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また、右手前方には乗鞍岳も見えてくる。
少々霞み気味ながら、剣ヶ峰、朝日岳、摩利支天岳、里見岳、恵比寿岳、大丹生岳、
四ツ岳 (烏帽子岳が少し重なっている)、
猫岳、大崩岳といった峰々を確認することができる。 |
やがて、
ハイマツに囲まれた小さな広場に飛び出す。
字が消えてしまっている標柱が石に支えられて立っていたが、恐らくここが北峰であろう。時刻は 11時12分。
この北峰はテント場なっているようであるが、テントが張れるのは精々 5張り程度、非常に狭い。
この北峰はそのまま通過し、ハイマツの中の道を進む。 | |
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ハイマツの中の道を少し下ると、目の前に建物が現れた。大滝山荘である。時刻は 11時14分。
山荘は完全に閉まっており、あまりにも静か。そのため、明るい日差しの下ではあるが、何となく薄気味悪さを感じる。
さらには、山荘の外壁に 『クマに注意』 の警告が掲げられていることから、なおさら落ち着かない。
従って、山荘の前はそのまま通過し、小屋前の池に設置された木の板を伝って池を横切り、先へと進む。 |
やがて、左下に再び池が現れたので、
登山道を外れてそちらへと進んでみる。
池の縁に立つと、池の向こうに大滝山南峰が見える。
池の水が黒っぽいため、青い空や周辺の木々が池に映ってなかなか良い雰囲気の場所である。
道の方は、池の縁を回って再び登山道に合流できるようになっていたのだが、途中 倒木が道を塞いでおり、少々抜けるのに苦労する。
本来の登山道に合流した後は、草地を進み、
目の前に見える饅頭型をした南峰を目指す。
草地にはハクサンイチゲの白い花 (萼) が咲いている。 | |
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草地を抜けるとハイマツ帯の登りとなり、一登りで三等三角点の立つ南峰に到着したのだった。時刻は 11時23分。
この南峰も、北峰と同様にハイマツに囲まれているのだが、北峰よりもハイマツの背丈が高いので、あまり展望は良くない。
そのため、少し徳本峠方面へと進んで、ハイマツの背丈が低いところにて周囲の写真を撮る。
先程の分岐点と構図はほぼ同じであるが、高度が上がった分、
常念岳、
槍ヶ岳を始めとする山々は迫り上がってきており、
迫力がグッと増してきている。
写真は常念岳、そしてその左に東天井岳、中天井岳、大天井岳が続いている。
前常念の方はガスに隠れ気味である。 |
こちらは、
その東天井岳、中天井岳、大天井岳と続く尾根と、そのさらに左側の部分。
大天井岳の左には、ピラミッド型をして牛首展望台が見える。大天井岳と牛首展望台の間にも山が見えるが、三ツ岳かもしれない。
牛首展望台の左後方には野口五郎岳が見え、野口五郎岳の左手前には蝶槍が見える。
蝶槍の左後方に見えるのは、喜作新道のある尾根と思われ、一番高いのは恐らく赤岩岳であろう。 > | |