小金沢山 & 牛ノ寝通り( 小金沢山:2,014.3m ) 2012.05.05 登山



【PHOTO & 記録 小金沢山再登山 3】

介山荘前の人混みが少し減ったのを見計らって熊沢山の姿を写真に収める。
この熊沢山は、こちら側から見れば樹林に囲まれた何の変哲も無い山であるが、頂上 (実際はどこが頂上なのか不明のはず) を越えて南側に出れば、 南〜東に広がるササ原の斜面が素晴らしいのである。
裂石からこの大菩薩峠、そして大菩薩嶺を目指す人は多いが、 この熊沢山を挟んだ向こう側も素晴らしいので、前回 小生が辿ったように、裂石から上日川峠に至った後、ダイレクトに大菩薩峠を目指さず、 石丸峠、そして熊沢山経由で大菩薩峠、大菩薩嶺を目指して欲しいものである。

9時20分、 小金沢山を目指すべく大菩薩峠を出発する。
介山荘前を通り、上日川峠への道を右にやり過ごして樹林の中に入る。この熊沢山への登り斜面は、樹林に囲まれており、 倒木も多く見られ、如何にも奥秩父の山らしい雰囲気がある。
15分程登れば道は平坦になり、また展望も開け、写真の様に富士山 の姿を見ることができるようになる。
道は熊沢山の頂上直下を横切る様に進み、すぐに明るいササ原の斜面が眼下に広がる気持ちの良い場所に飛び出ることになる。
なお、以前 熊沢山の頂上を探したが、ピークらしき場所には東京都水道局の立てた 林班界標があるだけで、 頂上を示すものは見つからなかったのだった。

ササ原の斜面をユックリと下る。
富士山が見え、 その左にはこれから登る小金沢山が なかなか立派な山容を見せている。
そして、こちらから小金沢山へと続く尾根にはササ原が多く見られ、爽快感を覚える光景である。
特に、小金沢山とその手前の天狗棚山の間にあるササ原は狼平と呼ばれており、小金沢連嶺を辿る際には歩くのが楽しみな場所である。 その狼平の後方には雁ヶ腹摺山が姿を見せている。

熊沢山の斜面を下り着いた所が石丸峠。到着は 9時48分。
ここで道を少し外れ、岩が並んだいわくありげな場所に行ってみる。そこからは飛龍山竜喰山方面がよく見える。

石丸峠からは再び登りとなる。
振り返れば、南アルプスの山々が見える。しかし、大菩薩峠の時もそうだったが、全体的に霞み気味である。
写真は、一番右に北岳。 その左の間ノ岳は木に隠れている。 そしてさらに農鳥岳と続き、広河内岳、 塩見岳と続くが、 塩見岳は少々見えにくい。
そして、塩見岳の左には真白き蝙蝠岳が続き、さらに荒川東岳 (悪沢岳) が続いている。

石丸峠から少し登れば、牛ノ寝通りへの分岐に到着。この小高い場所から南アルプスがよく見える。時刻は 9時55分。
写真は一番右に広河内岳。その左に塩見岳がズングリとした頭を見せており、 さらに塩見岳の左には蝙蝠岳が見える。
そして、荒川東岳 (悪沢岳) が大きく盛り上がり (写真真ん中)、さらにその左には赤石岳聖岳が続いている。 また、聖岳の左に見える白き山は上河内岳かもしれない。

道は牛ノ寝通りへの分岐から右に曲がり、天狗棚山への登りにかかる。 そして、ほんの一登りで天狗棚山。振り返れば、熊沢山の右手に大菩薩嶺がよく見える。

草木のないササ原の尾根を進む。
どこが天狗棚山の頂上か不明であるが、大変見晴らしの良い、気持ちの良い高みである。
前方には小金沢山がなかなか見事な山容を見せており、 その手前に広がる狼平も素晴らしい。



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