常念岳 ( 常念岳:2,857m ) 2015.5.27 登山



【PHOTO & 記録 常念岳 4】

 

この場所から左手上方を見上げれば、 常念乗越、常念岳、 さらには常念岳頂上の右下にまで続く雪渓が見えている。
その雪渓を辿って頂上に辿り着けたらさぞかし痛快であろうが、斜度はかなりありそうである。

写真 右手の円弧状の稜線が常念乗越。 常念岳は左手の一番高い高み。

桟橋や丸太の階段などのある道を進んでいくと、 やがて先程の一ノ沢を覆う雪渓の上部に合流する。

ここからの正式なルートは、この雪渓の上を少し進み、 再び右側の斜面に取り付いた後、もう一度雪渓に下り立つのであるが、先を行く 2人の若者 (この斜面を横切る道にて写真を撮っている間に、もう一人の若者に追い抜かれた) が雪渓をそのまま登っていくので、 小生もそれに従う。

この雪渓は一ノ沢が二股に分かれる右側にある雪渓であるが、 斜面から落ちてきた木の枝や葉などでかなり汚れている。
さらに、雪渓の上には左右の斜面からの落石であろう、大きな岩がゴロゴロしており、少し緊張させられる。

また、雪渓を登る途中、足下の雪の下からゴーゴーと水の流れる音が聞こえてくる箇所があり、 踏み抜いて雪渓の下に落ちてしまうのではないかと、これまた緊張させられる。

雪渓を斜めに登って雪渓の反対側に辿り着くと、そこが最終水場である。 時刻は 9時2分。
そこには常念小屋まであと 1kmとの表示がある。

冷たい水にてノドを潤した後、崖の縁を登っていく。
さらには、ザーッと崩れ落ちそうな土の斜面を横切った後は、シラビソ、コメツガの樹林帯の中をジグザグに登っていくことになる。

足下には徐々に残雪が現れ始めるが、先程擦れ違った若者が言っていたように、 アイゼンなどは不要である。

9時14分、第1ベンチを通過。
標識には 『 あと800m 』 と書かれている。
このベンチの所で、先程 雪渓手前において小生を追い抜いていった若者を抜き返す。

樹林の中のジグザグの登りが続く。
常念乗越方面から下ってくる支尾根の南側を登っていくので、所々で樹林が切れて、前常念岳と思しき高みや、 常念岳が見えるようになる。
しかし、常念岳はまだ高く、遠い。

道はやがて、 常念岳側の斜面を離れ、 少し山の中に入っていく。
それに連れて足下の残雪の量も増え始め、場所によっては雪に足を蹴り込む必要がある所も出てくるが、 総じて問題なく登っていくことができる。

先程 第1ベンチを過ぎたので、なかなか現れない 第2ベンチにイライラしながら登っていったところ、 雪の中に 第3ベンチの標識が見えてきたので、何となく得をした気分になる (第2ベンチは見落としてしまったらしい)。 時刻は 9時36分。
その標識には 『 あと300m 』 と書かれている。もう少しである。

と思ったが、雪の量は増え、そう易々と登らせてはくれない。

それでも何とか登り続けていくと、樹林越しに 常念岳が大きく見えるようになった後、 やがて樹林を抜けて、常念乗越の斜面に広がる雪渓の手前に飛び出したのだった。
その左上方に常念岳の高みが見えているが、実際の頂上はさらにその向こう側のようである。



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