大滝山 ( 大滝山:2,616m、 三角点は 2,614.5m。なお、縦走中の最高峰は蝶ヶ岳 2,677m ) 2014.7.15 登山


【PHOTO & 記録 大滝山 7】

とは言え、道の方は急斜面、息を切らせながら登って行く。
少し傾斜が緩み、斜面を巻くようにして進むようになると、左手樹林越しに再び大滝山が見えるようになる。
ただ、これから登る蝶ヶ岳は大滝山よりも標高が高く、 一方で、ここから見る大滝山はこちらよりも高く見える。 まだまだ登り続けねばならないことを知り、ため息が出る。

再び傾斜が急になると、上部樹林越しに丸みを帯びた高みが見える。 恐らく蝶ヶ岳の一角と思うが、やはり遠く、高い。

周囲にハイマツが見られるようになると、 道の両脇にキヌガサソウが現れるようになる。
ウィキペディアによれば、キヌガサソウの名前の由来は傘状に広がる葉を、昔貴婦人が用いた衣笠に例えたことによるもの とされているようである。 また、花笠草 (ハナガサソウ) という別名もあるとのことである。
なお、写真のキヌガサソウは花弁が 10枚であるが、他に 6 〜 11枚の花弁を持つものがあるらしい。

キヌガサソウが両脇に多く咲く道を登り切ると、展望が開け、振り返れば大滝山が見えるようになる。

そして、すぐに雪渓を横切ることになる。結構 急な斜面を横切るにも拘わらず、 先日の雨で流れたのであろう、雪の上にステップはほとんど見えない。
雪に登山靴を蹴り入れながら進む。しかし、今 履いている登山靴は、靴底が柔らかく蹴り込む力が消されてしまい、少々蹴り込みが甘くなる。
それでも慎重に進んで行ったのだが、もうすぐ渡り切るという所で油断してしまい、谷側の右足が滑ってしまう。 ストックを使い、左足を踏ん張って何とか数十センチの滑落で済んだが、冷や汗ものであった。

雪渓を渡り切ると、『蝶ヶ岳ヒュッテまで 500m』 の標識が現れる。
雪解け水が流れる道を進む。

右手には常念岳が見えるが、 かなり下からガスが上がって来ており、頂上を飲み込む勢いである。
やがて、三股からの道と合流する。時刻は 13時6分。

そこから左へと道を取り、ジグザグに斜面を登っていく。
やがてハイマツ帯の中を進み、テント場を横切って左の高みに登れば、 そこには蝶ヶ岳山頂の標識が立っていた。 時刻は 13時17分。

地図上のコースタイムを 30分弱縮めたことになるので、13時半まで休憩とする。
ここからの穂高連峰槍ヶ岳常念岳の眺めはやはり素晴らしい。麓の梓川の流れまで見えるこの場所は最高である。

なお、写真を撮りまくった後、そのまま往路を戻ることにする。
今回のメインは大滝山なので、蝶槍、三等三角点はパス、さらには蝶ヶ岳ヒュッテにも寄らずに下山する。とにかく時間がない。
予定通り 13時半に出発し、大滝山へと戻る。

写真は蝶ヶ岳山頂付近から見た 穂高連峰
残念ながら若干逆光気味ではあるが、その迫力は大滝山から見たそれとは全然違う。 穂高連峰に近づいたから ということは勿論だが、 何と言っても上半分ではなく、山全体が見えていることが大きい。



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