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ゲート脇を抜け、左に水窪森林事務所の建物を見ながら右の林道を進む。左に分かれる道は河原に下り、そのまま西俣沢沿いに進むようだ。
こちらの林道は東俣沢沿いに進むこととなり、左側下方に沢、右側が斜面という状況がずっと続く。
林道歩きは相変わらず長く感じるが、一度往復しているのでペースは掴みやすい。
そして、8時10分に黒法師岳登山口に到着。
不動岳登山口はさらに先である。
暫く進むと、道は大きく Uの字に曲がるようになる。葵沢を渡った向こうに休憩小屋が見える。不動岳登山口も近いようだ。 |
手元の 『 新・分県登山ガイド 静岡県の山 』では、
黒法師岳往復の後、
この休憩小屋に 1泊して不動岳登山を推奨しているが、小屋は扉も壊れて荒れており、とても 1泊という状況ではない。
しっかり、現場を確認した上での記述なのだろうか。
そして、8時23分に不動岳登山口に到着。写真のように斜面をジグザグに横切る登山道が見える。
登山口の標柱の向かい側は、小広い広場になっており、先程の休憩小屋に泊まるよりは、ここでのテント泊の方が推奨できる。
水場は小屋のそば、林道沿いにある。
なお、広場の端にあった標示板の柱にマウンテンバイクが駐められていた。
やはりこの不動岳にも先行者がいるようだ。 | |
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斜面にジグザグに付けられた道を登る。斜面自体が急である上に、土が軟らかく、おまけに斜面の削り方が浅いので、足下は崩れやすく、
登り始めから暫くは注意が必要である。
ここで、今日のコンディションがあまり良くないことに気がついた。左足首が痛いのである。
先日の黒法師岳登山の時、
足をひねったらしく、その時は気づかなかったものの、家に帰ってから少々痛み出したのであった。しかし、その後 1ヶ月経って、
普段の生活では何の支障もなく、もう直ったかと思っていたのだが、本日 急斜面を登ると足首が痛く、踏ん張りが利かないのである。
これには参った。 一応登ってはいけるが、この状態が悪化したら困ったことになる。痛いのを我慢しながら登る。 |
周囲は自然林から、ヒノキの植林帯へと変わる。
急斜面に作られた道をジグザグに登っていく。周囲には切られたばかりのヒノキの切り株が見られるとともに、
切断の際に出る木の粉が散乱しており、最近も作業が行われていることが分かる。
そして、尾根に登り着くと、写真のような運搬用のモノレールと作業小屋が現れた。時刻は 8時45分。小屋の向こう側に見える斜面はかなり崩れているようである。
ここで靴を脱ぎ、念のために持参していた足首用のサポーターを痛い左足に履く。かなりきつく足首が固定されたので、何とかダイジョブそうである。
そしてその後は、足首に鈍痛はあるものの、何とか我慢できる程度になったのだった。 | |
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憂いがある程度解消され、少し気が楽になる。
作業小屋のある尾根から、道は尾根上をほぼ直線的に登ることになる。傾斜は急な斜面と緩やかな斜面が交互に現れるので、それほど苦痛ではない。
道は明瞭に踏まれているが、所々で足下のササが煩く、道が少し荒れ気味のところもある。但し、テープ類がかなり短い間隔で付けられており、
迷うことはない。
ありがたいことに足の方は大分良くなってきた。備えの重要性を再認識するとともに、
テーピング (今回の場合は サポーターだが・・・) の効果を初めて実感したのだった。
今後は、万一に備え、テーピングテープを持参することにしよう。 |
やがて道は、平らな場所に飛び出す。
平らなだけに、踏み跡らしきものが沢山あるが、テープ類を見落とさなければ問題ない。周囲には大きな木が目立つ。
暫くすると、道は平らな場所を離れ、右側の高み (というよりは土手状の高み) を登ることになるが、
ここでも道は緩やかな登りなので、足が進む。
徐々に足下のスズタケが煩くなってくる中、石に囲まれた標石が現れた。そばの木には 『 空中写真測量図根点見出標 』 と書かれた標識が付けられている。
となると、ここが 1,424mなのかもしれない。国土地理院のホームページからダウンロードした 2万五千分の1の地図では、
1,424mと少数点以下が書かれていない。写真測量によるものは正確性の観点からそうするらしく、まさにここがそうであろう。
時刻は 9時21分。 | |