丸盆岳( 丸盆岳:2,066m ) 2011.4.29 登山



【PHOTO & 記録 丸盆岳 4】

気持ちの良いササ原を進む。但し、遮るものが何もないので、強い風がもろに吹き付ける。
左手を見れば、鎌崩が凄まじく崩壊した斜面を見せている。鎌崩の左に見えるのは鎌崩の頭。 そして鎌崩と丸盆山の間に見える高みは不動岳であろう。
また、鎌崩の頭の左に見えるドーム型の山は、恐らく 中ノ尾根山であると思われる。
この地域は 1年ぶりとなるが、1年前に調べた山々の名が意外とスンナリ出てくる。

そして正面には丸盆岳が青空をバックに美しい姿を見せている。
ササ原の絨毯が頂上まで続いており、見ていて大変気持ちが良い。しかし、その左側はかなりガレており、 そのガレがドンドン美しい姿を浸食しているようにも思われる。
何遍も言うようだが、バラ谷の頭、黒法師岳、 この丸盆岳、そして鎌崩、鹿ノ平と、この辺の山は皆 大きな崩壊地を有しており、何年か後には姿が大きく変わってしまうかもしれない。

また、この斜面の右には風イラズ、 朝日岳の姿も見える。
確か、この辺から撮影した、風イラズの後方に富士山が写った写真を見た記憶があるが、 この日は 雲で富士山は見えない。

右手 (東側)前黒法師岳は、 先程よりもその姿がかなりよく見えるようになってきている。
この山もなかなか良い形をしており、展望も良さそうであるが、実際には山頂からの展望はかなり寂しい。昨年登った時には、 名前もあまり知られていない山 (板取山、大礼山など) が見えるのみであった。
また、前黒法師岳の左後方に見える山は長島ダム (接岨湖:セッソコ) の傍に立つ七ツ峰のようだ。この山の名も、 前黒法師岳に登った時に覚えたのだった。

さあ、いよいよ丸盆岳の頂上まで、 完全に見渡せるようになってきた。カモシカ平の縁から丸盆岳の頂上まで、ササ原からなる緑の絨毯が敷き詰められている感じであり、 所々に見える残雪、枯れた木々が程良いアクセントとなっている。
山頂の後方には青空が見え、流れる白い雲がこれまた 引き立て役を演じてくれている。
眺めから言えば、お隣の黒法師岳よりもこちらの山の方が素晴らしい。 この山は黒法師岳の脇役と思っていたところもあったので、お見逸れしましたというところである。
身体は怠いが、気分良く登っていける。それにしても風が強い。

気分が良いと言ったが、やはり身体の方は本調子ではない。少し登っては立ち止まって上を見上げるという行為が久々に出る。

振り向けば、 黒法師岳とバラ谷の頭が仲良く並んで見える様になってきた。 昨年はこの 2つのピークを登る元気があったのだが、今年の体たらくは本当に情けない。
やはり山には休養十分で臨まねばならない。ここ 1週間の不摂生を大いに反省したのだった。

しかし、山の良い所の 1つは、 どんなに調子が悪くても一歩一歩進んでいけば必ずゴールに到達できるということである。
小生のいつものペースよりもかなりゆっくりではあるものの、着実に歩を進めていくと、遙か先に思えたガレ場も徐々に近づいてくる。
そして、やがて道はそのガレ場の縁を通るようになる。周囲には白骨化した木々が目立つ。 雰囲気的には不動岳に似ている。
ガレ場の縁を過ぎると、道は小さな船窪状の中に入って行く。ここにはまだ雪が残っている。



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