大滝山 ( 大滝山:2,616m、 三角点は 2,614.5m。なお、縦走中の最高峰は蝶ヶ岳 2,677m ) 2014.7.15 登山


【PHOTO & 記録 大滝山 2】

展望のない道が続くが、一瞬、前方 樹林越しに稜線が見えた。
前方 (西) に見えることから大滝山の稜線ではないかと踏んだのだが、どうであろう。 もしそうであったとしても、まだまだ遠い。

再び展望が全くない道が続く。
しかし、嬉しいことに、やがて右手樹林越しに 常念岳らしき山がチラチラと見え始める。 ありがたいことに先程まで右手を覆っていたガスは、下方へと降りていったようである。
しかし、折角 常念岳が見え始めたというのに、木々が邪魔でなかなか見通せることができず、 イライラしながら進む。

漸く樹林の間から 常念岳頂上を見通せる場所に着く。
さらには、その後、樹林が切れて完全に常念岳を見通すことができる場所を通過し、ストレスが解消する。
但し、常念岳の頂上部分はハッキリと見えているものの、下方はガスに囲まれている。さらには、 その後 完全に常念岳はガスに飲み込まれてしまいガッカリさせられたのだが、 暫くして再び姿を見せてくれたのだった。

ここまで展望のないダラダラとした道が続いたので嫌気が差すとともに、 余りの単調さと寝不足により、眠くてしようが無い状態になっていたのだったが、 常念岳を見たことでテンションが上がり、眠気も吹っ飛んで元気が出てきたのだった。
なお、鍋冠山から下った後、平坦に近い緩やかな登りがダラダラと続くことになったが、 これが地図上の 八丁ダルミと思われる。

9時27分に 『大滝山北峰まであと 2km』 の標識が現れる。
この頃から傾斜は徐々に険しくなり、再び息が上がり出す。
ジグザグに道が作られていればまだしも、直線部分が長い登りが続き、結構これが苦しい。
実際はそれ程の急斜面ではないのだが、疲れてきた身体には厳しく、また一直線というのがかなり応えるのである。

10時5分に 『大滝山北峰まであと 1km』 の標識を通過する。

足下にはフキの葉のような形をした草が多く見られるようになる。 サンカヨウ と思われたが、サンカヨウは大小 2枚の葉がつき、この時期白い花が咲くとのこと。 花は咲いておらず、さらに大小 2枚の葉はなかった気がするので、違うかも知れない。カニコウモリか ?

喘ぎつつも何とか登り続けていくと、 シラビソの林はやがて灌木帯に変わり、さらにはお花畑へと変わる。
上方を見上げれば、大滝山の稜線が見え、その後方には青空が広がっている。
あの稜線に出たところで一休みしよう と頑張るが、なかなか足が進まない。少し進んでは立ち止まり上を見上げるという、疲れている時のパターンを繰り返しながら進む。

なお、周囲のお花畑にはピンクのハクサンフウロ、黄色いシナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ゼンテイカ、 白いサンカヨウなどが見られるが、最盛期はもう少し先なのかも知れない。

シナノキンバイ

お花畑で一番目立つのが、このシナノキンバイ。
カタカナよりも 『信濃金梅』 と書いた方が、その花の特徴を現している。

それから ゼンテイカもぼちぼち咲き始めている。
このゼンテイカは 『禅庭花』 という漢字となるらしいが、むしろニッコウキスゲという名で知られている。

下記の花の名前にカーソルを当てて下さい。
(シナノキンバイ  ゼンテイカ)

最後は少しザレて滑りやすい斜面を何とか登って行くと、テントを張るのに適した小さな広場に飛び出した。
そしてその先の方を見れば、濃い緑色の蝶ヶ岳が見え、 その後方に槍ヶ岳の尖塔、 その右に北鎌尾根が見えている。ようやく稜線に到着である。

そして、そこからハイマツの中を少し進めば、蝶ヶ岳・大滝山の分岐であった。 時刻は 10時56分。

標柱のソバに岩があったので、予定通り休憩することとし、 目の前の素晴らしい景色を楽しむ。



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