不動岳( 不動岳:2,171.3m ) 2010.6.5 登山



【PHOTO & 記録 不動岳 4】

道は明瞭と思ったら、それは途中までのこと。
狭い尾根道であるにも拘わらず、道はいくつも踏まれており、また途中からササが煩くなって道が消えたりと、意外に手強いところがある。
基本的には、目印となるテープ類を丹念に探していけば問題はないのだが、つい尾根の上を歩いてしまい、下の方にテープが見えて慌てることもあった。 ただ、この辺は先程の鎌崩の頭への登りに比べれば、大したことはない。目的地がしっかり見えているので、 尾根を左右どちらかに下ってしまわない限り (そんなヘマは起こしようがないが)、 進んでいける。

鹿ノ平の大きなガレ場の左には池口岳の双耳峰が見える。 池口岳の右には加加森山が見え、この 2つの山の手前には、3つのコブが連なる (本当は 4つらしい) 合地山が見える。
この構図はどこかで見たような気がするが、考えたら、先日 バラ谷の頭からの下りで見たのだった。 南北にほぼ並んでいる山同士なのだから、当たり前である。

尾根の中腹を進み、テープに従って再び尾根の上に出る。
左を見れば、こちらも斜面が大きく削れた黒沢山が見える。そして、振り返れば、鎌崩の頭が綺麗な斜面を見せている。

そして、11時37分、鹿ノ平の一角に到着。
但し、ここはまだ狭い入り江のような場所であり、鹿ノ平の大海原へはもう少し進まねばならない。
ササの高さは膝くらいだが、意外にササの抵抗が強い。踏み跡も隠れ気味なので、まさにササの海の中を水 (ササ) の抵抗を受けながら、 歩いているようである。
しかし面白いもので、少し進んで、入り江から大海原に飛び出すと、途端にササの背が低くなる。

左を見れば、ガレ場の縁が見える。
ササ原が切れて、そこから砂混じりの土が剥き出しになった下り斜面が始まっており、徐々に傾斜を付けて下へと落ち込んでいる。
なかなか壮観だが、遠目に見ると、ゴルフ場のバンカー、あるいは芝生の横に砂浜があり、海へと続いているようだ。
奥の小高い所には、立ち枯れの木、そして緑の葉を持った木が青空をバックに浮き上がっている。
見ていて気持ちの良い光景である。

先程述べたように、ササの入り江を抜けると、途端にササが短くなり、大海原が広がる。この辺は多くの人が歩くからだろう、道がまっすぐ延びており、 その途中にある草の緑が人工芝のように見える。
さてどちらに進んで良いか全く目印がないので戸惑ってしまう。登山道入口から先程の入り江近くまでは、あれ程多くのテープ類が見られたのに、 この鹿ノ平では全く目印が見えない。
普通に考えれば、目の前の道を進むべきなのだろうが、感覚の方は不動岳に登るのに、左の高みを進み、尾根に行くべきと告げている。

そこで、左側の原に目を凝らすと、 ササ原に 1本だけ生えている木に、ビニールが付けられているのを見つけた。しかし、後が続かない。 恐らく、更に先にある高みの方に行くのが正解と判断し、高みに登る。しかし、あまりにも崖に近い方に登ったからか、全く道らしきものが見えず、 ササも背が高い。
このままでは埒があかないので、高みを下りて原の中央付近に戻り、左に折れて、不動岳方面を目指して進むことにした。

高みから戻る途中、目の前には写真のような光景が広がり、ササ原の向こうには 前黒法師岳も見える。



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