| 本日はかなり時間に余裕があると思って、
この小金沢山の頂上でノンビリとしてしまい、
11時10分に出発する。
他の人達は縦走路をさらに先へと進んでいったので、戻ることに少々引け目を感じてしまったが、あくまで本日の主役は牛ノ寝通りである。
とは言え、表向きの目的地に過ぎなかったはずのこの小金沢山もなかなか素晴らしい山であった。何よりも熊沢山から小金沢山へと至るまでの景色が素晴らしい。
写真は樹林帯を抜け、双子のような天狗棚山 (左) と熊沢山が目に飛び込んできたところであるが、
気分が高揚する光景である。 |
気持ちの良い狼平を通り抜け、
天狗棚山の登りにかかったところで小金沢山を振り返る。
やはり、なかなか立派な山であるし、手前の狼平のササ原も素晴らしい。
西側に見える南アルプスはもはや空の中に溶け込みつつある。
と、ここで先程述べた模型飛行機の残骸がササ原に落ちているのを発見。
こうなれば粗大ゴミであろうが、持ち主は回収して欲しいものである。言い訳になるかもしれないが、
登山者にこれをゴミ箱まで持って行け というのは酷である。
再び、前方に 熊沢山と大菩薩嶺を見た後、
道は天狗棚山の下りにかかる。 | |
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下り斜面の先には石丸峠への道と、牛ノ寝通りとの分岐点となり、そこには写真の様な標識が立っている。時刻は 11時54分。
さあ、いよいよ本日の目的である牛ノ寝通りへと足を踏み入れることになる。
本日 最後となると思われる南アルプスの山々を眺めた後、先程の天狗棚山へと登る道から斜め左に下っていく。 |
道は下りが続くので、当然展望は限られてくるが、先程 その頂上に居た
小金沢山を樹林越しに見ることができる。
こちらから見る小金沢山は台形をしており、先程 登り始めてから頂上まで結構距離があったことを考えると、その頂上は台形の左端になるようだ。
そして、小金沢山の左後方に見えているのは牛奥ノ雁ヶ腹摺山、そして黒岳ということになるが定かでは無い。 | |
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そして、さらには雁ヶ腹摺山の姿も見ることができる。
雁ヶ腹摺山の右に下る斜面は一旦下った後再び上がり出しているが、その下りから登りに変わる場所が大峠であろう。
また、雁ヶ腹摺山の左に続く山は大樺沢ノ頭 (丸岳) というらしい (一番左のピーク)。
やがて、道は 長峰 (ながね) への分岐を表す 真新しい標識のある場所に到着。
ここが米代であろう。時刻は 12時4分。
なお、長峰への道標の下には 『 道跡不明瞭通行注意 』 と書かれている。確かに出だしからササに覆われて道も良く分からない。 |
道はやがて神懸岩 (かんがけいわ) と呼ばれる大岩の下を通る。
その時、異臭がするなと思って足下を見ると、原形を留めない鹿の死体があったのだった。子鹿のように思えたが、岩から誤って転落したのだろうか。
今度は左手樹林越しに飛龍山や
雲取山が見えてくる。
道は最初はジグザグの下りが多かったのだが、やがて写真のようなほぼ平坦な道が頻繁に現れるようになる。これが牛ノ寝通りの特徴なのであろう。
確かに歩きやすく、まるで廊下のようである。
途中、左に下る道があり、傍らに立派な道標も立っていて 『 山道 』 と書かれていたが、
全く 意味をなさない道標である。進む先に何があるかを示して欲しい。先程 小菅村からの登り途中で分岐していた 『 山道 』 と関係があるのだろうか。 | |
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歩きやすい道を快調に進んでいくと、やがて道の左手に土手のような場所があり、そこに榧ノ尾山と書かれた標柱が立っていた。
時刻は 12時44分。
とても山とは思えない場所であるが、何と三角点も置かれている。1,429.4mだそうである。
ここは北側が一応開けていて、樹林越しではあるが飛龍山や
雲取山を見ることができる。
但し、樹林に葉が茂るようになったら、恐らく見えなくなってしまうことであろう。
また、反対側には雁ヶ腹摺山山が大きい。
土手状の場所に切り株などがあったので、小休止。 |