天狗岳再登山 ( 西天狗:2,645.8m ) 2009.5.9 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳再登山 1】

ゴールデンウィークがカレンダー通りの休みの者にとっては、 5日間の連休が終了した後の 5月 9、10日の土日は何となく中途半端で、ゴールデンウィークの残滓という感がある。
しかし、5連休後半が雨に祟られた状況では、9日の土曜日が快晴との予報を聞けば、俄然 登山の実行日としてクローズアップしてくる訳で、 早速 山へ行くことを決めたのだった。
とは言うものの、行くべき山が思いつかない。できたら初めて登る山にしたいところである。 また黒斑山平標山などで少々病み付きになった残雪の山にも行きたいとも思う。 そのため色々情報を入手していたところ、1つ適当と思われる山が見つかった。
しかし、ネットでその山についてもう少し詳細に調べてみると、何と 9日はその山の山開きということが分かり、 混雑するに違いないと断念したのであった。

こうなってしまうとなかなか適当な山が見つからず、そうこうしているうちに時間切れ。
仕方なく、残雪の山ということを優先し、8年前に登っており、昨年の 11月にもトライしようとして断念した八ヶ岳連峰 天狗岳に登ることにした。
先般の断念は、登山口である渋ノ湯の駐車場まで行ったものの、そこに至るまでの車道は途中から雪の道となり、ややビビリながらの到着。
しかも、駐車場ではガスが濃いため、何も見えないつまらない登山になる可能性が高く、さらにもしかしたら、 この先雪が降ることも十分に考えられたため、早々に登ることを断念し、 雨乞岳の再登山に切り替えたのだった。

という状況であるから、今回も渋ノ湯からトライするべきなのだが、 どうも 5連休の怠惰な生活の後、2日間出勤したことで体調が狂ったのか身体が重い。
従って、あまり無理はしないことにして、勝手知ったる、そして距離の短い唐沢鉱泉からの道を選んだのであった。
唐沢鉱泉からは黒百合平、スリバチ池経由にて東天狗を目指すコースと、唐沢鉱泉から西天狗に直接登るコースがあるが、 先に述べたように身体が重いことと、スリバチ池から眺める東・西天狗の姿が遅い時間になると逆光になるのではないかと考え、 無難に前回と同じ黒百合平経由の道を選んだのだった。

横浜の家を 4時20分過ぎに出発。いつも通り国道16号線にて八王子へと進み、 八王子ICから中央高速道に乗る。
さすがに 5連休初日の 5月2日に平標山に行った時のような渋滞は無く、順調に諏訪ICに到着 (諏訪南ICの方が近いと思ったのだが、 カーナビは諏訪ICを示唆)
カーナビにフォレストカントリークラブ三井の森と入れておいたので、スムーズに三井の森、そしてゴルフ場へと進むことができ、 ゴルフ場を過ぎてからは唐沢鉱泉の案内表示板に従って山道を進む。
そして 6時54分、唐沢鉱泉到着。鉱泉手前の無料駐車場に車を駐める。


身支度をして 7時3分に出発。当然、スパッツを着用する。
駐車場からまずは唐沢鉱泉の建物へと進む。身支度中にやってきた黒いハリアーの持ち主 (年配の方) と挨拶を交わす。 実はこのハリアーは高速道を諏訪ICで下りて、国道20号線を進んでいる際に小生の車の後ろに付いた車である。
その後 国道152号線を進んでいる途中で右折したので、山とは関係なかったのかと思っていたら、尖石縄文考古館手前の交差点を通過する際、 右方からやって来るのが見えたのだった。
最初に黒いハリアーを見た時、何となく同じ目的地のような気がしたのだが、それが当たったのでちょっとビックリであった。

唐沢鉱泉の立派な建物の前を通過し、 林道のような道を進む。
右に鉱泉の源泉を見てさらに進むと、右手の沢に写真のような橋が掛けられているのが見えてきた。 黒百合平に行くにはこの橋を渡ることになる。
天候は快晴。例の如くノドが渇くが、先般の黒斑山平標山の時ほどではない。
橋を渡ってシラビソ ? 林の中の登りが始まる。道は良く踏まれており、また、この辺では雪もない。
ただ、周囲は苔がかなり群生している。

橋を渡り登り始めてから 15分くらい経つと、登山道に残雪がチラホラ現れ出す。
しかし、この辺では凍っておらず、軽アイゼンは不要。それでも、登り始めて 20分程で、写真のように登山道は残雪で完全に埋まった状態となった。
暫くはそのまま歩いたが、やがてアイスバーンのような状態になってきたため、軽アイゼンを装着する。
しかし、その先でまた雪が全くなくなった上に、木の根が多く露出している場所があり、木を傷つけないように歩くのに少々苦労した。 その後はずっと残雪の道となり、快適にアイゼンのグリップを利かせて進む。

橋から 50分ほど経過。 時刻は 8時丁度。残雪の量も多くなってくる。
雪が多くても固まっていれば問題ないのだが、少々雪が腐りかけた場所もあり、足を取られることも多くなる。

8時5分、渋ノ湯からの道と合流する。

道は小さな沢を何回も渡り返して進むようになる。沢には所々に鉄製の網でできた橋が架けられているが、 実際はほとんどが雪に覆われており、橋のないところを踏んで沢に足が浸かってしまわないように気をつけねばならない。
後でガイドブックを読んだら、普段は水流のない沢が多いとか。雪解け時しか歩いたことがなく、 水があるのが当たり前と思っていたので、ビックリである。
雪解け水は、雪の下も流れており、雪の下から水音だけが聞こえてくるのは少々不気味である。
また、いつか踏み抜いて水に落ちてしまうのではと不安になる。

足下に気をつけながら進んでいくと、 やがて樹林の先が明るくなり、8時33分、樹林を抜け出して明るい世界に飛び出した。
右を見れば、まだ雪を多く有する斜面が太陽の光で白く輝いている。



天狗岳再登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.5.9 天候:快晴単独行日帰り
登山路:唐沢鉱泉−黒百合平スリバチ池−東天狗−西天狗−第二展望台−第一展望台−枯尾ノ峰分岐−枯尾ノ峰−唐沢鉱泉
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−諏訪IC−(国道20号線−152号線)−三井の森−唐沢鉱泉 (車にて)
交通復路:唐沢鉱泉−三井の森−諏訪南IC−(中央高速道)−八王子IC−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

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