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7時43分に出発。 道は飯盛山 (めしもりやま) から西に延びる尾根の下方を進み、 途中からその尾根上を登るようになる。 岩屑がゴロゴロしている斜面を真っ直ぐ登って行く。 |
道の左手には樹林越しに 瑞牆山がチラチラ見えるものの、 木々が邪魔をして見通すことができない。 やがて、道は尾根上から外れるとともに、飯盛山の山腹を巻きながら進むようになり、 従ってほぼ平らな道が続くようになる。 周囲は苔むしたコメツガ、シラビソなどの原生林へと変わり、 足下には剥き出しになった木の根が多く見られるようになって、いかにも奥秩父らしい雰囲気が漂うようになる。 道の方は小さなアップダウンを繰り返しながら進むが、全体的にはやや下り気味である。 |
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展望の無い道が続く中、途中、
右手の樹林が切れて南アルプスが見えるようになる。 ただ、一方で上空は風が強いようで、木々が風に吹かれてゴーッと音を立てている。 昨日 強く吹いていた風は、本日は収まると聞いていたのだが、果たして稜線に出た時の風の状況はどうであろうか。 写真は 北岳 (右)、間ノ岳 (左)。 |
写真 中央の山が
甲斐駒ヶ岳で、その左に真白き 仙丈ヶ岳が見えている。 8時23分に鷹見岩分岐を通過。 |
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やがて道は平らになったかと思うと、 すぐに樹林帯を飛び出して開けた場所に出る。 前方の木々に囲まれた高みの頂上部分に大日岩が見えており (写真)、 また右下の窪地には大日小屋が見えている。時刻は 8時31分。 道は少し左上に進む。 |
再び樹林帯に入り、 ここからは本格的な登りが始まる。 土と岩の道を登っていくとすぐに岩場となり、 その先で鎖が付けられた岩場も現れるが、この日は岩が乾いていたため、登り下りとも鎖を掴む必要はなかったのであった (写真)。 また、周囲にはシャクナゲが多く見られるようになるものの、寒さのためか、 皆その葉を丸めてしまっている。 |
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