丸盆岳( 丸盆岳:2,066m ) 2011.4.29 登山



【PHOTO & 記録 丸盆岳 2】

やがて右側が大きくガレた痩せ尾根を通過。
ここから右上を見上げれば、バラ谷の頭と黒バラ平からそこへの登り道となるササ原の斜面が見える。
遠見には良く分からないが、そのササ原の斜面の右側は大きくガレている。 このバラ谷の頭といい、黒法師岳や丸盆岳の斜面といい、 鎌崩、そして鹿ノ平の手前など、この山域にある木々の生えていないササ原は、ドンドン浸食が進んでいるように思われる。

それにしても、あまりに空腹なので、 このガレ場を越えた先にある細い尾根を少し登った所で握り飯を食べることにする。
時刻は 11時8分。10分程休憩する。

休憩した場所から、 写真の様な所を踏ん張って 一登りすれば、尾根上に飛び出すことになる。
足下には短いササが生え、木々の間からは周囲の山も見える様になり、気持ちの良い所である。
ただ、素直に喜べない。何故なら、ここは 2回目となるので、この尾根の詰まった先に最後の急登が待っていることを知っているからである。 怠い身体にはキツイ。
初めて登る山は、目的地を目指して無心に登っていくことができるが、1回でも通ったことのある道は、 先読みができてしまうだけに却って辛いことがある。

木々の間から目指す丸盆岳が見えてきた。
登り始めの頃よりも大分 丸盆岳の南側に回り込んできているので、ササ原の斜面がよく見えるようになってきている。
ただ、ここからはそのササ原よりも、丸盆岳 左斜面のガレの方に目を惹きつけられてしまう。

道は少し左に折れて、 ササの尾根を登って行くことになる。
踏み跡あるいは獣道がいくつも斜面に作られているので、少々油断をすると本来の道からはずれてしまう。その場合、仕方が無いので、 ササ原を横切って登り、本来の道に戻ることになる。こういうことが何回かあった。前回はほとんど無かったのに、 本日は 少々 ボーッとしているようだ。

高度を上げていくと、鎌崩、鎌崩の頭も樹林越しに見え始める。 一見すると、丸盆岳から鎌崩の頭までの縦走はそれ程困難ではないように思えるが、 岩場の岩が脆く、かなり難度が高いようである。単独の場合は無理をするべきではなかろう。

登っている尾根が高みにぶつかると、最後の急登が始まる。
この辺は砂混じりの岩場で足下はあまり宜しくないので、後ろに人が居る時は特段の注意が必要である。
怠い身体に鞭打って、足下が崩れやすい急斜面をジグザグに登っていく。
やがて、上方に 『 弁当転がし 』 の標識が見えてきた。前回登った時、 下から見上げた標識は黄色い裏側分が見えていたのだが、今回は字のある表側がこちらを向いている。これが正しい向きであろう。
主脈尾根 (等高尾根) の出合はもう少しである。

そして、ややヘロヘロになりながら、 主脈尾根の出合に到着。
時刻は 12時15分。前回は ここに 11時20分過ぎに着いたので、約 1時間遅いことになる。
現在の時間、体調、そして 17時までにはゲートの所に戻りたいことを考えると、 どうやら 黒法師岳の方は諦めねばならないかもしれない。 渋滞が恨めしい。

ということで、まず目指すのは丸盆岳。
その前に 黒法師岳を見やれば、斜面に雪は残っているものの、ガレ場の脇を行く登山道の方は雪も無く問題ないようである。



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