金峰山 ( 金峰山:2,599m ) 2015.6.24 登山



【PHOTO & 記録 金峰山 1】

梅雨入りによりぐずついた天候が続く中、 どうやら 6月24日(水)は雨の心配がなさそうとのことなので、山に行くことにする。2週間ぶりの山行である。
しかし、どこの山域の天気予報を見ても一日中フルに晴れマークがついている所はなく、 さらには YAHOO と Mapion の天気予報がピッタリ一致している所もないため、 何らかの天候リスクがあることが考えられる。そのため、時間とコストをかけて遠くの山に出かけたは良いが、 残念な結果になってしまうのもイヤと考え、近間の山で楽しむことにする。
そして、検討の結果、奥秩父の 金峰山に登ることにしたのだが、 これはヤマレコに、大弛峠への林道途中にある アコウの土場 (アコウ平) から登った記録を見つけ、 強く興味を引かれたことが大きい。

4時20分に横浜の自宅を出発する。朝から雲一つ無い空が広がっており、 昇り始めた太陽が周囲を明るく照らし始める。
いつも通り横浜ICから東名高速道下り線に入り、圏央道を経由して中央高速道へと進む。中央道を下るに連れ、空には雲が多くなり始め、 いつもは見えるはずの南アルプスを見ることができないので少々不安を覚える。
勝沼ICで高速を下り、国道20号線、県道38号線、34号線を経て等々力から国道411号線に入る。 西広門田橋南にて再び県道34号線に入った後、一般道を経てまたまた県道38号線に入り、JR中央本線のガード下を潜る。
甲斐 武田氏の菩提寺である恵林寺の横を通過した後、新隼橋北にて国道140号線に合流し、国道140号線を暫く北上する。 やがて、窪平トンネルを抜けた所で左折して県道219号線に入り、まずは琴川ダム、柳平を目指す。
ありがたいことに、山道を走るに連れて青空が広がり始め、朝日が眩しい。

長い山道も終わりとなり、琴川ダムを左手に見ながら下っていくと、 やがて川上牧丘林道の柳平ゲートを通過する。ここからは川上牧丘林道を進み、大弛峠を目指すことになる。
過去に 2回、この柳平ゲート前に車を駐め、14kmの林道を登って大弛峠に至り、 国師ヶ岳をピストン登山したことがあるが、 この林道を車で走るのは今回が初めてである。
よくもまあこんな長い道を歩いたものだと感心しながら山道を進んでいくと、『 大弛峠まで 7km 』 と書かれた標識を過ぎた所で、 前方に金峰山の五丈岩、その右に鉄山が見えてくる。嬉しいことにその後方には青空が広がっている。
やがて、道路右手に 『 大弛峠まで 6km 』 の標識を見て、さらにアコウ沢に架かる橋を渡ると、その少し先、 右へのカーブ手前左側に空き地が見えてくる。そこのカーブミラーには 『 アコウの土場 』 の標識もあり、 ここが出発地点となる。
空き地は車 5、6台が駐められる広さであるが、さすがに平日、しかもあまりポピュラーではないルート故、先客は誰もいない。
時刻は 6時31分。

 
 

身支度をして 6時35分に出発する。
『 金峰山 』 と書かれた標識、そしてテープに従って、空き地の後方にある樹林帯に入る。
樹林帯に入る手前のダケカンバの木には、『 アコウ平 』 と書かれた標識も付けられている。

道はすぐにシラビソの急斜面を下っていくことになるが、 人があまり歩いていないためか、この辺は倒木などあって少々道が荒れ気味である。
ただ、ピンクテープがしっかりと付けられているので、迷うことはない。
滑りやすい足下に気をつけながらジグザグに下っていく。

ずっと下り続けるのかと思ったが、道はすぐに斜面を横切る平らな道に合流する。
ここは今までの道に比べてしっかりと整地されており、しかもずっと平らな道が左右に続いているので驚かされるが、 聞けば、ここにトロッコ軌道 (奥千丈林用軌道) があったようである。
確かに足下には枕木のようなものが残っているが、 甲武信ヶ岳 近丸新道に残るようなレールは見当たらない。
ただ、他の人の記録にはレールの写真も見られるので、どうやらレールの残っている場所よりもずっと先に下りてしまったようである。

ピンクテープに従って左に道をとる。
右下の斜面からは水の流れる音が聞こえてくるが、全く流れは見えない。

平坦な道を進んでいくと、やがて、道の真ん中に小さなケルンらしきものが現れ、 さらには右手のダケカンバの幹に 『 金峰山 』 と書かれた標識がつけられている場所に到着する。時刻は 6時50分。
ここからは軌道跡の道と分かれて、右下の斜面を下っていく。
この道も良く踏まれているので、トロッコ運搬に携わる人達が水を求めるために作られた道なのではないかと思われる。
ジグザグの道を下るに連れ、水の流れる音が大きくなり、やがて大きな岩の横を進むと、荒川の流れにぶつかる。
この荒川の川幅は小さいが、結構水量が多く、しかも流れが速い。

昨日までの雨で水量が増えているという訳ではないようだが、 ここを渡るのに少々怯んでしまう。
岩に付けられたマークの通り進むには、水の流れスレスレの所にある岩の窪みに足を掛け、 流れの真ん中に顔を出しているおむすび型の岩に片方の足を乗せるべく跳び、その勢いのままさらに向こう岸まで跳べば良いのであるが、 おむすび型の岩の上を時々水が覆い、しかも岩はいかにも滑りやすそうなのである。
以前、鶏冠山に登った際、 跳んだ岩で足を滑らせてひどい目に遭ったことがあり、それがトラウマになっているようで、 跳ぶ勇気が出てこない。
左手下流を見ると、川に渡したロープが見えたのでそちらに行ってみるが、こちらは靴を脱いで渡渉するには最適であるものの、 靴のままでは渡れない状況である。仕方なく、先程の場所に戻り、エイヤで跳ぶことにする。

何とかおむすび型の岩に乗せた足は滑らずに済み、 向こう岸まで渡ることができたのだが、股関節が硬いこともあって、こういう場所は少々厳しい。

ここからは樹林帯の中の緩やかな登りが暫く続く。
足下には苔生した花崗岩のような岩が目立ち、いかにも奥秩父という雰囲気である。



金峰山 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2015.6.24 天候 : 晴れ後曇り 単独行 日帰り
登山路: アコウの土場−軌道跡−荒川渡渉点−KK分岐(表参道合流点)− 御室小屋−鎖場−片手回し岩−五丈岩−金峰山−賽ノ河原−朝日岳−大ナギ−朝日峠−大弛峠−アコウの土場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)− 八王子JCT−(中央高速道)−勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線・県道34号線)−等々力−(国道411号線)− 西広門田橋南−(県道34号線・一般道・県道38号線)−新隼橋北−(国道140号線)−窪平トンネル−(県道219号線)−柳平− 川上牧丘線柳平ゲート−(川上牧丘林道)−アコウの土場 (車にて)
交通復路:アコウの土場−(川上牧丘林道)−川上牧丘線柳平ゲート−柳平− (県道219号線)−窪平トンネル−(国道140号線)−新隼橋北−(県道38号線・一般道・県道34号線)− 西広門田橋南−(国道411号線)−淀路基−(県道34号線・県道38号線)−柏尾−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)− 三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原− 下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口 −(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目− 瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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