この場所から左手上方を見上げれば、
常念乗越、常念岳、
さらには常念岳頂上の右下にまで続く雪渓が見えている。 写真 右手の円弧状の稜線が常念乗越。 常念岳は左手の一番高い高み。 桟橋や丸太の階段などのある道を進んでいくと、 やがて先程の一ノ沢を覆う雪渓の上部に合流する。 | |
ここからの正式なルートは、この雪渓の上を少し進み、 再び右側の斜面に取り付いた後、もう一度雪渓に下り立つのであるが、先を行く 2人の若者 (この斜面を横切る道にて写真を撮っている間に、もう一人の若者に追い抜かれた) が雪渓をそのまま登っていくので、 小生もそれに従う。 この雪渓は一ノ沢が二股に分かれる右側にある雪渓であるが、
斜面から落ちてきた木の枝や葉などでかなり汚れている。 また、雪渓を登る途中、足下の雪の下からゴーゴーと水の流れる音が聞こえてくる箇所があり、 踏み抜いて雪渓の下に落ちてしまうのではないかと、これまた緊張させられる。 |
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雪渓を斜めに登って雪渓の反対側に辿り着くと、そこが最終水場である。
時刻は 9時2分。 冷たい水にてノドを潤した後、崖の縁を登っていく。 足下には徐々に残雪が現れ始めるが、先程擦れ違った若者が言っていたように、 アイゼンなどは不要である。 | |
9時14分、第1ベンチを通過。 樹林の中のジグザグの登りが続く。 |
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道はやがて、
常念岳側の斜面を離れ、
少し山の中に入っていく。 先程 第1ベンチを過ぎたので、なかなか現れない 第2ベンチにイライラしながら登っていったところ、
雪の中に 第3ベンチの標識が見えてきたので、何となく得をした気分になる (第2ベンチは見落としてしまったらしい)。
時刻は 9時36分。 | |
と思ったが、雪の量は増え、そう易々と登らせてはくれない。 それでも何とか登り続けていくと、樹林越しに
常念岳が大きく見えるようになった後、
やがて樹林を抜けて、常念乗越の斜面に広がる雪渓の手前に飛び出したのだった。 |
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