常念岳 ( 常念岳:2,857m ) 2015.5.27 登山



【PHOTO & 記録 常念岳 3】

 

やがて、かなり勢い良く流れる一ノ沢の支流を渡る。
丸太橋の傍らには 『 笠原沢 』 と書かれた標柱があり、さらには常念小屋まで 2.2kmと書かれている。 時刻は 7時47分。

さらには、一ノ沢の上を覆う残雪の上を進み、一ノ沢の右岸へと渡る。
なお、一ノ沢のさらに左側に 常念岳方向に延びる長い雪渓があり、 その上に足跡があったので、ここで少し迷ってしまう。
しかし、もう一度周囲を見回すと、一ノ沢沿いにピンクテープを見つけたので一安心 (一ノ沢は 写真 右手から上へと延びている流れ + 河原)。
ここからは暫くの間、水が流れている登山道を進むことになる。

やがて、再び残雪が現れるが、ここで失敗をしてしまった。 ピンクテープが左手の木のかなり上方に付いており、その後方には雪のマウンドがあって (写真)、 そこに足跡が見えたため、そちらに進んでしまったのである。
雪のマウンドを越えると、そこからは急傾斜の雪渓が続くようになる。
実は、この雪渓に入る少し手前にて 5人程のグループと擦れ違ったのだったが、その人たちがつけたと思われる足跡が雪の上にない。
そのため、おかしいとは思ったのだが、雪渓上に 2人程の足跡がしっかりついているので、そのまま暫く進んでしまう。

斜面がドンドン急になっていくので、アイゼンを装着せねばと思う一方で、 ピンクテープなどは全く見られないので、何かおかしいと思うようになる。
こういう感覚は大事にしなければと思い、先程のピンクテープの所まで引き返すと、 何としっかりとした道が一ノ沢沿いに見つかったのであった。

今の道迷いにて 8分程のロスとなる。
気を取り直して、沢沿いに暫く登っていくと、今度は丸太橋にて一ノ沢の左岸へと渡り返すことになる。
そこから暫く石がゴロゴロしている河原沿いを登れば、再び目の前に雪渓が現れたのであった。

雪渓は一ノ沢を覆っており、しかも雪渓上に多くの足跡があるので、 この雪渓を進むことで間違いないようである。時刻は 8時21分。
歩き始めてから 3時間近く経っており、さらには先程のミスで精神的に疲れたこともあって、雪渓に入る手前にて暫し休憩をする。

振り返れば、一ノ沢を囲む谷の向こうに 浅間山がうっすらと見えている (写真)
小生にしては珍しく 10分以上休憩した後、一ノ沢の水で顔を洗って気合いを入れ、出発する。
出発に際し、目の前の雪渓がかなり奥まで続いているように見えたため、安全を考えてアイゼンを装着することにする。
8時34分出発。

両側の斜面が狭まった雪渓の上を歩く。
休憩中に若者 1人に追い抜かれたのだが、その人はアイゼンをつけていないので、後から進む小生の方がペース早い。

と思ったら、ずっと続くと考えていた雪渓は、 すぐにピンクテープの付いた数本の棒とその間を結ぶ紐によって通行止めとなり、 右手の斜面に付けられた丸太の階段を登ることになったのだった。
実際には、そのまま雪渓を辿っている足跡もあったのだが、先程のこともあり、ここは素直に夏道に入ることにする。

その時、1名の若者が階段を下ってきたのでこの後の状況を聞くと、 雪が多いところはあるものの、アイゼンは不要とのことであった。
もう少し事前の下調べをしておけば、アイゼン装脱着の手間が省けたのにと反省する。

アイゼンを外してザックに仕舞い、ジグザグに取り付けられた丸太の階段を登る。
この丸太の階段の登りが、どうやら 胸突八丁という急斜面らしいのだが、残雪でかなり嵩上げされているのだろうか、 短い時間で楽々と登り切ることができたのだった。
丸太の階段を登り切ると、一ノ沢を覆う雪渓を左下に見ながら、斜面を横切っていく平らな道が続くようになる。



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