大室山 ( 大室山:1,587.4m ) 2021.2.3 登山



【PHOTO & 記録 大室山 1】

2019年の 9月25日に 谷川岳に登ったのを最後に (登山記録はアップしていない)、山から何と 1年5ヶ月も離れてしまった。
理由はいろいろあるのだが、まずは 2019年の 9月に登った 御嶽 (こちらも登山記録はアップしていない)谷川岳にて体力に自信をなくしてしまったことが上げられる。
これは普段の運動不足に原因があるのだが、それが分かっていても普段から体力向上・維持に努めるのが億劫でついつい怠ってしまい、 その状態でまた山に行ってため息をつく という負のスパイラルに入り込んでしまったということなのである。

それに追い打ちをかけたのが、年が変わってからの 新型コロナ・ウイルスの感染拡大で、情報が錯綜していた当初、 前期高齢者である身にとっては外に出ることが恐ろしく、家に引き籠もる日々が続いたものだから、この間に山に行く意欲はますます低下してしまったということである。

と、最終的には 新型コロナ・ウイルスの所為にしているが、真の問題は自身の心にあり、こういう時は過去の経験からじっくり待つしかないのである。
そして、何と 1年5ヶ月の長い時間が経過した現在 (2月)、漸くこれではまずいと思うようになって、久々に山に登る気になったのであった。

とは言っても、いきなり高い山に登る自信は全くなく、一方で折角なので雪のある山が良いと思い、 急遽 情報を集めた結果、丹沢山塊大室山に登ることにする。
大室山は過去に 2回登っているのだが、あまり印象に残っておらず、さらに 2回目の時は展望が全くといって良い程無い状態だったので、今回は展望を期待しての再々チャレンジである。
しかも、辿るコースは道志村からということで初めてのコースとなるため、このことが登山意欲を高めてくれる。

しかし、よくよく考えると、まだ新型コロナに対する緊急事態宣言下にあり、 しかも登山出発点となる道志村はほとんど感染者が出ていない山梨県であることに気づき、少々後ろめたさを覚えてしまう。
多少行くのが躊躇われたのであるが、車を駐める場所の付近には人家がないこと、さらに山梨県内の店には一切立ち寄らないことに決めて、2月3日(水)、5時半過ぎに自宅を出発する。

従来であれば間違いなく一般道を使うのであるが、今回はナビの推奨に従って高速道路を利用することにする。
まだ暗い中、横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTからは圏央道へと進む。
いつも通り輸送トラックが多く走る中、右手に朝日が昇り始めるのを意識しながら圏央道を北上する。
本日は快晴、好展望が期待できそうである。

相模原ICで高速を下り、ナビに従って県道510号線、津久井広域道路、県道513号線と辿って西へと進み、 長竹三叉路にてお馴染みの国道412号線に入る。
暫く国道412号線を北上し、青山の丁字路にて左折すれば道志村へと続く道志みちである (国道413号線)

途中、青根を過ぎた当たりで前方に形の良い山が見えてくる。恐らくあれが目指す大室山であろう。
また、途中見えた 富士山にも心躍らされつつ、 順調に車を進めていく。
道志村役場を過ぎ、やがて JAクレイン道志支店を過ぎると、『← 道志中学校』 + 他の施設 を表す表示板が見えてくるので、そこを左折する。

2回ほど橋を渡り、やがて右手の室久保川の流れに沿って進む。
やがて、前方左手に見えてきた 『道志の湯』 を通り過ぎ、さらに進んでいくと道が二股に分かれるので、 左側の道へと進めば、すぐ右が 加入道山登山口の駐車場である。時刻は 7時12分。
なお、この二股の分かれ道のところには、石垣に案内板が付けられているので迷うことはない。
また、駐車場は上下 2段に分かれていて、下の駐車場には 2台の先客がおり、上の駐車場には車は駐まっていなかった。


途中のコンビニ (無論 神奈川県内) で購入した おにぎりにて朝食をとった後、 7時23分、身支度を調えて出発する。

駐車場にはまだ日が当たっていないが、北側の道志の山々を見れば、山肌が朝日に輝いている。 本日は快晴、テンションが上がる。

駐車場を出て右に車道を進んでいくと、すぐに右側に登山口が現れる (写真)。時刻は 7時24分。

登山口からはすぐ樹林帯となり、足下は林道のような砂利道が続く。
少し進むと、目の前に小さな高みが現れ、そこに丸太の階段が付けられているのが確認できるが、道は小さな流れを渡った後、 その高みを巻くようにして右手へと進んでいく。

