途中に地蔵尊があっても可笑しくはないが・・・。

やがて、自然林が檜の植樹林に変わり、そこを抜けて暫く進むと大ダワ (棚倉) に到着。 時刻は 13時48分。
ここで、暫し休憩を取る。

この大ダワも北面が開けており、 飛龍山雲取山を見ることができる。 こちらから見る飛龍山は今まで見てきた形とは異なり、横幅がかなり出てきている。また、サオラ峠へと下るミサカ尾根の張り出しが印象的である。
また、飛龍山の左側に先日登った大常木山、竜喰山へと続く山並みが見えるのも嬉しい。

大ダワでは 10分弱休憩した後、道標に従って小菅村へ向けて道を左にとる。 まっすぐ進めば、朝方 車で通った松姫峠である。
道は斜面を水平に横切る形で進む。右上の斜面にはカラマツが見られ、左下は急斜面で自然林となっている。

途中、何回か分岐が現れる。小菅の湯へ誘う道が多いが、小生は白糸ノ滝に戻らねばならないので、モロクボ平経由にて小菅村 (川久保) を目指す。 その モロクボ平には 14時29分に到着。
ここにも分岐があり、同じ 小菅村でも川久保方面と小菅の湯がある田元方面に分かれる。ここでも川久保を目指して進む。

モロクボ平からは落ち葉で埋まった溝状の道を下る。 落ち葉は所々でかなり積もっており、落ち葉をラッセルしているようである。
落ち葉のラッセルを終わると、樹林帯をジグザグに下るようになり、やがて周囲は良く整備されたヒノキの樹林帯に変わり、 その中をまたまたジグザグに下るようになる。

そして、ワサビ田の横を下っていくと、 やがて下方に人家が見え始め、15時丁度に 『 牛ノ寝方面登山口 』 と書かれた標識の立つ登山口に下り着いたのだった。
ここからは舗装道を通り、小菅村駐在所の前に出る。斜め向かい側にあるスーパーで冷たい飲み物とアイスクリーム (チョコモナカ ジャンボ) を購入。 それを片手に持ちながら白糸ノ滝を目指す。
ここから白糸ノ滝までかなり距離があることは、今朝 車で通ったので十分に認識しており、ため息をつきながら車道を登る。
車道を 30分弱登った所で、舗装道は砂利道に切り替わる。ガードレール横に 『 白糸ノ滝まで 2.7km 』 の文字、 山道での 2.7kmは 50分程であろうか。

有り難いことに舗装道を過ぎてからは傾斜が緩やかな道が続く。
それでも、一旦 下山した気持ちなので、この白糸ノ滝への戻りは結構堪える。
おまけに、登山者が乗っていると思われる車が上からドンドン下ってくるので、心情的にはあまり面白くない。
16時を少し過ぎたところで、『 白糸ノ滝まで 0.5km 』 の表示。 駐車場は滝より手前にあるので、もう残り僅かと元気が出てくる。そして、写真のような道の先を右に曲がると駐車場が待っていたのだった。 時刻は 16時6分。
本日は、マッタリとした登山を目指したものの、欲張ったが為に 結局 10時間近い登山となってしまった。 しかし、小金沢山は想像以上に素晴らしく、 牛ノ寝通りも楽しく歩くことができ、満足の 1日であった。



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