大滝山 ( 大滝山:2,616m、 三角点は 2,614.5m。なお、縦走中の最高峰は蝶ヶ岳 2,677m ) 2014.7.15 登山


【PHOTO & 記録 大滝山 8】

そしてこちらは、槍ヶ岳方面。
やはり、槍ヶ岳から南岳へと続く稜線は歩いてみたいという意欲を掻き立ててくれる。

ところで、蝶ヶ岳まで人には全く会わない状態だったのだが、 この蝶ヶ岳付近には平日であるにも拘わらず 20人近い人が居たのには少々驚かされた。
平日登山で山小屋も余裕などと考えていたが、これからのシーズン、平日といえども人気の山は混むことであろう。 マイナーなコース、人が少ない山を狙うしかないのだろうか・・・。

先に述べたように、 蝶ヶ岳山頂を 13時半に出発する。
先程 失敗した雪渓を慎重に渡り切り、ドンドン下る。最低鞍部の地塘を通過し、懸念していた登り返しも意外と楽に登っていく。

地塘の間を進み、地塘にかかる橋を渡った後は、長い登りが始まる。
傾斜は急ではないものの、やはり疲れがあってなかなか足が進まない。
14時18分に 『大滝山北峰まで 1km』 と書かれた標識を通過する。

疲れてはいるが、振り返れば写真のような光景が広がっており、元気をくれる。 往路では、常念岳方面はガスの中であったので、 この景色は得られなかったのであろう。大変気持ちが良い。

分岐には 14時42分に戻り着く。
かなりヘバってしまったので、午前中に休憩した岩に再び腰掛けて休憩し、14時52分に下山を開始する。
見納めとなる槍ヶ岳穂高連峰に別れを告げ、 お花畑の中を下って樹林帯に入る。

退屈・単調な八丁ダルミを抜け、 鍋冠山への登りに入るが、これも長い。
頂上手前にダミーのピークがあるのを往路で知ったので、騙されてガッカリすることなく、16時30分に鍋冠山頂上に到着する。
頂上で 7分程休憩した後、冷沢を目指す。

急斜面、緩やかな下り、平らな道などが繰り返される道を、疲れていながらも順調に下り、 冷沢の祠前には 17時39分に到着する。
もう安心であるし、まだ明るい。

余裕が出てきたので、堰堤の方へと進み、冷沢の水を口にする。冷たくて美味しい。
ペットボトルにも水を入れ、チビチビと飲みながら林道を歩く。
ただ、往路は元気だったため、苦痛には感じなかったのだが、長い林道歩きが辛い。もうヘバリ気味である。

熊鈴を大きく響かせながら林道を下っていくと、途中、 崖下の方から かなり大きな音が聞こえてきたのでビックリさせられた。 まさかとは思うが、熊が鈴の音に驚いて、崖下へ落ちていったような音であった。真相や如何に。

なお、写真は冷沢にあった冷沢用水の由来を記した案内板。

ゲート前には 18時12分に戻り着く。 11時間59分の山行であった。

本日は梅雨の晴れ間を狙い、初めての山である大滝山に登ったのだが、 終日天候に恵まれ、充実した山旅を楽しめたのであった。
結果的には、三股から蝶ヶ岳経由にて大滝山に登った方が時間的に楽だったかも知れないが、 それは結果論。快晴に恵まれたからこそ、蝶ヶ岳往復のおまけを付けたのであり、ガスにでも囲まれていたら大滝山止まりとなったはず。 もし、三股から登った場合、ガスに囲まれていたら大滝山は踏まなかったであろう。

静かな山旅であり、最高の一日であった。



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