左手に 『道志水源林 100年記念植樹』 と書かれた看板と、その後方に並ぶ網袋に保護された苗木群を過ぎた後は、 道は細くなって登山道らしくなり、緩やかに登っていく。

写真のようにかなり抉れた状態の中を進むようになるが、それも長くは続かず、 やがて先の方にスギやヒノキの植林帯が見えてくる。

しかし、長く続くと思っていたこの植林帯であるが、すぐにスギ・ヒノキと雑木との混合林に変わる。
足下は先ほどまでではないものの、少し抉れた道が続く。

ここでビックリしたことがある。
樹林の中に一定間隔で 『山梨百名山』 と同じ形をした標柱が何本も現れ、そこには 『港南区』『保土ケ谷区』 などと書かれていたのである。つまり、ここは山梨県であるにも拘わらず、標柱に私の住む横浜市の行政区の名前が書かれているのである。

この時は、自分の行動が見透かされているのではないかと薄気味悪さを覚えてしまったが、何のことはない、 後で調べると、横浜市は水源を確保すべく、道志村の総面積の 36% (2,873ha) にあたる山林を水源林として確保しており、 横浜市の行政区の名が書かれていた標柱は、2001年に横浜市水道局が この辺りに 1万本の植樹を行った際のものらしいのである。

ほとんど壊れかけている獣害防止対策フェンスを抜けて進む。
周囲は、混合林から再びスギ・ヒノキの植林帯に変わる。

少々傾斜が急な、スギ・ヒノキの林を抜け出すと、周囲は完全に自然林に変わり、暫く、斜面を横切る平らな道が続くようになる。

ここからは、斜面を横切るほぼ平らな道、そして少し斜面を登っていく道、そしてまた斜面を横切る平らな道といったように、 平らな道と登りの道が交互に現れるので、久々の登山といえども、楽に登っていくことができる。

先の方には稜線が見えているが、あれが加入道山から白石峠、そして畦ヶ丸へと続く尾根であろうか。

登山道崩壊のため、斜面に新たに作られた迂回路を進み、 緩やかに登っていくと、やがて前方に休憩舎が見えてくる。
落葉が敷き詰められた道を登り、休憩舎前には 8時4分に到着。

久々の登山なので無理はしないようにしようと考え、暫し休憩。
車に乗っている時には、車載の温度計が氷点下を示した時もあったのだが、まだ周囲に日が当たっていない状態にも拘わらず、本日はそれ程寒くない。

休憩中、周囲を見回すと、何と樹林の間から南西に見えている稜線の後方に 富士山が顔を出していることに気がつく。
残念ながら写真に撮れるような状態ではないが、今後 高度を上げていくに連れて開けてくるはずの展望に期待が高まってくる。

8時8分、休憩舎を出発する。

休憩舎のところから道は 90度左に曲がり、その少し先から本格的な登りが始まる。
足下に落葉が見えなくなると、周囲は下草が全く見られない土の斜面に変わり、そこをジグザグに登っていく。

暫くジグザグの急登が続いた後、道はまた斜面を横切る緩やかな道に変わる。
久々の登山なので、このように登り一辺倒ではない状態は大変ありがたい。



大室山登山データ







登山日:2021.2.3 天候 : 快晴単独行 日帰り
登山路 : 加入道山 登山口駐車場−加入道山 室久保川登山口−あづまや−1,345m分岐−加入道山−馬場峠−前大室− 破風口−大室山・犬越路分岐−大室山 (往路を戻る)
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−相模原IC−(県道510号線)− 東金原−(津久井広域道路)−(県道513号線)−長竹三叉路−(国道412号線)−青山−(国道413号線:道志みち)−道志中学校入口−(一般道)−加入道山 登山口駐車場 (車にて)
交通復路 : 加入道山 登山口駐車場−(一般道)−道志中学校入口−(国道413号線:道志みち)−青山−(国道412号線)− 平山坂下−(県道54号線)−田代丁字路−(県道54号線)−角田大橋丁字路−(一般道)−才戸−(県道63号線)−あつぎ郷土博物館入口−(一般道)−長坂−(県道42号線)− 座間下宿−(県道46号線)−座間二丁目−(県道42号線)−西原交差点−(国道246号線)−深見西−(一般道)−大和小学校前−(一般道)−パチンコ店前−(一般道)−上瀬谷住宅前−(一般道)− 上瀬谷小学校前−(一般道)−上瀬谷小学校東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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