水晶岳 (黒岳) ( 水晶岳:2,986m、三角点は 2977.9m ) 2015.9.14-16 登山 (登頂は 15日)



【PHOTO & 記録 水晶岳 7】

一旦下りに入り、丸山との鞍部へと進む (写真)
鞍部からの登りは緩やか。ほぼ稜線上を登っていく。
周囲にはガスが立ちこめ、時折、丸山の姿を隠す。

振り返れば、三俣蓮華岳山頂にいた女性 2人が後を追ってきている。
それが刺激になったのか、それとも休憩したのが良かったのか、先程までとは違って結構 足が進む。

写真は三俣蓮華岳と丸山の鞍部付近から見た丸山。
なかなか立派な山容をしている。

先に述べたように、丸山への登りは緩やか。
道は最初稜線の左下を進み、その後は稜線の右側 (少し右側下方) を登っていく。
稜線の右下を進むようになると、稜線の左側は切れ落ちており、 一方 右側は緩やかに下っているので、火口の縁を登っているような錯覚を覚える。

緩やかな登りに助けられて、やがて広い丸山の頂上の一角に登り着く。
ここからは草とハイマツの生える、ほぼ平坦な道が続く。
ガスのため、展望は全く得られないが、もし展望があれば最高に気分の良い場所であろう。

普通、広い頂上はガスなどに囲まれた際には迷いやすいものだが、 この丸山は写真のように登山道が溝状になっているので、例え視界が失われても迷うことはないと思われる。

なお、どこかに頂上標識があったのかもしれないが、全く気づかず、 そのまま下り斜面に入る。

下り斜面の縁に立つと、その先はガスが濃く、目指す双六岳の姿は全く見えない。 時々ガスが流れ、鞍部が下方に見える程度である。

砂礫の斜面を下り、鞍部からは先程の丸山への登りと同じように右側斜面を登って、 まずはハイマツに覆われた小さな高みを目指す。
登り着いた高みでは、丸山頂上と同じようにハイマツの生える平坦な道が続く。そして下りに入ると、そのすぐ先にて中道ルートとの分岐が現れる。 時刻は 13時56分。

この先、ガスの双六岳が待っているのだが、 手元の地図に 『 双六岳山頂は広い。霧の日など迷いやすい。 』 と書かれていたことが頭に浮かぶ。
しかし、ここまで来て双六岳頂上を回避する という選択肢は考えられないので、中道ルートには入らずに真っ直ぐ進んで双六岳頂上を目指す。

ここからの登りも緩やか。
視界はほとんどないのだ、時折 サーッとガスが流れ、周囲の景色を見ることができるようになる。

左手に 槍ヶ岳が雲の切れ間から一瞬見え、 振り返れば丸山が大きく、その右後方に 水晶岳、ワリモ岳、 鷲羽岳がガス混じりに見えている。
丸山の左後方には 薬師岳もうっすらと見えている。

また、左手下方には、ハイマツと草の中を横切る中道ルートが見えている。

緩やかだった登りも徐々に傾斜がキツくなり始め、足下には大きな岩が目立つようになる。
身体の方も悲鳴を上げ始めるが、一方で周囲の状況は好転し始め、ガスは少しずつ無くなり始めている。
鷲羽岳同様、 この双六岳でも最後はガス無しの頂上を踏めるかも知れないとの希望が出てきて、少し元気が出る。

足下には大きな岩がゴロゴロし始め、疲れもかなり出てきて足が進まなくなるが、 見上げれば先の方のハイマツとハイマツの間に割れ目が見え、その後方に青空も見え始めている。あの先に頂上があるに違いない。
少し登っては立ち止まって上を見上げるというパターンを繰り返しつつも、何とか進んでいく。



水晶 1、  水晶 2、   水晶 3、  水晶 4、   水晶 5、  水晶 6、   水晶 7、  水晶 8、   水晶 9、  水晶 10  もご覧下さい。


めざせ百名山のページに戻る   ホームページに戻る