小金沢山 & 牛ノ寝通り( 小金沢山:2,014.3m ) 2012.05.05 登山



【PHOTO & 記録 小金沢山再登山 4】

振り返れば、スキー場のようなササ原の斜面を有した熊沢山と、その右側に大菩薩嶺、 妙見ノ頭などが見える。とても爽快な気分になる展望である。

ここで少し道を逸れて西側の岩場に行ってみる。
この岩場からは南アルプスの山々を見ることができる。先にも述べたように、霞み気味ではあるが、南アルプスのオールスターが連なる光景はやはり圧巻である。
また、手前には大菩薩湖 (上日川ダム) が浅葱色の水を湛えており、人造湖ではあるがうまく周囲の景色に溶け込んでいる。

岩場から再び縦走路に戻る。
この岩場経由の道をとったため、縦走路脇に落ちていた模型飛行機の残骸を見損なってしまった。 小金沢山から戻る時に、 その残骸を見て少々驚いた次第であるが、そう言えば ヤマレコにもその写真が掲載されていたのだった。
斜面を下り狼平へと向かう。目の前には素晴らしいササ原が広がっており、気持ち良く歩くことができる。
大菩薩峠から大菩薩嶺に向かう尾根も素晴らしいが、 こちらの石丸峠から小金沢山への尾根道も素晴らしい。しかも前者に比べて人が少ないのが嬉しい。
熊沢山を境として、こちら側は裏大菩薩と名付けたいくらいである。

狼平を通過する。
縦走路は狼平に 1本だけ立つ松の木のかなり西側を通っているのだが、ここは縦走路を外れて松の木経由の遠回りな道を進んでみる。 一本松の傍らには狼平を示す標識が立っている。時刻は 10時9分。
狼平という地名は結構各地にあるようで、自分が行ったことがある所だけでも、ここの他、 雲取山飛龍山の間、 天川川合から大峰山 の弥山に登る途中などの場所が思い浮かぶ。
昔は、このササ原を狼が群れをなして走ってたのだろうか。
写真は狼平と天狗棚山を振り返ったところ。

道は平らな狼平を過ぎ、 小金沢山への登りにかかる。
少し高度を上げると、またまた南アルプスの山々が見えてくる。そして、さらに目を北西の方向に向ければ、 先日登った国師ヶ岳と北奥千丈岳が見える (写真右奥に見える黒い山で、 2つならんだ小ピークの右側が国師ヶ岳)
国師ヶ岳・北奥千丈岳の左には金峰山も見えているが、 頂上付近の雪もかなり少なくなってきているようだ。
そして、金峰山の左には霞み気味ながらも八ヶ岳も見える。
また、国師ヶ岳の下方に見える山は黒金山であろう。

道はササ原の斜面から樹林帯へと入っていく。
樹林帯も奥に進むと、倒木や苔などが多く見られるようになり、奥秩父らしさを感じさせてくれる。

この小金沢山は 3回目となるが、 前回登ったのは 2000年。そうであれば、記憶も曖昧になる訳で、すぐにでも頂上と思っていたのになかなか頂上に着かない。 こんなに距離があったのかと少々驚きながら進む。

そして、 かなり傾斜が緩んできたかと思ったら、少し開けた場所に飛び出した。目の前には 『 山梨百名山 小金沢山 』 の標柱があり、 三角点もある。時刻は 10時46分。
この小金沢山の頂上はなかなか展望が良い。 南東方面に雁ヶ腹摺山が間近に見え、 そして何よりも富士山が大きい。 また、雲取山もよく見える。
これ程展望が良かったと言う記憶がなかったので、少々ビックリである。ただ、家に帰って 2000年の登山記録を見たら、 当時も結構展望が良かったようだ。記憶のいい加減さにあきれるとともに、そのいい加減な記憶に基づく変な思い込みを恥じた次第である。



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