大室山 ( 大室山:1,587.4m ) 2021.2.3 登山



【PHOTO & 記録 大室山 7】

傾斜の方はかなり緩やかになってきたものの、まだまだ階段が続く。

しかし、息を上げつつ何とか登り続けていくと、長かった階段も漸く終わりになる。
もう頂上かと思って喜んだところ、とんでもないことが分かった。
傾斜はほぼなくなったものの、まだまだ先があるのである。
ドッと疲れが出る。

雪が多くなってきたので、再度軽アイゼンを装着する。
ほぼ平らな道が続くようになったので、楽ではあるが、先が見えないことでテンションがグッと下がってしまう。

道はまた緩やかな登りとなるが、それもすぐに終わりとなり、再び平らな雪道が続くようになる。

やがて、先の方に高みが見えてくる。
今度こそ 大室山だと思うが、 あまり期待するとまたまた裏切られそうな気がするので、ここは余計なことは考えずに黙々と進む。

やがて、同じ 丹沢桧洞丸でも見られた木道が現れる。

この木道を軽アイゼンを外さずに歩いてしまったが、木道に歯が食い込む度に申し訳ない気がしてしまう。
疲れがかなり出ていたので、立ち止まって軽アイゼンを外す気にはなれなかったのだが、これは反省である。

先に見える高みがよく見えてくると、懸念したとおり、この高みも 大室山頂上ではなさそうである。
よくよく考えれば、頂上に至る前に犬越路から道との合流点があるはずなので、それがないということは目の前の高みは大室山頂上ではないことになる。
疲れがドッと出る。

木道を終えて、雪の斜面を登る。久々の登山に、この山を選んだことを後悔しつつも、何とか登り続ける。

少し登っては立ち止まるという動作が続く。振り返れば、左手後方に 八ヶ岳が先ほどよりもハッキリ見えている。

と、その時、上空にヘリコプターが現れ、目指す高みの頂上付近でホバリングをし始める。どうやら、荷物を移動させているようである。

喘ぎつつも、何とか斜面を登り切ると、そこにはベンチがあり、そのそばには男性2人が立っていた。
ヘリから垂らされたロープに荷物を繋ぐためにおられるようである。
なお、嬉しいことに、ここが犬越路からの道との合流点であった。
時刻は 11時45分。

山頂はもうすぐのようであるが、まだまだ登りが続く。

右手を見れば、樹林越しに 蛭ヶ岳が見え、その頂上にある蛭ヶ岳山荘も確認できる。
また、蛭ヶ岳の右後方には 塔ノ岳も見え、蛭ヶ岳と同様、 山頂に立つ山小屋 (尊仏山荘) も確認できる。

写真は 蛭ヶ岳

地図では犬越路分岐から大室山頂上まで 5分となっているが、意外と時間がかかる。

それでも徐々に傾斜は緩やかになり、やがて先の方、樹林の間に標識が見えてくる。
そして、11時55分、漸く 大室山の頂上に到着。
長かった行程が終わりになったことにホッとする。

頂上は樹林に囲まれており、展望はほとんど得られない。
また、微かな記憶では ここに小さなベンチがあったはずだが、今は何もないため、雪の中にわずかに顔を出している草地に腰掛けて大休止とする。

この頂上まで 4時間半を要したことになり、地図上のコースタイムが 3時間25分となっていることを思うと、 久々の登山であることを割り引いても、体力の衰えを実感せざるを得ない。



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