不動岳( 不動岳:2,171.3m ) 2010.6.5 登山



【PHOTO & 記録 不動岳 2】

この辺からスズタケが煩いというより、腰くらいまであるスズタケの原の中に付けられた道を進む感じになる。 ただ、スズタケの原の密度はそれほど高くない。
スズタケの原の中には正規の道 (テープが付けられた道) の他、似たような道がいくつもつけられている。 獣道というよりは、登山者が勝手に踏んだ道というのが正しかろう。まだ道がキチンと固まらないレベルの山ということなのかもしれない。
また、この辺になると、右の樹林越しに山がチラチラ見えるようになる。ハッキリ見えないので確かなことは言えないが、 どうやらバラ谷の頭のようである。

緩やかだった登りも、少しずつ急になってくる。
細い尾根上を進むようになると、道はスズタケから離れ、木の根が剥き出しになった状態の所を登ることになる。
この辺になると、周囲に紫の花を付けた木が目立つようになる。あまり花には詳しくないのだが、ツツジらしいことは分かる。 葉が 3枚のようなので、ミツバツツジであろうか。
時計を見ると 10時を回っている。加えて、少々疲れてきたので、木の根がむき出した斜面の途中で 10分程休憩する。
黒法師岳での教訓により、車を運転しながらの朝食の時間を遅めにしたものの、 それでももう 4時間を経過しており、早めの昼食とする。

10時11分に出発。右側の樹林越しに見える山も段々ハッキリし始め、 黒法師岳の綺麗な三角錐が確認できるようになる。 そして、10時17分、樹林帯を抜け出し、ササ原の緩やかな斜面に飛び出した。どうやら、ここは 1,863m地点のガレ場の手前らしい。 テープに従ってササ原を進み、再び樹林の中に入る。樹林と言っても密度は低く、ササ原の中に木が多く生えていると言った方が正しい。
途中、テープを無視して右手に進んでみると、以前の登山道があり、そのすぐ右側が崖になって崩れ落ちている。つまり、 ガレの浸食が進んでおり、旧の登山道では危険になっているということらしい。

このガレ場からの展望は素晴らしい。 南側がよく見える。
まず目に付くのが、台形をしたバラ谷の頭、そして美しい三角錐をした黒法師岳である。 その 2つのピークを繋ぐハイウェイのような尾根もよく見える。
通称、黒バラ平 (黒法師岳とバラ谷の頭 の間にあるから そう呼ばれているに違いない。しかし、イメージを誤る。) と呼ばれるあの尾根を往復したのは、 5月8日、ほぼ 1ヶ月前である。その時に比べると、間違いなく山々の緑が濃くなっている。
今頃、黒バラ平は緑も濃くなり、さぞや素晴らしいことであろう。本日の鹿ノ平も楽しみである。

そして、黒法師岳の左には、 黒法師岳に登った際、時間を考えて登るのを断念した丸盆岳が見える。丸盆岳の斜面の崩れも緑が濃くなって幾分目立たなくなっている。 また、丸盆岳の左方には、崩れた斜面を有する鎌崩 (かまなぎ) が見える。逆光気味なのが残念。
足下を見れば、崩れた斜面が緑の谷に切れ落ちている。砂地のような状態なので、いかにも崩れやすそうである。 ツガと思われる木がその砂地の斜面に 1本取り残されている。ササ原のすぐソバなので、以前はその木が立っていた所もササ原だったのであろう。 浸食が進んでおり、先に述べたように、旧の登山道はもう崖の縁に近くなっている。

暫くは細い尾根道が続く。
足下にササはなく、道も明瞭である。
しかし、短い尾根道を抜けると、ササ原が目の前に広がる。このササ原も道が分かりやすい所があるかと思うと、ササが煩い所もあり、 さらには暫く先で明瞭な尾根道が現れるなど、その変化に少々戸惑う。
写真もそのササが煩い道の 1つで、胸元まであるササの中を、先に見える木に付けられたテープやペンキ印を頼りに進むことになる。



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